soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2014/12/26 PARA @ UrbanGulid


珍しく京都まで足を伸ばして*1山本精一さん率いるPARA。年末フェスを除くと今年の”ライブ”締め。このうえないアクトやと思います。


ちょっと早めに河原町駅に着。京都の夜の街を歩きながら白波多カミンさんの新譜を聴く。デッカイ橋からの景色がマッチしすぎてなんだか泣きそう……。カミンさんはやっぱ京都初のアーティストなんだなぁ、と実感しました。


会場に着くと見知った山本さん好きの面々が並んでました。
入場したら食事を頼みまくってめっちゃ食べまくる!5種盛り、カレーライス、ステーキ、ポテト……ウチのテーブルだけ宴会みたいになってました。





演奏が始まる前から山本さんはワールドが炸裂。登場してひと通り喋ってから「あ、俺ギター忘れてる」には爆笑しました。なにしにステージに出てきたの(笑


千住さんは髪伸ばしてまたイメチェン。相変わらずのイケメンっぷりやったー。目を閉じて叩いてる顔がちょっと広末っぽいな、とか思ったり(笑
あとYOSHITAKEさんがサングラス無しのレアver.でした!ついでにボコーダーも持ってきてなかった。


この日のPARAはアバンギルドの雰囲気に合わせてか比較的まったり、大人のPARAだった気がします。仙石彬人さんのタイムペイティングと一緒に色鮮やかな空間を絵の具を塗るように丁寧に創りだしてました。
また椅子に座って見るPARAもなかなか良かった。あの複雑なリズムは座ってたほうが対応しやすいかもしれません。


PARAは体感的な気持ちよさに身を預けても楽しめるし、逆に頭を使って曲で起こってることを探りにいくのも面白い。”ここはさっきのフレーズを変えてるのかな?”とか”エラーシステム発動してるのかな?」とか「(足を見ながら)ここはどんなテンポでリズム取ってるのかな?」とか。ものすごくカラフルな迷路みたいな音楽なんですよね。
深みにハマっていきながらアルコールも進む。気付いたら両手にお酒を持ってました。


曲は「CUBE」+『CURRICULUM』全曲+未音源化曲+「ARABESQUE」。
昔は”「CORINTO」の宇宙的なパートのリズムとか一生わからない”と思ってましたが
未音源化曲のどれかで(たぶん)西さんがハウスなピアノフレーズ弾いてたのがよかったなぁ。


演奏が始まっても山本精一ワールドは続いてました。

  • 「1分休憩します」→30秒ぐらいでスタート。
  • 「最後の曲です」→(しれっと)「もう一曲ありました」。
  • 「あ、待って……」(新曲イントロでバンドに置いてかれ呆然とする)。
  • あとなぜか異様に押してた「こういうの(=PARA)忘年会でウケます」

It's a 山本精一ワールド


アンコールはいままで聴いたことのない新曲。+”一曲やる?”ってことで「ARABESQUE」。
この日は大人しめの演奏でしたが、最後の「ARABESQUE」ばかりは楽曲が持つ昇天っぷりがバンドのテンションを突き破ってました。演奏する姿は落ち着いてるのに音は限度なく大気圏外まで突き抜けてってた。


PARA最高やー!これ以上無い2014ライブ締め!
空間全体がサイケデリックな良い意味で現実味のない時間でした。


*1:フェス以外は基本、大阪のライブだけ行ってます