soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2014/03/22 Not Forget Pressure(SAWAGI、溺れたエビの検死報告書、あらかじめ決められた恋人たちへ) @ CLAPPER

関西発のインストバンドを集めた強力なスリーマンライブ。


この3組のわりにはハコはそこまで大きくないClapper。人口密度大丈夫かなー……と心配してました。やはり人がいっぱい!


SAWAGI

昨年のone music campではダブと言ってもいい重さに重点を置いたアレンジをしていて、バンドが新しい方向性を試みているのをヒシヒシと感じました。

この日は、アレンジは昔のロックで踊りまくりなモノに戻ってました。ただやはり客を煽りまくるようなことはしなくなったなぁ。


新曲をふたつ披露。どちらもおとなしい曲で2ndの延長線上にあるタイプの曲でした。うーむ。

後半は「motor pool〜」「ibiza」と飛ばしていく……がやはり前ほどの爆発力は無くなってるような……。この日は元気なSAWAGIファンっぽい人らが少なかったのも影響してるかもしれません。


向かう先は明らかに当時とは変わってる。SAWAGIというバンド名ゆえにもっとアッパーなのを期待してしまいます。
まだ変化途中という感じがする。新生SAWAGIはまだ出来上がってはいないのでこれからどうなるのか見ものです。

Hyper Rescue
tempest
atride
light
mortor pool is not dead
ibiza
topology
super city

溺れたエビの検死報告書

CLAPPERのステージにでギャギャギャと動く8匹のエビ。相変わらず見た目のインパクトは抜群。
*1の杖が何度も天井のミラーボールに当たってて怖かった。上見えてないんじゃ……


今回はギター中心のアレンジだったような気がします。一曲目でギターが前に出てきてソロを弾きまくってました。
あと前にパーカッションがある配置がかっこよかったです。


エビは初見の人が多かったようですが、場内は大ウケ。目が光はじめた時は大きな歓声があがってました。さすがー。
もちろん見た目だけじゃなく確かな演奏力と曲の面白さでも魅了していく。


恒例の餌付けコーナーで、かっぱえびせんを配る長の後ろで二匹のエビがフジロック投票の宣伝が書かれたボードを持ってちゃっかり宣伝してるのには笑いました。
ここでもギターがシューゲイザーばりにシュゴーと音を立ててやはりギターが前面に出てた。PAゆえかそういうアレンジだったのかはわかりませんがいつもと違う聴こえ方がして面白かったです。
客が詰まってたからか取り囲みダンスは無し。


楽しい!って気分でいっぱいになるライブでした。
そろそろ新曲も聞きたいなー



Psychedelic Under Water
ワシャワシャ! ! グギャギャギャギャ! ! !
外骨格
アノマロカリス
イソギンチャクノ上デ踊レ!
The D-Shrimp Carnival


(※セトリ正しいかはあんまり自信無いです)

あらかじめ決められた恋人たちへ

この日あら恋はすごかった!


溺れたエビまでは客は比較的おとなしくしてましたがあら恋は別。泣けて熱くなる演奏に、前列は熱狂的な踊りで答えてました。


池永さんの踊り、クリテツさんの感情揺さぶるテルミン、キムさんのダブでアッパーなリズム、そしてほぼ準レギュラー・オータケさんの掻きむしるギター。すべてがエネルギッシュに音を放ってて身体に感じるパワーがすごかったです。
そんななか、苦しそうな顔で弾いてる劔さんのベースだけは他と外れたリズムを弾いてることが多い。他のパートが最上階まで登り詰めてるのにベースだけ地面で縦横無尽に駆けまわってるみたいな。曲中たまにこのベースにスポットが当たるときがあって「これがあら恋が一筋縄じゃないかない面白いとこだな」とか思いました。


生命を感じるシリアスな空気が充満してますが、たまに池永さんから出る関西色に親近感。ベースラインが目立つところで座り込んで劔に向けてヒラヒラ〜と手を動かしたりするのはスカパラとかペンペンズとかのハッピーなノリです。


セトリはCalling〜Documentのほぼベスト選曲で神がかってた!
「カナタ」で一気にピークに持って行ってアルバムと同じながれで希望的な「Res」へ。
グッとダビーになる「ワカル」で一度落ち着かせて5thのハイライト曲「テン」に繋げる。「テン」は短縮版だったMinami WheelとはちがいフルVerでした。凶悪なギターが入ってくるところが好きすぎる!

「前日」も最初の轟音からリズムに切り替わる瞬間がめっちゃ気持ちいいです。世界で一番自然と足がステップを踏み始める曲。
本編の最後はとにかくエモーショナルな「FLY」。


アンコールでは「BACK」。いつも客の反応はこの曲が一番大きいですね。ハーモニカを吹いてない時、めちゃくちゃ気持ちよさそうな顔で音に身を任せて揺れていた池永さんが印象に残ってます。とろけそうな顔してた。


メンバーが引っ込んでこれで終わり……かと思いきや、なんとWアンコール。あら恋でWアンコールはめったにやらないそうな。キムさんは全力で叩きまくってるから体力限界っぽいw
曲は「ラセン」!いままでこれだけ盛り上げてさらに「ラセン」が来るか!!最初の一音から発狂しました。
この「ラセン」はメンバーも相当テンション高かった。普段ステージ上ではあまり表情を崩さないクリテツさんも*2、ちらっと笑顔を見せる場面もあり、客の目の前までやってきて煽るようにシャンべをブチ叩いてました。
オータケさんは背面ギターまでやりはじめる始末。あら恋で背中弾きが見れるとは……。


最後まであら恋ならではのパワーをフロアにぶちまけたライブ。いやー、すごかったです!
ワンマン以外で「前日」「テン」「BACK」「ラセン」が全部聴けたのは珍しい機会だったんじゃないでしょうか?


カナタ
Res
ワカル
テン
前日
FLY


BACK


ラセン

*1:総帥から呼び方が変わったようです

*2:テルミンは集中しないといけないからどうしてもああいう顔になるらしいですね。次の日のクリテツさんワークショップ談