soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2014/01/23 日野祭(Bonanzas、goat、fairplay) @ CONPASS


日野浩志郎さん関係のバンドだけが出演する入場料フリーのイベント。
bonanzasにgoatとか最高でしょう!プラスgoatのサックスの人と日野さんによるfairplayって打ち込みユニットの計3バンドです。


先着入場者がもらえる25個限定のカセットテープをもらえました。到着遅れて無理だと思ってたんで嬉しい誤算。


人は多いけどギュウギュウまでにはならない良い感じの客入り。日野祭という面白い企画に客もリラックスして楽しそうに過ごしてる様子でした。


転換中に流れる曲はすべて日野さんの未発表曲だそうで。「おっ」と反応しちゃう良い曲も多かったです。

goat

まずはgoat。


日野さんのMC。客に知り合いが多いからか良い感じに力が抜けてる感じ。グダグダだけど日野さんの人の良さがにじみ出てました。おそらくみんなが気になってるサックスに突っ込んであるコーラのペットボトルにも触れてました。


一旦演奏が始まると力が抜けてるなんて言葉は一切似合わない超絶ストイックワールド。
セトリはアルバムの一曲目(NEW GAMES) → 新曲(the fire) → 四曲目(std)。
あいかわらずドラムが凄すぎます。細かいパターンを鬼のように繰り返し叩いてる。そして日野さんの限界感が良い。あれ以上テケテケしたら破裂してしまいそう。


新曲はライブでもかなり良かったです。細かく切り替わっていくリズムが面白い。ロボットを連想するインダストリアルな空気ですね。


最終曲では日野さんがテケテケギター以外に”ギャーーン!”とノイジーに鳴らすギターもやってるのに気づきました。自分のイベントだけあってかなり気合が入った演奏でした。


fairplay

サックスの人とデジタルなユニット。リズムボックスの音をそのまま使ったような音の装飾をしぼったテクノ/エレクトロ。機材を挟んで向き合ってやるのはcrossbredを連想しました。


これが近年のmouse on marsをさらに削ぎ落としたみたいなムードを漂わせててめっちゃいい!!楽器(音色)は電子音になれど、こちらもgoatと同じくテケテケと規則的な音が鳴ってて日野さんのユニットなんだな、と思いました。
変わったサウンドながらしっかり踊れました。


結構好みだったんでCD欲しいとまで思ったんですが。物販には並んでなかったので代わりに日野さんのソロCDを買いました。サウンドは近いところがありました。


bonanzas

長ーいマイクスタンドが用意されてbonanzas。ドラムはgoatからそのまま。スネア、ハイハット、バスだけの超変則ドラムがずっとステージにあるのは日野祭ならではですw
よく見るとドラム三つに対してマイクが4つありました。バスドラをスティックで叩く用か?


goatのあとにbonanzasを見るとドラムの荒々しさが全然違うことに気づきます。なにより顔が本気。ドラムを殺しにかかる気迫。この日は特に気合入ってたと思います。べらぼうに音がデカかった。
あとgoatでは服来てるけどbonanzasでは上半身裸という違いもありますね(笑


ヤスシさんと日野さんはすごい笑顔でした。 こんな楽しそうに演奏するbonanzasははじめて見た!


日野さんのベースはとにかくごっつい音。それでいて身体を大きく揺すってすんげー楽しそうに演奏してました。高まったらイスの上に乗ったりとダイナミックな動き。
ヤスシさんは「ヒノサーイ!ヒノサーイ!逆からサイヒノー!!」と陽気に煽ったりで祭り感アップ。曲は暗黒だけども。


気合入りまくりの演奏に私もテンションが高まりがっつり騒いでました。そのせいで背中を痛めた感あります。首も筋肉痛のギシギシが数日続きました。


セトリはアルバムから全曲+新曲1
「Lokzok」始まりの「Balboa」終わり。CDと同じですね。



日野祭。まぎれもなくエグい音楽だけど皆が笑顔で過ごしてた素晴らしい祭でした!
日野さんも手応えあったんじゃないかな。顔がすごく生き生きしてました。