soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2013/09/14 KK NULL(ノイズ) & 富松慎吾(和太鼓)、.es + 横沢道治 @ 難波ベアーズ

ZENIGEVAのベースボーカルでありソロでもノイズ界隈で高い評価を得ているKK NULLさんと和太鼓の共演。
キャッチコピーは「コズミックノイズと和太鼓の融合」。レアな組み合わせで面白そう〜、とベアーズに足を運んでしまいました。


ライブ前に前から気になってたベアーズの近くのカレー屋でディナー。ちょっと割高だけど美味しいです!また行こう。



この日は客のほとんどがベアーズと結びつかない40〜50代の上品なおじさまおばさま。和太鼓の方のファンでしょうか。そっちの知識はほとんど無いですが有名な人なのかな?
クラシックのコンサートの方が似合いそうな方々がベアーズに集まってるのは新鮮。いやもはやシュールでなんか笑けてきました。


.es + 横沢道治

フライヤーでよく名前を見かける.esを初見。サポートにジャンベの横沢さん。あと気づいたんですが以前にササキマンゴーさんのOAで見たタダオと横沢の人ですね。


インプロ/ノイズ的なサックスとキーボードの応酬。キーボードは上品で良いフレーズをちょくちょく弾いてました。「おっ」となること多数。


突然タップダンス(フラメンコ?)的なダンスが入ったりと前衛的な要素が強い。自分の好みからするとそっちの方面がちょっと強すぎたか。
コラボする相手しだいでは僕好みにもなりそうな気がしました。



KK NULL

まずはKK NULLさんのノイズ・ソロアクト。


使ってる音色、フレーズは前回見た時と7〜8割同じだったように感じました。完全即興というよりある程度曲が定まってるのかな?


そんなわけで意外性は無かったわけですが、隕石を思わせる激烈なノイズは圧倒的な迫力。
轟音で爆音ですが踊りたくなるダンスビートが挟まれておりとても聴きやすい。マニアックな方向に進むだけが重い/激しいではない。時にはわかりやすさが激しさにも繋がる。そこらへんのバランスの取り方が見事です。


ノイズ好きなら一度は見ておきたい人。今回もラストのシャウトが見事に決まってました。


KK NULL & 富松慎吾(和太鼓)

二度とベアーズのステージでは見ることがないであろう大きな和太鼓がセッティングされてる。あと小さめの小太鼓の2つ。



KK NULLさんはアンビエントなノイズ、富松さんはザ・和太鼓なフレーズに加え、ときにトライバルなリズムを叩いてて”和”に縛られることのない演奏。


アンビエントなノイズと原始的なリズムの組み合わせは予想の範囲内。
もうちょっとカオスな組み合わさるかな、と思ってたけど両者が歩み寄った結果1+1=2以上のマジックは起きてなかった気がします。
ノイズ+和太鼓とおもしろいもんは見れたけど満足度はそこまで高くなかったかも。