2013/09/29 John Zorn's Cobra 関西作戦 @ MOERADO

前から興味があったジョン・ゾーン考案のコブラ
大雑把に説明すると複数名の演奏者に対して、プロンプターと呼ばれる指示者が”こういう風に演奏してください”という記号が書かれたカードを提示するゲームのような音楽システム。演奏者がプロンプターの役を奪う”ゲリラ”というルールもあります。
”システム自体”が作曲とされている珍しい音楽作品です。
ちなみにルールは一般に公開されていません。(当然参加者はルールを知っているが秘密義務がある)


今回の出演者は:

  • 池田安友子:per
  • 井崎能和:ds
  • 磯端伸一:g
  • 河村光司:tuba (ジャンナ・ジャンカ・サキソフォン・カルテット、三田村管打団?他)
  • 島田篤:p 
  • 瀬戸信行:cl 
  • 中林キララ:g (オシリペンペンズ他)
  • 樋野展子:sax 
  • 前垣友紀:大正琴
  • ヨース毛:cello (ザッハトルテ、他)
  • プロンプター:竹内“がんせき”雅明


ギューンカセットの須原さんもベースで参加予定たっだんですが急病のためお休み。


会場ははじめて行くMOERADOというライブハウス。結構大きな場所でした。お上品な空気。
プロンプターの席にはたくさんのカードが。なるほどー、これが噂の。


数セットに分けて行われたのでそれぞれのセットごとの感想を書いていこうと思います。

1

今回のメンツはCobra経験者が少ないらしく、第1セットはまだおっかなびっくり。客も戸惑いの顔が見える。
チューバの河村さんが楽器を使わず声を張り上げる。それをプロンプターが指示で大きくしたり小さくしたり、というのが印象に残ってます。
音楽だけでなく笑いのセンスも合わないといけないんだな。関西だから?

2

早くもCobraのルールになれてきた様子。
クラリネットの瀬戸さんが積極的に指示を出すようになります。出しすぎ?と思う場面も。

3

ライヒなミニマルフレーズを全員で奏でてゲリラのチューバがソロで突っ切るワンシーンはこの日で一番音楽的に「おぉ!」と思った瞬間でした。
うまくいけばこういう風になるんだな、ってのがわかってだんだん見てるのも楽しくなってきた!

4

モリーで面白ハプニング。(メモリー=フレーズを記憶して再現させる。人力サンプリングみたいなもんです)
記録するフレーズは数名で演奏してたはずが、みんな忘れててなぜかチェロひとりの演奏に。キララさんとドラムの井崎さんはその時に喋ってた仕草までメモリーしてる。
それを何度も再生するように指示するのがおかしかった。


ここでひと休憩。
笑えるようになってきた、というか関西色が強くなってきたw


5

いままでバンドをリードしてきた瀬戸さんの指示出しが極限まできて大暴走。


キララさんにギター背中弾きを指示 → 全員に背中弾きを指示。チェロ、鉄琴、大正琴を必死に背中弾きする面々。お笑いの世界です。
ある意味で悪ふざけ、ある意味で関西らしい。ルールわかるヒントにもなるし、ルールがなんとなくわかってきてるからこそ楽しめる。客も成長していく面白さがCobraにはありますね。


やりきったのかこの回を期に瀬戸さんの指示が少なめになりました

6

ロックビートを中心に勢いのある演奏。聴きやすさは一番か?

7

チューバの河村さんがゲリラ指示(指示の主導権を完全に握る)・ソロプレイ。ひたすら指示出しまくるものの上手くまとまりきらなかったのが逆に面白かった。この人のポジションは月亭方正的やなぁ。

8

一番長かったと思う。
キララさんは何度も手を挙げて指示待ちを立候補するもプロンプターに当てられないの繰返し。それでウズウズしてきたのか、とある場面から背中弾きしながらジャンプしはじめると壊れはじめる。
明確なまでの関西色。

9

りあえずの最後。


誰かが奏でてたウィヨウィヨ/ピヨピヨ鳴るオモチャのコピーをキララさんに指示 → ギターじゃなく声&仕草で真似るアホプレイ。


ここぞとばかりにチェロのヨース毛さんが全員にコピーを指示 → カオス状態に発展して場内爆笑。全員がウィヨウィヨ鳴きまくって収集つかなくなる一歩手前で終了
面白い!

10

アンコールの10曲目。最後はクラリネット瀬戸さんの主導の指示が復活。ライブの最初は意味不明だった指示がなんとなくわかるようになってる自分にびっくり。演奏も非常にスムーズ。


いやぁ、面白かったー





音楽的に「おぉっ!」って思う部分は少なかったけどcobraの面白さは伝わってきました。また全然違うプレイヤー達でも見てみたいなぁ。


Cobraの面白いのはプロンプターが頭脳ではないとこだな。プレイヤーも含めた全員でシステムが動いてく。