soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2014/03/05 Testament、DevilDriver @ AKASO

スラッシュメタルの大物・Testamentが来日!
スラッシュ四天王には数えられていないものの、今となっては四天王より”スラッシュメタル”のスタイルを維持してる。
メタルはほとんど聴かなくなった自分ですがTestamentはいまだ聴ける。この人たちのザクザクギターの気持ちよさは群を抜いてます。


パラパラと雨が降る中でAKASOへ。ロッカーが埋まってる……最近こんなんばっか。
「近くにロッカーあったはず!」と飲食店やピンクなお店の呼び込みを受けながら近場を探しまわったおかげで、AKASOから徒歩30秒ぐらいの裏路地に発見。素晴らしい!今後のためにも覚えとこう。




ドア開けると人がかなり入ってました。身動き取れないほどじゃないけど最前から後ろのドリンクカウンターまでしっかり埋まってる。そして基本的にみんな黒Tです。自分みたいな会社帰りの白いワイシャツは少ないからなんだか目立ってる気がする…;


ロッカー難民してた間に一番手のUNITEDは終わっちゃったみたいです。一緒に来日していたバンド・DevilDriverから。

DevilDriver

元Coal ChamberのDezが率いるバンド。メタルの様式美よりラウドロック的な重いグルーヴを重視したサウンドです。
メタルコアの重いパートでよくあるようなリフを中心にしてるけど、メタルコアのパンク然とした軽さはなく重みがあります。


各リフの重さ、そして次のリフへと展開するときの解放感がいい。
はやくも思いっきり首を振りたくなる音でアルコール入った頭をガンガンで振って楽しみました。一番前のフロア*1では元気の良いモッシュが発生してます。




うまいこと凶暴な気分にさせられてTestamentへバトンタッチ。
えらくセッティングに時間がかかって40分ほどしてから登場。時計はすでに21:20。ちょっと終電を気にしちゃう時間です。


そしてこの待ち時間中にロッカーのキーを無くしたことに気付いて画面蒼白になる。気持ちを切り替えてまずは楽しもう……。


Testament

30周年を迎えるベテランバンドですがアグレッシブさがものすごい!歳をまったくもって感じさせない!



まず6人全員で攻めてくる勢いがすごい。ハードコア・パンクの軽さを無くしてメタルの重さへと昇華してる。これぞスラッシュメタル
そこにカジュアルな見た目のアレックス・スコルニックが優雅にギターソロをかましてきます。かなりメロディアスなギターと突進力のバランスが面白い。もう片方のギタリストであるエリック・ピーターソンはちょっと野暮ったい風貌でモクモクとリズムギターを刻んでる、という構図が基本。
でも何曲かごとに裏方に回ってたエリックピーターソンがバッと前に出てきて、ギターを真上に立てた独特のポーズでクソかっこいいギターソロをかましてくる!これがかっこ良くてハンパなかったです。


巨体で有名なボーカリストのチャック・ビリー。実際に目のあたりにすると本当に大きいです。普通の人二人ぐらいの幅がある。デス声と普通声の中間のような独特の声はライブだとCD以上に迫力ある。
あと基本的にずっと笑顔。ギター・ソロ中はマイクの柄*2に手を置いてエアギターしてる*3。こっちも楽しい気分になってくるのがいいですね。


そしてついに見れた元Death、いや自分にとっては元Strapping Young Ladの超重量系戦車ドラマー、ジーン・ホグラン。凄すぎました。涼しい顔してド迫力のドラミングをかましてる。ブラストビートかました時なんて会場全体が揺れる!


最初はスーツで汗ビチャビチャになるを避けて脇で首振りながら見てたけど、フロアで元気の良い左回りサークルに抑えきれなくなって混ざって走り回ってました。そりゃこんなアグレッシブなライブ見せられたらそうなる。メタルのライブは全力でエアギターしても許されるからいいですね。




セトリは前半は最近のアルバムから。
いきなりフルスロットルの「Rise Up」に始まり、3曲目の「More Than Meets the Eye」の『うぉーーーおーーーおーーー』のコーラスあたりで完全に飲み込まれてました。


ライブも中盤。「この曲はお前たちみたいなサークルにいるクレイジーなヤツらのために作った曲だ」と言い放って「Into the Pit」。ここからは「Practice What You Preach 」「The New Order」「The Haunting」「Over the Wall」と初期の大名曲ラッシュで本編を突っ走りました。リフのひとつひとつがかっこいいし、ギターソロもたまらん。
「Burnt Offerings」と「First Strike is Deadly」がなかったのだけは残念。後者は一番好きなんだけど最近はやってないのかな?


アンコールは「D.N.R. (Do Not Resuscitate) 」「3 Days in Darkness」「The Formation of Damnation」
の3曲。
こっちも汗ビショビショで体力が尽きかけてる。だというのにこのタイミングで今までで一番極悪なリフが聴こえてきてびっくらこきました。さらにチャックも思わずゾクっとするほどものすごいシャウトを披露。この人らバケモンだ
更にウォールオブデスまで煽って成功させてる。30周年が過ぎたバンドとは思えません。




すべてがかっこよすぎました。あの健在感はすごかったです。アメリカンなメロディがあるわけじゃないのにキャッチーでもある。一番重要な”スラッシュメタルの部分”が素直に「かっこいい!」と思えるものなんですよね。


久しぶりのメタルのライブ。帰りにロッカーのキーも無事見つかりました。見に来てよかったです。

Rise Up
The Preacher
More Than Meets the Eye
Native Blood
True American Hate
Dark Roots of Earth
Into the Pit
Practice What You Preach
The New Order
The Haunting
Over the Wall


D.N.R. (Do Not Resuscitate)
3 Days in Darkness
The Formation of Damnation

*1:AKASOは3段階にフロアが階段上になってる

*2:チャックは卓上マイクみたいな短いスタンドが付いてるオリジナルマイクを使ってる

*3:運指がけっこう細かく動いてたのが面白かったw