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2014/04/13 サカキマンゴー 親指温泉ツアー @ アララギ


親指ピアノ*1奏者のサカキマンゴーさんのライブ in カレー屋アララギ。2011、2012と行ってるのでサカキマンゴー×カレーの組み合わせは3度目です。


今回は親指温泉ツアーということで、アララギに来る前になにわの湯でホクホクしてからやってきました。W温泉の週末!


さっそくアララギのカレーをいただく。この日のメニューは”ひよこ豆と豚肉のキーマカレー”と”チーズとツナのほうれん草カレー”と変わり種の二品。
まずはほうれん草カレーをば。強烈なルーの色のわりに食べやすい。




開演時間には全ての席が埋まってライブスタート。
足につけた金物(楽器)をジャラジャラ鳴らせながらサカキマンゴーさんがやってきました。
前半は鹿児島弁の歌をフューチャーした曲が中心でゆる〜い空気で進行していきます。


サカキマンゴーさんのライブはいつも強烈な視覚イメージが浮かびます。そしてそのビジョンがいつも違う。
初めて見た2011年は暗い洞窟を小舟で進んでいくイメージ、2012年は綺羅びやかな鉱石を加工していくイメージが浮かびました。どちらも鉱山/鉱石につながるビジョンです。
今回は鉱山を離れたイメージ。場所はどこかの民族集落で、霧がかった人気のない朝方の風景が見えてきました。洞窟の非日常の”奥へ奥へ”進むのではなく、日常周辺の”色”が親指ピアノの音色によって生まれていく感覚。
これがサカキマンゴーさんの音自体が変わったのか、それとも私にとって親指ピアノが身近なモノになって非日常から日常に近づいたかどっちなのかは気になるところです。
日常/生活に近づいて”朝霧”という水分を含んだ印象を受けるのはアフリカ楽器の持つどこか寂しげな音色ゆえでしょう。


イメージじゃなく具体的な話だと、サカキマンゴーさんの音楽は”音の間隔を詰めすぎない”、”反復するテクノ”ってなイメージがあったんですが、この日はギターソロのように弾きまくる場面が多かったです。その弾きっぷりはなんだか親指ピアノを持ったジミヘンみたいだなぁ、とか思いました。


前半の最後はザンビアのレアな親指ピアノを使用して「茶わんむしのクンビア」を演奏。その名も「茶わんむしのザンビア」。原曲の陽気な曲調は消えて、シリアスな曲調へと変化。そこに元・民謡らしいメロディを強引に割り当てるのが面白かったです。


5曲ほどで一度休憩を挟まみます。
この間にまだ食べてないキーマカレーをオーダー。ピリッと辛めでこっちの方が好み!




後半はどっぷり白目タイム*2が待ってました。


シテンベで一度気持ちを切り替えて「(たしか)limbalimba」「small」と3年前からやってる曲が続きます。頭がズブズブと親指ピアノの音色で埋め尽くされて……いや〜、気持ちいい!
「small」では3.11直後の官僚の言葉などをサンプリングしてあの当時を連想させる。たしかいままではやってなかったはず。時が経って忘れられはじめている2014年には、この明確なイメージが大切なのかもしれません。


本編ラストはバンド形式のLimba Trainとしての持ち曲で、鹿児島弁ラップが炸裂する「IOTOI」のソロバージョン。
親指ピアノを打楽器のように叩いて作り出したリズムをルーパーで反復 + 親指ピアノの逆再生サンプリングでトラックを作り上げる。いままでにない新テクニックです
このループリズムがハンパなくカッコよくて「うおおおお」と叫びたくなるくらい興奮しました。高速で繰り出される鹿児島弁ラップも迫力ある。そしてトラックに合わせてこれまたジミヘンばりに弾きまくる親指ピアノにがっつりノックアウトされました。こりゃ最高だわー!!


演奏者自体が白目モードで意識が朦朧とし始めてる感じでしたが、アンコールはしっかり応えてくれました。
曲は「GURU GURU」。中盤に「こりゃ100%ダブ/レゲェだろ!」ってな低音フレーズが登場して驚きました。ベースだけでなくウワモノもかなり”っぽい”感じでかなりクオリティの高いダブとなってました。かっこいいわー。


いやー、やっぱりサカキマンゴーさんの白目サウンドは気持ちいい。意識が朦朧したあとはツアー名の通りに温泉に入ったあとのようなホクホク感が残りました。


3度目となると飽きるかなぁ、って不安もすっかり忘れて楽しめました。
「IOTOI」の新機軸や「GURU GURU」のダブ化などサカキマンゴーサンは立ち止まることがないし、自分の中でも毎回見えるビジョンが違います。


*1:カリンバ、ムビラなどの総称。木の箱に金属棒が並んで親指で弾いて演奏する。

*2:白目 = サカキマンゴーさんのよく使う言葉でトランス状態みたいなモノ