soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2014/07/19 ASTRO(長谷川洋+Rohco)、kito-mizukumirouber(長谷川裕倫+大國正人+内田静男)、MASONNA @ 難波ベアーズ

ノイズ/アングラ好きならパッと見て惹かれる強力なメンツ!


しかし同僚の結婚式なのでどうするか……と悩んだ結果、結婚式 → ベアーズのハシゴを強行することにしました!スーツでベアーズは普段からやってるし〜。


そんなこんなで到着は遅れてSOLMANIAを見逃してしまいました。

ASTRO

というわけでASTROの途中から。


途中入場するとノイズライブの異常さが際立ちますね。ドアの向こうから聴こえてくるエゲつない音。「これからココに入るのか……」と恐れおののきながらニヤニヤしてる自分がいます。


ASTROは生理的に気になる音が高速で鳴ってる、ってのが一番のポイントなのかも。
擦れる感覚、引っかかる感覚……。擦れる”音”じゃなくて”感覚”を呼び出すモノがマシンガンのように連打されることでその感覚のもつ気持ちよさを増大させてる。


時に長谷川さんがマイクを持ってパンキッシュに叫んだりもしてました。(声はノイズに飲み込まれて判別不能でしたが)


個人的には以前に見たときより格段によかった。音がクリアに聴こえて前述した気持ちいい感覚をしっかり耳に収めることができました。
ASTROの良さがわかった!名が通ってる人達はやっぱすごいわー。



kito-mizukumirouber

あぶらだこの長谷川裕倫+大國正人さんのWギター + 内田静男さんのドラムの3人バンド。
印象としては3人ともおかしい。マトモな人がひとりもいない……。


長谷川さんはジョジョの描写で出てきそうな感じで舌をペロペロしたり、*1、半腰で盛った犬みたいな動きでギターをこすってて「あぁ、この人は頭おかしいんだな」と。


大國さんはカッコよくメインボーカルを取ってるけど歌詞はヘンテコ。
ビシッと決まった髪型にスーツ、そしてサングラスと怪しい風貌も相まってこの人もかなり奇妙な空気を出してました。ロッケンローで変。演奏の勢いに乗ってフロアの中に突っ込んでくる時もありました。


ドラムの内田さんは後ろでしっかり叩いてるなぁ、と思ってたら……よく見るといわゆるアヘ顔で叩いてたりで……もうみんなオカシイ……。


音はロッキンなフレーズが核にありながらノイジーでもある。まともな音楽があるはずなのに3人の奇天烈さでグチャグチャになってる感じ。カッコイイです。
ラスト曲のドラムはフロアタム→スネアの単調な繰返しで最初から最後まで通してました。でもこれが良かった。こんなシンプルなフレーズでもここまでカッコよくなるのか。


変な人達のロックンロール。突き抜けたノイズが効いてるわけでもない。でもすごく気持ちよさありました。



MASONNA

先月のNOISE-MAYDAYTAICOCLUBと被って見逃してるので10ヶ月ぶりくらいのMASONNA


本人とベアーズスタッフによる厳重なセッティング。どらも慣れたモノでテキパキとコードにガムテープが貼られていきます。なぜかBGMはオシャレなジャズ。なんかシュール(笑


セッティング終了して一度ステージ裏へ。自然と会話が止まるフロア。


登場して「1 2 3 4!」からすぐにマイクをスタンドから抜いて叫びまくる。
叫び声が止まったら……コード部分を握ってモーニングスター(棘鉄球)のようにマイクをユラユラと振り回しながら地面、モニタースピーカー、マイクスタンドにぶつける。無言でマイクを振り回すMASONNAは恐怖そのもの。少し身を乗り出したらぶつかる距離でマジ危険を感じました。
と思ったら顔のすぐ横をかすめてマイクがポーンと客席へ飛んていきました。人には当たらなかったけど……怖っ。


そこからフロアへ突っ込み → ほんの少しだけエフェクタを弄って → 再度マイクを振り回しながら壁へタックル → 最後にマイクを叩きつけて終了。


ライブ時間は1分45秒。
マイクスタンドを支えるブロックはそのまま。エフェクターもほとんど乱れてない。MASONNAのライブでは珍しくステージ整ったまま。でもいままででトップレベルに危険を感じました。


激烈な凶暴さより、静の怖さをヒシヒシと感じたライブでした。
またゴツンゴツンとマイクがぶつかる音が良かった!


*1:あんな変態性を感じるペロペロは初めて見た。性的とかイヤらしさとか無しにただただ変態的