soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2014/11/10 クリス・カトラー&ユミ・ハラ with 山本精一、andmo' @ 難波ベアーズ

ドラマーとしての実力も一流。インディーズミュージシャンの発掘にも強く貢献した・クリス・カトラー。ってのはネットで軽く調べたことであまり詳しく知らないんですがYoutubeに上がってたライブ動画が良かったので行ってきましたー。


年齢層は高めで50代くらいの人もいた?普段のベアーズとは少し違う客層。

andmo'

2014年はなにかと縁のある2台テルミン・ユニットのandomo'。今年見るのは4回目かな?


ふたりのテルミンの演奏スタイルが微妙に違うのが面白いです。
女性の児嶋佐織さんは歌うように踊るように曲線的。男性の菊池誠さんは拡大/縮小……というイメージですが。


菊池さんのギターが調子悪かった様子。音がおかしかったり演奏がスムーズでなかったり。それゆえち全体としてもどことなくぎこちない印象がありました。


最後のにやった曲はメロディは聞き覚えがあるけどアレンジが大きく変えられてました。
児島さんは親指ピアノに声を発して幻想的な音響効果を。一度も本来の親指ピアノとしての使い方をしてないのが面白かったです。
ギターはミュートでジャギジャギとリズムを刻んでたのがカッコよかった。このアレンジは好きな感じ!


クリス・カトラー&ユミ・ハラ with 山本精一

まずはクリス・カトラーとユミ・ハラさん(ピアノ+歌)のデュオ。


カトラー先生のプレイスタイルは超個性的。まず異常に座高が高いイス。腰がスネアの上にありそうな体勢に。腕も上下の動きだけじゃなくてグニョグニョ動かして流れるように叩いてました。カッコいい!
ドラム叩く姿勢からなんとなくコレを思い出しました。


ユミさんは歌とピアノ。ジャズ経由のインプロ・ロックに聞こえた。
即興だったらしいけど楽譜があるかのように完成度の高いカトラー×ユミ。あまりの洗練された音楽で”ココに山本さんが入ったら黒すぎるんじゃ?”と不安に。案の定2曲目しばらくして登場した山本さんアンプ入れた瞬間にノイズ発生トラブルが(笑)演奏する前から異物混入してました;
でも弾き始めると見事に溶け込んでた。ノイズや音響派なスタイルではなく、ロックギタリストとして確実に絡んでいく。5秒でフレーズの音程を採譜して合わせてくるのがすごい。何年も練習してるかのような息のあった演奏もあって……やっぱスゴイわー 


即興だけど楽曲があるような完成度の高さ。即興にありがちなお互いを探ってる(ように客が思える)場面がほとんどありませんでした。3人のうち誰かがリードしてる。ロックっぽいビーツもあり非常に聴きやすい、かつ強烈なライブでした。


ライブのあとはカトラー×ユミさんのトークショーもあり。
ユミ・ハラさんの通訳能力にアッパレ。自分の言葉でしゃべっているようでそのままカトラーさんの言ったことを伝えてる。長文でも内容・羅列されたミュージシャン名を聞き返すことなく喋ってる。ウチの会社(外資)の通訳よりよっぽどすごい……。ライブ以外のトコで激しく感動しました(笑


内容はカトラーの初期のバンドの話とドラムのルーツに関して。即興ミュージシャンがどんなこと考えて演奏してるか触れることができて興味深い話でした。