soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2014/09/28 GreenJam (RYO FUJIMOTO、loop pool、ツキサケ、ゴールデンローファーズ、今村モーターズ、岩瀬敬吾、溺れたエビの検死報告書)@ 伊丹市昆陽池公園


兵庫の伊丹の公園で開催された無料フェス。地元の人達で開催にこぎつけたローカルなフェスなようです。



お客さんは近所のファミリーっぽい人が多い。子供連れ、おじいちゃんおばあちゃん、犬の散歩がてら……フェスとしては珍しい雰囲気です。なかなかの集客で賑わってる感ありました。
意外と客層がチャラいというか、ライブハウスよりクラブな感じでしたw


公園の広いスペースを贅沢に使ってる。グラウンドでは櫓(上ではDJがまわしてる)の周りにフード出店があってお祭りっぽい。ステージ前の人数と同じくらいにフードエリアに集まって長い列を作っている人達……ってのが純粋な音楽フェスと違います。




芝生広場ではステージ以外にも雑貨やフリマなど出店してるし、ステージすぐ横の池では白鳥が何匹も泳いでたり……とのどかな景色。あとなんたってとびっきりの快晴なのが良かったです。木の間から降り注ぐ光が綺麗だった。




フードエリアに立てられた櫓の上DJはヒップホップとかビート強すぎないテクノとか。
「良い時間/EVISBEATS」や「朝が来るまで終わることのないこのダンスを/tofubeats」とかがかかってました。のんびりした公園で聴くとたまらんですね。
うーん、こりゃ良い時間!マチガイナイ!

RYO FUJIMOTO

テクニカルなボイスパーカッションと電子音を織り交ぜた音楽。


音はクールで凶暴でカッコイイのですが……ラップ風の語りがこのピースフルなイベントには強すぎるメッセージな気がして他の音が頭に入ってきませんでした。
うーむ、場所/イベントが違えばまた違って聴こえただろうけど……今回はちょっと残念。

loop pool

ガットギター(エレアコだったかも?)、エレウッドベース、ドラムの3ピース・インストバンド


nabowaとかに近い音で、アコースティックな温もりを持ちながら体を揺らすグルーヴやエレクトロニカな風味もあるジャムを展開してました。nabowaのメンバーが協力した曲とか、Wuja Bin Binのザイロフォンの人と一緒にライブしたこともあるみたいですね。


雲ひとつない快晴、木の間から零れてくる光、頭上を飛ぶ鳥たち、伊丹空港から離陸したばかりの低空飛行な飛行機。
そんなシチュエーションがバンドのサウンドに完璧にフィットして最高に気持ちよかったです。
この場所は瞬間的にはTaico Clubのシチュに勝てるかも。


個人的にはベストアクト!


ツキサケ

ギターとカホンの二人組。
伊丹のバーやレストランとかで歌ってる人たちなのかな?


「阪急伊丹」とか「昆陽池」とかローカルな歌がいっぱい。
”阪急伊丹で飲み明かす〜♪”みたいな人肌感じる温かい歌。それをにこやかな表情で囲むお客さんたち。若い人からおじさん、おじいさんまで笑顔で見てた。飲んだくれとも仲良くなれそうな良い空気やなー。


ローカルなフェスとローカルな出演者の強み/素晴らしさをヒシヒシと感じました。

ゴールデンローファーズ

暑い熱いロック。がっつりバンドしてる出演者はそんなにいないイベントなのでちょい異色でした。


”ベースきます!”との煽りで名前コールが起こってるのに仁王立ちのままのベーシストさん。
ボーカルの”なんでこの人弾かないで堂々としてるの?”ってツッコミが面白かったです。


今村モーターズ

弾き語りソロ。優しい歌。シンプルにメロディが綺麗。
木陰にシート敷いて寝転びながら音だけ聴いてました。極楽だった〜。気持ちよすぎて軽く寝ました。
起きたらシートにドングリが落ちててほっこり〜。

岩瀬敬吾

元19と言ったらピンとくる人も多いのでは?弾き語りスタイルでのライブでした。


相変わらずどこか悲しい/暗いメロディを書く人。でもそれが気持ちよかったりしました。
見た映画が元になってたりとパーソナルな歌詞は頭に入りやすい言葉が使われていて聞きやすかった。


19時代は冷めた目をしてたイメージがありましたが、今のステージでは何度もハニカミながら優しい空気を持ってました。良い歳の取り方したなぁ。



フードエリアで最初から目をつけてたけど、ずっと長い列ができてた餃子へ〜。
焼くのに時間がかかってたみたいですね。ギリギリでニンニク味のラストひとつを食べられた!
おいしい!……けどニラ(かな?)が効きすぎてちょっと口の中が気持ち悪くなったかも。
近場のコンビニ(徒歩3分くらい)で氷結を買ってきてトリの溺れたエビに挑みます。

溺れたエビの検死報告書

編成はたしかトリプルベース(オサ含む)、ギター、キーボード、パーカッション、トロンボーン、トランペット、ドラム。
キーボードが珍しい。自分ははじめて見たかな?何度も聴いた曲にいつもはないキーボードの音が聴こえて新鮮でした。


セトリは定番ながらファミリー向けなのか一部の曲を低速アレンジにしたりと工夫もされてました。こういうこともできるのねー。
ステージ横に集まったちびっ子達と戯れるエビに和みました。付近にいたメンバー演奏の手が止まろうが子供にワシャワシャ。ときにはオサが反対側から飛んできてワシャワシャ。ファンサービス抜群です。
何気に、これだけメンバーが自由に振るまいながら曲が崩壊しないのは素晴らしい。大所帯な構成とジャム力の賜物です。


溺れたエビみたいなバンドは一見さんが多いと楽しいライブになるなぁ。「The D-Shrimp Carnival」の演奏がストップ→生け贄の儀式なんて”決まった!”って感じでした。



全てのライブが終わった後に運営会代表の若い男性からあいさつ。
無事開催できたことに号泣していました。あの年の男性が人前で大泣きするところなんてなかなか見れない。ちょっともらい泣きしそうになりました。絶対ええ人や。
来年も開催あればいいな!