soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2014/07/21 Fernando Kabusacki with Yoshitake Expe、Ytamo、Kleptomaniac、Giorgione @ New Hotel Osaka


カブサッキのJAPAN TOUR2014に参加するのはコレで3つ目です。
山本精一さんのトークショーと被ってて悩んだけど、URBANGUILDで見たカブサッキのライブがあまりによかったので「もっと見たい!」とこっちを選びました。



場所はニューオーサカホテル・心斎橋。前にPARAが出演してたイベントで来たことがあります。洞窟みたいな地下スペースが心斎橋の地下に広がってて不思議な空間だったと印象に残ってます。
そっちを期待してたんですが今回は地下ではなく道路に面した外(ホテルフロントの前)でした。車はほとんど入ってこない通りなんで外の音は気になりませんでした。
通行人が振り向くなかエグいアンサンブルを聴くのは面白い感覚。


メンバーはカブサッキ(ギター)、YOSHITAKE EXPE(ギター)、YTAMO(キーボード/シンセ/コーラス)、Kleptomaniac(DJ?/エレクトロニクス)、Giorgione(ドラム)。あとVJ担当の人もステージにいました。


ドラムのGiorgioneはアルゼンチン出身でいまは日本で活動している人らしいです。YOSHITAKEさんとはよく共演してるみたい。
この日は電子ドラムを使用してました。ソフトなタッチでのキリっとしたリズムが気持ちよかったです。フワフワした音のフォルムはカブサッキのドラム版って感じ。繊細な表現も電子ドラムでやっててドラムセットって必ずしも要るものではないのかもなぁ、とか思ったり。


Yoshitakeさんは音色もフレーズもモロにEXPEもしくはPARA。そこにカブサッキがしっかりと合わせてくるのがスゴい!長年PARAで演奏してたみたいな音色を出してて驚きました。


個人が目立つ演奏ではなく全体としての完成度が高いセッション。
そういう曲があるみたいな好きの無さ。まぁ大半はヨシタケさんが既存曲を弾いてたんですけどね。
骨組みはYoshitakeさんが引っ張っていくので他の人たちはリラックスして演奏してた気がします。カブサッキも持ち曲のフレーズを何度か弾いてたと思います。演奏中の笑顔は3公演で一番多かった気がする。
スクリーンに映してる映像も落ち着いたサイケデリアで良い空間演出でした。


中盤にYoshitakeさんがモロにEXPEの「Episode」のフレーズを突っ込んできて完全にEXPE曲をやる展開に。ウタモさんのコーラスが綺麗でした。




全員でのセッションが終わるとKleptomaniacとカブサッキのダウナーな空気のデュオ。


最後にYOSHITAKEさん、カブサッキ、Girorgioneのトリオ。この3人はずっと良い演奏をしてたので嬉しかったです。
完全にEXPEの曲を弾くYOSHITAKEさん。「Fomura」→「Horizana」*1EXPE feat. カブサッキみたいな感じでした。かなりの気持ちよさ。


EXPE的な気持ちよさはハンパなかった。フワフワとした感覚の中で徐々に昇天させられるような。
ただこの日限りの体験としては山本さんのトークショーを選んでも良かったかもなぁ、とも。
いやいや、このレポ書きながら「あのホテル前のセッションは他にない空間だったなぁ」と思ってもいて……めっちゃ行きたいイベント2つのバッティングはツラいものです。


*1:Fomura以外は曲があってるかあんまり自信ありません……