soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2013/10/22 TEKNOISE GATHERING (石井モタコ+中林キララ、Herat&Mind[原田仁]、TEKNOISE-PLAN12[山本精一+砂十島NANI]) @ 難波ベアーズ

山本さんとNANIさんの新ユニットお披露目のライブ。あとで知ったんですが*1テクノイズってジャンルがあるんですね。HypnoskullNoisexみたいな”原点がテクノ/リズムミュージックなのはわかるけど歪みすぎてノイズになっちゃってる音楽”みたいな認識でいいのかな?
そもそもこのイベント名のTEKNOISEがこのジャンルとしてのテクノイズを指すのかわかりませんが。


かなり満足度の高いイベントでした。

石井モタコ + 中林キララ

フライヤーにはキララさんの参加は告知されておらず”モタコ新ユニット”となってました。


登場時、モタコさんが煽ってる後ろでサングラスをしてるキララさんが暗すぎてマゴマゴしてる細かいネタあり。アホやw


ノイズユニットでした。キララさんは卓上のエレクトロニクス / エフェクター弄り。モタコさんは手を動かしたらノイズが発生してたので、そういう装置か何かを付いてたのかな?それともパフォーマンス?


最初はシリアスにノイズをジワジワたしていたのだけど、モタコさんがポーズを取り出してどこかコミカルに。腕を振るたび(というかポーズを取るたびに)”ズギャーーーン!!”と強烈な音がしてました。



なんとなく野性爆弾のネタに近いものを感じました。
音楽的に面白い、というより奇妙な緊張感とアホさがパフォーマンスとしてなかなか面白かったです。この二人の空気だからこそできるユニット。


Heat & Mind (原田仁)

ROVOのベース・原田仁さんのソロユニット。ボイスパフォーマンスとのこと。


使うのはKassiolatorと声だけ。Kassiolatorはエフェクターを操作することもなく*2触って音を出してループさせるシンプルな使い方。
Kassiolator単体でこんなに使いこなせるのか?!と驚きました。一流ブレイクコアみたいな壊れたビートを作り上げてました。


原田さんのパンクバンド・バズーカジョーではどっちかというと軽め、高い声。そんな人がボイスパフォーマンスとなるとどんな感じになるかな、と予想が付かなかったんですが、クッッッっソ迫力のある声を披露してました。デス声やホイッスルも使ってエグいエグい!!


めちゃくちゃカッコ良かったです。ただ似たパターンが多いので後半に失速した?と思うところも少し。いや、でもこれは音源で欲しいですね。


永遠のパンクスらしい原田さんの風貌もカッコイイ。デッカいスニーカーええなぁ。ただお腹は年齢相応にぽっこりしてきてたかもw

TEKNOISE-PLAN12(山本精一+砂十島NANI)

新ユニット。


NANIさんのトライバル風リズムに山本さんが高速ストロークによるノイズギターを合わせていくスタイル。
徐々にテンションが上がっていってピーク時に高速ダンスビートに!踊れるノイズだ〜。こういうの大好き!!
山本さんのギターもどんどん激しくなってピーク時には相当な迫力の演奏が繰り広げられていました。


山本さんが客席を見て腕を回したら*3ステージ脇にスタンバイしてた原田さんがステージに飛び込み3人で全力ノイズを繰り広げられる。
絶叫、原始的なダンスビート、高速ストロークのギターノイズの3本の矢が一直線に音の塊となって襲い掛かってくる。ヤバイバイバイ


難しいところがなかったのが良いですね。スーパーアー(ボアダムス)やCISCO(ROVO)の一番おいしいとこだけ抜きとったみたいでとても受け入れやすいノイズでした 。


超名演だったと思います。でも客は30人くらい。すごいもんがこんな少人数の前で行われている。世界ってわからんもんだ。


*1:書籍:Industrial music for Industrial peopleで知りました

*2:音はエフェクター通してたとは思います

*3:サークルピット作れの合図かと思ったw