soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2013/11/18 七尾旅人 @ Billboard Live Osaka

七尾旅人がお上品なBillboardに登場!これはレアだ〜、ということで行ってきました。
約一年前の梅田クアトロにて風邪で瀕死状態に陥った七尾旅人が倒れる寸前まで歌い続けた壮絶なライブを見たのが強烈に印象に残ってます。今回はどうなるか?


客層は若い人多い。Billboardに来たことない人が多いようで始まる前からライブハウスとは違う空間を楽しんでた様子です。



まずは七尾旅人が1人で登場。髭剃ってさっぱり顔になってるにびっくり。
「Fly me to the moon」をジャズマナーに乗っ取って歌い上げる。ビルボードだから追加したレパートリーらしいです。続いて「星に願いを」。七尾旅人独特のエフェクタ使いによって室内に宇宙空間を再現。この曲が終わるとサックス奏者の梅津和時さんが登場してデュオ形式で進行しました。



ビルボードで見る七尾旅人は繊細に音を紡いでいく部分が強調され、ライブってより劇を見てるような緊張感と没頭感がありました。
特に「サーカスナイト」では糸の切れた操り人形のような踊りをしながら歌い、・百人組手でパフォーマー飴屋法水とコラボした時の空気を七尾旅人本人だけで作り出していました。



セトリは最近の七尾旅人の定番といえるものですが、一曲”このタイミングだからこそ”の曲がありました。それが先日無くなったルー・リードの「Walk on the wild side」のカバー。
この七尾旅人ver.の「Walk on the wild side」が僕がルー・リードの”歌”に触れるきっかけになった……という思い出があるので聴けたのはめっちゃ嬉しかったです。
ルー・リードとゲイカルチャーに対して語った曲前のMCもあって歌詞がスッと入ってきたなぁ。後半のハウス展開はビッチからのファックコールが起こって笑いましたw


客席側は慣れないビルボードの雰囲気に飲まれて縮こまっちゃってた感もあったかな?オーディエンス参加型の「ハッピートーク」もいまいち盛り上がりが弱かったのは残念。



アンコールでは予告されてたスペシャルゲストのdorian+やけのはらコンビが登場。しかも新曲を初披露!Memory Laneをはじめて聴いた時以上に「ポップに振りきれたなぁ」と思いました。やけのはらのラップが入ってくるトコがめっちゃカッコ良かった!ポップスの魅力!!

最後は「Rollin Rollin」。うーむ、この曲は昔のアレンジの方が好きだった……。
退場する時にテーブルの上に立ってマイク無しで熱唱しながら帰って行きました。Billboardはよくテーブルに演者が立ってるのを見るw



七尾旅人のライブの静の部分を”ショー”としてゆったり見ることができた。これはライブハウスじゃなくてBillboardならではでした。


七尾旅人はハッピートークをやりはじめてから……いやあのリトルメロディから狂気的な鬼気迫る要素は後退してる気がする。優しさが前に出てきている。それはライブにも反映してる。


これからどうなっていくのかな?


1.Fly me to the moon(カバー)
2.星に願いを
3.ばくらのひかり
4.Almost Blue
5.サーカスナイト
6.Walk on th wild side
7.新曲 (ハッピートーク)

8.新曲 (dorian + やけのはら)
9.Rolin Rolin