soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2014/11/15 Knotfest Japan 2014(Crossfaith、Lamb of God、Papa Roach、Limp Bizkit、Slipknot) @ 幕張メッセ


Slipknot主催のフェスが日本上陸!しかも第2弾の発表にLIMPとKORN*1この時点ですでに発狂モノでした。そこからpaparoach、Lamb of GodIn Flamesと恐ろしいメンツが発表。
コレは行くしかない!と珍しく関東まで遠征でしてきました。


ずっとLOUD PARKと同じさいたまスーパーアリーナでやると勘違いしてまして、幕張メッセと気付いたのが3日前。慌てて宿を予約しなおしたりとゴタゴタもありながら、当日は無事予定の14時に会場に着。


会場外のグッズ販売列はものすごい並んでる。Knotfestパーカー欲しかったけど諦めました……。


レイアウトは飲食エリアとステージで分かれています。飲食エリアでもそこそこ音が聴こえてくる。
飲食や休憩はコンクリートの地べたに座ってが基本。見た目は寒々しくもありますが、どこでも気軽に座れるので個人的にはよかった。床も全然冷えてなかったです。
飯は関西フェスに慣れてる自分からすれば、いつもと違った出店が並んでいて多くて楽しめました。ただ最初に食べたのは〈関西の味!!〉とポップに書かれた豚玉でした……;


ステージは左右に並んだ2ステージ。音は後ろの方だとごちゃごちゃっとしてました。
飲み物の持ち込みは水ペットボトル以外は禁止なんで飲食エリアで飲まないといけないのは残念……と思ってたけど、フロア(サークルピット)ペットボトルが落ちてると危険だったのでそれを抑える意味では良い判断だったのかも。

CrossFaith

遠目から見てました。
2010年にThe Usedの前座でやってたときに初めて見ましたが、あの時はまだ”新人”って感じで”ライブハウス”が似合う感じでした。それがデカいステージが似合うバンドになったなぁ、と。


MCで静かになって時に、隣ステージでLamb Of Godのドラム・サウンドチェックがはじまり、それがなかなかすごいビートを叩いてたので歓声湧いてましたw


Lamb of God

キレイな音を出すバンドではないと思ってたけど……始まってみると想像してたより汚い音wゴアグラインド、80'sハードコア・パンクとかああいう汚さ。
野獣のように吠えるランディはカッコイイ。フロアも荒れてきてモッシュピット/サークルが次々と出来てくる。終盤にドロップした「REDNECK」はキャッチーで自然と体が動く!気付いたらモッシュピットに突っ込んでました。


最後に「Black Label」がスタート。イントロが聴こえてきた瞬間にフロアに火がつく、世界が変わる級のヤバイ感に「うおおおおおおおおおおおおおお!!!」ってなりました。この曲のイントロは反則っすなー。フロアの動きはWall of Deathにはならず巨大サークルでした。これはこれで興奮する!



SiMを聴きながら飲食。(昔から好きだった)洋バンド→邦バンド→洋バンド……の順だからどうしても邦バンドはフロアに突っ込まずにトイレ行ったり、メシ食ったりの時間になってました。興味あるバンドばかりだったんだけども。
最近の曲はいまいちピンとこないけど、踊りだしたくなるリフはやっぱいいなー。MCで「Slipknotオリコン1位だよ!」って喜んでたのが印象に残ってます。

Papa Roach

自分の中でPaparoachって3rdで止まってました。でも数週間前に最新の7thを聴いたら歌モノ路線を継承しつつダブステとかデジタル要素も飲み込んでてめっちゃカッコよかった!


なんで最近のアルバムの歌モノスタイルも期待できるぞ〜っと意気込んでたんですが、始まってみるとなんと初期曲多めでラップしまくり!当時聴きまくったPaparoachだ!!
ステージからおりて客に寄りかかって歌ったりとエネルギッシュなステージングにも燃えました。



1曲目が「Getting away with murder」。ちょっと意外。3rdってそこまで熱心に聴いてなかったけど、一緒に”Getting Away with Murder〜♪”って歌ってるとめっちゃ気持ちよくなってくる。
2曲目が「Between Angels and Insects」!!何度も聴いた”There's no money〜♪”のフレーズが聴こえた時は鳥肌モンでした。ラップもしまくる。完全に肉体に刻まれてる音楽。
「Blood Brothers」「Broken Home」と1stの曲が次々とドロップで大興奮。
「Broken Home」ではイントロに合わせてエミネムの「Lose Yourself」をラップするサプライズも。最近のアルバムじゃすっかりラップは身を潜めてるけど、この人めっちゃラップ好きやん!
最近の曲もメロディがグッとくるのが多くて良い。特に「Still Swingin'」は待ってました感ありました。


激しいモッシュが起こる……というよりステージ向いて拳を振り上げながらシンガロングしたいライブでした。
終盤は2ndのボートラでお馴染みの「Dead Cell」で勢いのある演奏を楽しみ、ラストは「Last Resort」!この曲なんかは音楽性が変わりすぎてもうやってないんじゃないか?と思ってたので嬉しかったです。でも意外とライブだとノリにくい(笑


意外だったのが新曲、旧曲が違和感なくライブで混ざってたところ。本質はそんなに変わってないのかも。
ミクスチャーな初期曲中心のセトリは青春そのものでたまらなかったです。あとギターもベースもイケメンすぎる〜。最高でした!



メシ → 空いた物販でKORNのTシャツ購入 → クローク出して着替え。ステージではワンオクがライブしてました。他の出演バンドに比べると声が高いなぁ。一瞬ボーカロイドが歌ってるのかと思いました。

Limp Bizkit

世界で一番好きなバンド・リンプ!登場が近づくにつれて僕以外の客も狂気的にテンション上がり始めてるのがわかります。


大歓声の中で登場。髭もじゃのフレッドがさっそく煽って煽って始まったのがMinistyの「Thevies」のカバー。名ギターリフにもう興奮しまくり!フロアは早くも荒れはじめます。
次に「HOT DOG」。この曲はライブで聴くのはじめてかも。48回のF◯ck!で大興奮……してるところに3rdの冒頭と同じ流れで「My generation」!!!コレにはブチアガりました〜。やばいっしょー。


MC……いやアジテーション多めのラフなステージ進行。
”(フレッド)何やってほしい?”
”(客)Killing in the name of!”
”(フレッド)俺達はRATMじゃねーんだよ。リンプ・ビズキットだよマザ◯ァッカー”なんてやりとりの後に「Polution」をちょっとだけ演奏したりと、単純に曲をやることがありません。他にも「Bomb Track」でけっきょくRATMやったり、ガンズの「Welcome to Jungle」かましたり、とストリートなエンターテイメント性に溢れてるステージ。
ちなみに”何やってほしい?”のくだりは長いあいだ引っ張って、最終的には”It's time to Rollin' Baby!”で「Rollin'」始またのは死ぬほどカッコよかった!
「My Way」ではしっかり歌いあげてメッセージを届けてきたりとシリアスなトコもしっかり見せてました。


個人的に一番キタのは『Golden Cobra』からの「Bring it back」。TRAPっぽいラップパートから一気に突撃するサビのモッシュパートへの切り替わりがめちゃくちゃテンションあがりました。


終盤の「Take A LOOK AROUND」では大暴走のモッシュピット。かっこよすぎんねん!
キラーチューンかましてこれで終わりかな?と思ったら、カオティックになったフロアにドロップされた「BREAK STUFF」。最後の最後まで凶悪なミクスチャーを聴かせてくれた。


フレッドは髭モジャで別人みたいな風貌だけどノセ方うまいし声も出てた。カッコイイままです。

DJリーサルがいないのはやはり視覚的な寂しさがありました。映像では伝わりにくいけど、演奏(スクラッチ)云々よりとにかく煽りまくるあの人の存在感はライブで見るとすごい。ベースのリヴァースのアクションがおとなしくなったから余計に。


でもヒップホップ+ラウドのノリがやっぱ好きやねん!最高でした〜。
初日はここで一度力尽きた……。


Slipknot

始まる前に幕でステージが隠されボス感半端ない。


LIMPでの疲れと明日へのセーブのためにも後ろのほうで見てました。
すると、あら?音がぐちゃぐちゃでボヤケて聴こえる。迫力も思ってたほどスゴくない。自分がいた場所の関係も大きいとは思いますがちょっと拍子抜け。
会場全体が狂乱状態になるかとおもいきや中盤から後ろはほぼ棒立ち。あら〜、こんなもんですか。


そんな感じで冷静にステージを見てると……パーカッションがよく動く!動きまくる機械ギミックとショーンとクリス自体のパフォーマンスの面白さに目を奪われました。あと音楽的にもかなり活躍してるんだな、と。”カンっ!”って音が結構聞こえてきたしっかり”メタル”パーカッションしてたんだなぁ。「Spit it out」二回目サビのあとのフレーズとか生で叩いてたのは痺れました。


ジョーイの不在は気になりませんでした。新ドラマーによる「The Heraetic Anthem」での短いドラム・ソロもキマってました。


思ったほど気分がアガらないなぁ、と思いながら空腹のために完全に体力が切れてるのに気づきます。ヘドバンする体力すらない……。”このまま中途半端な気持ちでいても……”と飲食ブースで豚丼をば食す。外からでもモニター見えるぐらいの位置で座りながら見れるのがいいですねー。
店に並びながらDVDのDisasterpiecesと同じ「イーーオアーーーーー!」の曲名コールが聴こえてきてテンション上がったり。


戻ったらヒョイヒョイと前の方へ。気付いたら最前ブロックの端のほうまで来てました。
前の方だけどモッシュはほぼ起こってないゾーン。
「Spit it out」の”スワレー!”ではみんなちゃんと座る。ここでついに自分にも火が点きました。”Jump the fuck up!”で前の方まで突撃してモッシュゾーンへ。
「Custer」で”Fuck Fuck!”を連呼して本編終了。


アンコールを求める拍手。聴こえてくる1stのオープニングSE。めっちゃ盛り上がる〜。
曲は「(SIC)」!
”テッコンダーペーン!”をサークルの中で拳を振り上げながら大声で叫べてめちゃくちゃ気持ちよかった!
畳み掛けるように「People=Shit」で爆上がり。周りを見るとPaparoachやリンプの時も一緒にモッシュしてたメンツが集合してて面白かったです。クリスの面の人、半裸の外国人集団、迷彩柄ショートのお姉さん、文系な長身青年……言葉はかわさないけど一体感があってシアワセでした。


強烈な曲を2連続で持ってきてラストは……なんと「Surfacing」!!完全に殺しにきてます。
サビの歌詞が自然と口から出てくる。聴きまくったもんなー。ナカユビ立てながら全力で叫んでました。「Spit it out」からアンコールの流れは天国でした。


やっぱ体力で重要っすなー。前半は微妙だったけど最終的にはぶっ飛ばされてた!



初日終了。
がっつり騒いだけど不思議と疲労感はヒドくなく……室内なのと座るスペースがいっぱいあるってのはデカイですね。


前述のとおり、会場を間違えてギリギリで予約したので駅から少し離れたホテルへ。
knotfest帰りの人達が駅近くのホテルに入っていくのが羨ましくて仕方がなかった。


さらに1人なのにツインルームという悲しさ……。ここしか空いてなかったんです。
ゆっくり休んで2日目に備えます。


*1:第一弾は主催のSlipknot