soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2014/04/12 Kodaline @ OSAKA MUSE


この日はAtari Teenage Riotや京都で蓮沼執太フィルハーモニーなど行きたいライブが目白押しだったんですが、2013でもっと衝撃を受けたバンドのひとつであるKodalineを選びました。
チケットはソールドアウト。


昨年のサマソニに出演した時は自分にとってサマソニの一番の目玉だったにも関わらずライブは微妙でした。
その理由に”目の前の客がつまらなさそうにしてた”ってのがあるので”ファンばかりが集まるワンマンなら”と期待して行ってきました。


で、ワンマンを見た結論としては受けた印象はサマソニと大きく変わらない、かな。
楽曲の良さは文句なし。ただライブパフォーマンスとしては優等生すぎるとこがあって、もうちょっとエモいダイナミックさが欲しいなぁと思ってしまうのが正直なところです。ライブで150%の魅力を出すタイプでもないのかな、と。
私の位置がスピーカーに近すぎたってのもあるかもしれません。音が割れて繊細さが薄まっていたような。


ただ発見としてベースがかなりぶっとくてパワフルな音を出してるっててステージアクションもロックしてるってのと、ドラムがスティック回しまくりでカッコイイっていうリズム隊の面白さを発見しました。
ロックなリズム隊をベースに、ギターが色々な小技を効かせて味付けをしていく。そしてあくまでもメインは素晴らしい歌声と抜群のメロディセンスをもったボーカル。


しかし4人とも本当に人が良さそうな表情で笑うなぁ。音楽性がそのまま人間性にも通じてる気がします。
メンバーの仲が良さそうなのも微笑ましかった。出だしを間違えた時にポンとお互いの肩に手を当てるところなんて友情っぷりにキュンときちゃう。ダウンタウン(芸人)が仲の良さを垣間見せる時みたいだった。


客は若い人もいますが30代ぐらいが一番多くて50〜60代もチラホラ。ちょっと普段行くロックのライブとは違う客層でした。
黄色い声援が飛びまくってボーカルが苦笑いするほど。合唱部分ではしっかり歌って全力で歓迎してて良い客だったと思います。
ボーカルは途中から”Yeah!”て煽って客に"Yeah!"を返してもらうのにハマってたみたいw


セトリは1st全曲 + EPから「The Answer」。
勢いのある「After the fall」で始まり、本編ラストは「All Come Down」。「All Come Down」の大合唱ではウルッときました。


アンコールで戻ってきたときに楽器はアコギ1人だけであとは生歌ってのを披露。曲は誰かのカバーだったようです。この歌が本当に素晴らしかった。ハモリがめっちゃ綺麗で鳥肌が立ちまくりました。
Kodalineは元・聖歌隊ってのは有名なエピソードですが……いや〜ハンパない!歌がうまいロックボーカルのレベルとは次元が違う、ってのをまじまじと見せてくれました。


ここからバンドと客の一体感がアップしてすごく空気が良かった。後半の盛り上がりにグッとくる「The Answer」をやってから代表曲の「All I Want」で締め。CD通りに終わるかと思わせといてもう一回盛り上がるという演出にフロアも湧いてました。


ライブ・バンドとしての評価はサマソニ時とそんなに変わってません。ただ生歌で次元の違う歌唱力を見れたのがすごく幸せでした。メンバーの関係の良さとか音楽面以外のところも前より知ることができた気がします。


次見るとしたら次回作アルバムを出してからかな?