soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2014/01/22 HAIM @ Soma

フジロックで予想以上にロックな熱いライブを見せてくれたHAIM。単独にも行ってきました。


ハコはなぜかsoma。クアトロ梅田あたりでも十分入りそうなのに。この時期に来日決まったアーティストはsomaやmuseなどあまり洋楽アーティストが来ない会場でやることが多かったのです。

soma自体は初めて行きました。意外と大きいライブハウスだったけどステージとフロアの高低差が無いのでアーティストが見にくいな、と思いました。
自分は前の方の良い位置を確保できたからメンバーは見れたけどクーラー直撃で寒かった……


まもなくして三姉妹が登場。やっぱかわええなー。
演奏が始まると長女の顔芸が早くも炸裂、ってかつねに炸裂。もはやバンアパの原さんの域です。


個人的には三女がかわいい。クールっぽいけどちょこちょこ笑顔を見せてくれる。
演奏面でも曲の装飾的なことをしてるので「あ、こんな味付けしてるんだ」と見てて楽しいです。
カウベル、ギター、キーボード、タム、マラカス 色々と操ってました。


クールなボーカルギターの次女。さらに徹底して裏方になるドラムも含め全員すごいキャラが立ってる。スター性があるバンドです。
ちなみに三姉妹+ドラム以外にもう一人後ろの方でキーボードやエレクトロニクスを操作してるサポートメンバーもいました。


セトリは1stをほぼ全部+カバー一曲。
まずはCD通りの「Falling」始まり。客の興奮度のわりにはあっさりしたスタート。
「ちょっとジャムしていい?」との一声から( )のカバー。ギター、ベースとも男らしい弾きっぷりでめっちゃロックなパフォーマンスでした。
その勢いのままアルバムでも気に入ってる「Honey & I」。前半こそおしゃれなものの後半にかけてどんどん加速していくアレンジでやはりロッキン!勢いありました。三女のサンプラー使いが面白い。


フジロックではやらなかった「My Song 5」では彼女たちが新世代のヒーローと言われているのも納得の演奏で驚きました。ダブステップ、それもブロステでなく”従来のダブステップ”のヴァイブを確実に自分たちの音に取り込んでる。後ろの人がダブ処理行ってたのかな?かなりしっかりした音。CDだと鈴の音が気になる曲だけどそれより全体のグルーヴがよかったです。最新の曲をあっさり自分たちに取り込むスキルはまさに新世代。


「Don't Save Me」でも三女のサンプラーが大活躍。叩く前にハイハット似あわせて肩を揺らす仕草がめっちゃかわいかったです。笑顔がめちゃくちゃ多いってわけじゃないけど、楽しそうに演奏するなぁ。
本編最後は「Foever」。イントロから若い世代ならではのポップネスが炸裂した見事な曲。後半の盛り上げ方もうまい。


アンコールではまず「The Wire」。サビの『HEY!』を一緒に叫ぶのが楽しい。しかし「Foever」「The Wire」と代表曲を終盤に集中させてるのに中盤にまったくダレなかったのもすごいです。


オーラスは「Let me go」。最後に全員がフロアタムをめった叩きにするフジでもやったパフォーマンス。比較的シンプルにドンドコやってたのが途中でアフロビート系の西洋ポップスから外れたリズムになる瞬間があって鳥肌モンでした。「ちょっとやってみました」のなんちゃってドラムじゃない。この三姉妹すごい!




1stは良い曲だらけだし、それをライブでさらに昇華させる力があるのもよくわかるライブでした。
ただ持ち曲がまだ少ないとはいえライブがアンコール込みで1時間で終わったのはちょい物足りなさも感じたかな。


フジでの「めっちゃロックやんけ!」って衝撃は今回はありませんでした。「あれ、もっとワイルドじゃなかった?」って考えは始終消えなかった。原因はPAか演奏かわからないけどワイルドサイドよりアーバンミュージックの面が強かった印象。多分前者が原因な気がする。ギターソロの音とかも後ろに引っ込んでたし。


あと、彼女たちは覚えたての日本語言って笑顔になる感じとかが会社で海外から来てるインターンの娘にすごく似てて「あぁ、あのくらいの娘と同い年なんだな」と不思議な気持ちにもなりました。

ってか長女は俺と同い年ですけどね。


Falling
If I could Change your mind
Oh well
Honey & I
Days are gone
My song 5
Don't save me
Running if you call my name
Forever

The wire
Let me go