soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2014/02/26 〜山本精一と津山篤のギター双六怪獣百科大全〜 二日目(エレキの太陽)


山本精一さんと津山篤さんの2DAYS企画。
2日目はエレキDAY。初日と同じく客は座って聴くスタイル。ほぼ同じ客が集まってた気がします。若干2日目のほうが多かった?


ベアーズ近くのスパ銭に寄ってお風呂に入ってたら左目のコンタクト流れてしまって絶望……。替えも持ってなかったので仕方がなく右目だけで見ました。
最初、右に陣取ったらほとんど見えなかったので左へ移動。おかげでふたりの手元がよく見える良い位置を確保。山本さんの足元のエフェクタもしっかり見えました。


初日に山本さんが「明日は色々な楽器を使って面白いことになります。歴史の生き証人になってください」と強気な発言をしてました。
その言葉に偽りなし!気合の入りまくった名演でした。


即興演奏ってピークな部分だけじゃなくてお互いの手を探り合ったり、バトルような場面があったりするものです。しかしこの日のライブは二人が全力で突っ切っても平行運転で完成させちゃう神のような演奏でした。相手を気遣うのでなくお互いが全力でついていく。


2つのギターが暴れまわりの演奏。と言っても(山本さんがよく言ってる)ボアダムス的なバイオレンスではなく、ギタリストとしてガチで暴れ狂う熱演。山本さんの力強いストロークに津山さんの速弾きが見事に融合してました。
最高の演奏、山本さんの機嫌も最高に悪かったけども。



ライブは二部構成。


第一部はエレキ2台による行くトコまで行き着いたドライブ感抜群の演奏。
初日のアコギDAYではおとなしめだった山本さんが爆発してたなぁ。「これ以上のギターフレーズは他にない!」ってなサイケなギターフレーズが飛び出した瞬間は思わず笑顔になりました。
後半のどんどん熱くなる山本さんのカッティングと津山さんの速弾きの絡みは今年のベスト演奏になるのではないでしょうか。いやー、すごかった!


二部はギター(山本さん)とベース(津山さん)ではじまり、山本さんはウクレレ、津山さんはフルート/バラライカ*1/クラリネット……とエレキに縛られない演奏。
ウクレレとフルートが絡むトラッドな場面がツボでした。こんなのもできるんですね。一瞬演奏が止まってまた戻ってきた所は見事すぎて鳥肌たちました。あと山本さんの手でウクレレを弾いて足でエレキギターを鳴らす、という発想には目に鱗。




最初から最後まで常に魅せてくれた濃密な2テイク。
”名演”とはまさにこういうのを指すのでしょう。スゴイものを見ました!


*1:三角形の弦楽器