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2014/11/23 Go Village 2014(溺れたエビの検死報告書、toconoma、Eadonmm、Ryo Fujimoto、SOUR、ワンダフルボーイズ、Cubetone、環ROY、DRY&HEAVY、裸絵札)

9日連続ライブの2日目。


昨年から始まったサーキット型フェス@アメ村。
何件か会場を減らして今年も開催です。Fanj TwiceとGrand Cafeの大きいハコ2つが無くなったのはちょい残念。


各ライブハウスで違う種類のカレーが食べられる&全部食べたら賞品がもらえるカレーラリーも楽しみにしてました。


溺れたエビの検死報告書 (SUNHALL)

一発目は溺れたエビ!
SUNHALLは10月にリニューアルオープンしてから初訪問。レイアウトなどは基本的に変わってなかったと思います。


おそらくこの日一番の人入りのスタートアクトでした。
階段状にすこし高くなってる場所から見てたんで、バンド全体も客の盛り上がりも儀式の様子もクリアに見れて面白かったです。
初見の人も多かった模様。そんな人達がいるほうが面白いのが溺れたエビのライブですね。


セトリはいつも通り。
『ワシャワシャ!!グギャギャギャギャ!!!』ではじまり『Psychedelic Under Water』『イソギンチャクの上で踊れ!』『The Drowned Shrimps Carnival』とダンサブルな曲中心。


この日はキマルとこがキマって演奏のキレがすごくよかったです。”バンっ!バンっ!”とメリハリのある演奏が爽快でした。その点ならフジロックの時より格段に上!
溺れたエビはライブの演奏クオリティやPAに波があってその違いを追うのがまた面白かったりもする、と最近思うようになりました。



溺れたエビのライブのあとはSUNHALLで売ってるエビカレーを食す。辛いけど小エビとエビせんがめっちゃウマイ!個人的にはこのエビカレーがベストカレーでした。

toconoma (SUNHALL)

インストバンド・toconoma。
難波タワレコの6Fに入った瞬間に大音量でアルバムの音が流れてくる位置に置かれてる超好待遇。その待遇も曲が良くないと意味を成さないわけですが、これがめちゃくちゃ良い!アレはレジに持ってっちゃいますよね。


楽曲の魅力はライブでも損なわれること無く、むしろ増幅されてます。
1日前に見たJizueが音が詰まりまくりだったので、そのあとに聴くと”あれ、こんなに音に隙間あったっけ?”とか思いましたけども、ソレと音楽が良いか悪いは別のハナシ。
幸福感あふれるメロディが軽快に奏でられるサウンドはとにかく気持ちいいし、スカッとします。


初期の名曲「second lover」は無し。けれども不完全燃焼な感覚はありませんでした。他の曲も良い曲ばかり。「Vermelho do sol」とかイントロくると”うわーっ”てなります。


途中で別のハコ行こうと思ってたんですけど、とても良いライブなので最後まで見ちゃいました。


Eadonmm (CLAPPER)

ウィッチ・ハウス / チル・ウェイブ系のトラックメーカー……として語られることが多いですがライブは激ネガティブな大音量ドローンでした。toconomaからの落差が激しすぎるw


ハコ全体が揺れているような爆音で重苦しい音がひたすら鳴ってる。座って聴いてるとトリップしそう。精神的に殺されそうでした。


ライブ中は黒子のような前掛けで顔を隠しての演奏。なんとなくギルティギアのテスタメントの世界っぽい。
ライブ後の機材撤収時は普通に素顔で登場してました。なかなかのイケメンでした



EadonmmのあとはカレーとDJのためにPangeaへ。
アノニマスカレー。薄味でルーも(ターメリック)ライスも変わってる。店名通り詳細不明なモノを食べてる気分(褒め言葉)
Pangeaは転換DJ中。子供がフロアをフルに使って風船あそびをしてました。カオスだなー。
DJはなかなかに良い選曲。ゲスの極みの「猟奇的なキスを私にして」がかかった時は”キター!”っとテンション上がりました。それほど好きな曲じゃなかったんだけど、その時のPangeaの空気やかけるタイミングが抜群にハマって”こんな良い曲だったんだー”と新たな発見をさせてもらいました。

Ryo Fujimoto (CLAPPER)

伊丹のフェスでライブを見たときは「ん?」となったRYO FUJIMOTOさん。今回はすべてがガツンときました。コレかっ!?


まずはジャブにヒューマンビートボックスを披露。
AFRAのようなかっちりしたヒップホップ/ダブステビートではなくてドリルンベースばりの暴走したビートボックス。一気に音が小さくなるテクニックとかまるでシーケンサーみたいな音も表現しててフロアからは自然と”うわぁ””すげぇ”ってな声が聞こえてました。


しだいに身体を大きく揺らし、シャウトなども混ざって混沌とした音世界へ入ってく。言葉は無くとも感情が音になってうねってる勢いのあるパフォーマンス。ステージの上で台風が暴れてるみたいでした。そんな緊張感とパワーがありました。


途中”ギターとポエトリーリーディング、どっちが聴きたい?”と客に問いかける場面も。アコースティックギターを選択してFishmansのナイトクルージングを小手先使わずに歌う。”普通に歌ってもいい感じになるんだな”と思ってたら一曲終わる前から”やっぱりポエトリーリーディングもやります”と宣言。


ギターを下ろして絶叫するかのように言葉を紡いでいく。政治/環境といった社会的なコトではなく、自分/表現といったパーソナルの内容でした。
Ryo Fujimotoさんはこの日がジャパン・ツアーの最終日だったそうです。twitterとかをチラッと見たかぎり、決して全てが100点だったわけじゃないツアーだったと思います。そんなコトも考えながら聴くと、出たくて出たくてしょうがない言葉を詩の形にして吐き出している、ってなか感じで心に響きました。

今回のライブを見てるとDORIAN CONCEPTを初めて見た時の衝撃をまた違う形で体験した気分になりました。デシタルなフォーマットをやろうとしてもどうしようもなく生々しくなる性。そのパワーが音楽/パフォーマンス的なカッコよさになってる。


伊丹フェスで終わらずGo Villageでのライブを見れて良かったです。


SOUR (SUNHALL)

キャパ400のSUNHALLに客が20〜30人と寂しい集客。Go Villageはいいメンツ揃えてると思うんだけども、なぜか特定のアクトがこんぐらい寂しくなることがありますね.


で…ライブは死ぬほど良いライブしてました!
明るさと切なさを備えた歌モノ。ギターはエレアコかな?全体的にオーガニックでソフトな肌さわりのいい音を出してました。bonobosに少し似てる。


で、演奏力が想像してたよりかなり高い。テク見せつけ系の音楽ではないけどトコロドコロに”うおっ!”ってなる技巧派フレーズが散らばってました。トクマルシューゴ的な。


最後はドラムがステージから降りてきて、床や柵など色々な場所をスティックで叩いてリズムを刻んでました。


ゆる〜くノれて気持ちいい。聴きながら笑顔が止まらんかったです。
歌だけ聞くととてもポップ。なんだけど演奏テクや新しい音への追求など玄人好みな部分も持ち合わせてる良いバンドです。



時間が空いたのでカレー食べるためだけの目的でDROPSに行きました。これで昼のカレーはコンプ!


CLAPPERで尺が1時間半あるクリスチャン・フェネスを見に行くと……あれ、すでに終わってる?どうやら30分で終わったらしです。なんじゃそりゃー。

ワンダフルボーイズ (PANGEA)

サンデーカミデさんのバンド。
Borofestaの天才バンドではシリアスにキーボードを弾いてて本当にカッコよかった。まさに天才だった。けどワンダフルボーイズのカミデさんは抜けてる……いや、抜けまくってる。


MCは危ないネタ多めで客もメンバーも振り回すし、ベーシストからベース奪って自分がベースを弾き始めたりするし……変な人へと一直線。
しょーもない感が大放出してる。けど曲はポップでめちゃくちゃいいし、メロディは胸キュン必須だし、歌も上手いし……やっぱ天才なんかなぁ。


楽しいな〜って笑顔になるどうしようもなく愛おしくなるライブでした。


Cubetone (PANGEA)

ワンダフルボーイズを楽しんでたサブカルな客がほとんど退出し、客の雰囲気がガラッと変わってライブ慣れしてなさそうな人たちが多くなりました。


歌モノ・スカ/ロックステディ・バンド。ボーカルが大阪出身で地元とのこと。明るさを周りに振りまく良いボーカリストでした。二階堂和美さんをちょっと思わせる。


「Elpis」は名曲っすねー。裏打ちが心地よくてめっちゃ気持いい。心が暖まります。
他の曲もとにかく裏打ち、特にキーボードの裏打ちが心地よいです。少し前にメンバーチェンジしたそうで、キーボード不在時代のライブ映像が微妙で不安だったんですが、今は新メンバーが加入して良い演奏をしてました。


まったりスウィング空間になってもおかしくなかったんだけど、お客さんが大人しくてキメの場面でも声が上らなかったりとちょっと残念な空気になったりも。うーむ、確実に良いバンドだっただけにもったいなかった。



SUNHALLでpsybavaちょっとだけ。ハイテンションに攻めてて超楽しそうだけど泣く泣くDROPS環ROYへ。


環ROY (DROP)

ヒップホップ系アクトが中心だったDROP。集客はあまりよくはなく3〜4割入りぐらい。
定番の「Break Boy in the Dream」でスタートし「Little thing」「そうそうきょく」「YES」など『ラッキー』の曲を中心のセトリで進行しました。
「そうそうきょく」はすっかりライブの必殺チューンですね。イントロからうわっときて、フックの環ROYらしいフロウがたまらない。「YES」もまたフックの”YES♪”が良い感じ。


なにやらしょーもないパンチラインを思いついたらしく(”たこ焼き 大好き”だったかな?自信なし)、連呼してました。こんなフレーズも環ROYの声とフロウで繰り返されると癖になってくるから不思議です。やっぱり環ROYの声は気持ちいい!


シニカルな空気を漂わせることが多い環ROYですが、この日は笑顔を多く見せて(良い意味で)崩した姿勢でのライブでした。思いつき動いているかのような自由なライブ運びがカチッカチッっとハマっていって良いライブでした。人が少なくてスペースがある分好きに踊れた楽しめた。
本人自由だしこっちも自由に楽しませてもらいました。


DRY&HEAVY (SUNHALL)

日本が誇る激重リズム隊のダブミュージック。サウンドチェックの時点で"2時間続けてくれ〜"ってぐらい気持ちいい……。
ZETTAI-MUで見た時は七尾さんのズレたリズムに衝撃を受けながらも”好き”にはなりませんでした。ただその後の僕の音楽人生に大きな影響を与えてダブ/レゲェ/スカのリズムを意識的に感じるようになった。そして色々と経験した今……最高やがな!


ほぼワンループで延々繰り返すのにズブズブとハマっていく。下に潜ってくのにアガってく。こりゃたまらんな!……となってたんですけど悩みに悩んで裸絵札を見にCLAPPERに行くことに。またじっくり見たいので関西に来てほしいなー。


どっちにいてもたぶん最高に楽しめた。


裸絵札 (CLAPPER)

CLAPPERに入るとヤンチャでキケンな空気が充満してました。ハコの中を歪んだノイジーな音が飛び交い、マチコさんが汗だくになって叫びまくってました。
他のアクトでは一度も発生しなかったモッシュがここでは激烈に起こってる。
僕も柵にこすりつけるように頭振りまくってたら、お気に入りの白色Miceteeth Tシャツに色が染み付いてしまいました……;


今年にギターが加入しての3人編成。かなり型になってきたように思います。裸絵札の”どっしり構えてるけど荒々しいパフォーマンス”はギターも同じで、早くも二人時代が想像つかないぐらいです。


なんの曲やってるのか、もはや曲としての形を保っているのかわからないぐらいに音が暴れてる。
もはや怪音波状態の荒れ狂う攻撃的なサウンドに身を委ねてると、理性のストッパーがどんどん外れて全力で暴れたくなる。


マチコさんは凶暴に叫び、フロアに乱入しながらも関西らしい人懐っこさもあるのが面白い。ミスチルをDISったあとにTommorow never knowsを歌いだしたり。しっかり歌詞覚えてんな〜w


何度もアンコールに応え、やりまくって終わったのは予定より1時間オーバーの23時。
時間もパフォも無茶するバンド。それを許すハコ。ライブハウス・カルチャーを感じることができました。
好き放題にって点ならKNOTFESTより騒いでたかもしれない。最高〜!


Circus

今年からクラブ系のアクトはオールナイトに。


CIRCUSで頂く最後のカレー・口癖はカレー。パクチーがめっちゃ美味い!カレーラリー特典は缶バッヂ or ステッカーでした。ああ〜カレーかウメェ!
しっかり踊れるテクノがかかってて良い感じやったけど終電で帰りました。



今年もGo Village楽しかったー!
ライブはもちろん、カレーラリーによってハコを周る楽しさあって”イベント”としてすんごいプラスに動いてた。


超大物がいっぱい出るわけでもなく、コアすぎるわけでもなく、特定ジャンルに絞ってるわけでもなく……独特な感触のあるフェスですなー。
気になるのは、今年も昨年も*1めっちゃ良いライブやっててもほとんど人が集まらないで寂しいコトになってるコトがよくあるなぁ、と。うまくハコに客がバラけていないのか、単純に客の絶対数が少ないのか……。
客としては少ないからこそ好きにできて楽しいときもあるんですけど、イベントとしてはちょっと心配になってしまいます。

*1:2013はanyo、ken ishiiがかなり寂しいことになってた