2014/08/17 SUMMER SONIC 二日目(The Bots、Vintage Trouble、Gacharic Spin、KREWELLA、The 1975、White Lies、JAMAICA、TWENTY ONE PILOTS、ROBERT PLANT、MOGWAI、PHOENIX)
2日目もコスモスクエ発のバスは待ちなし。
初日→ミッドナイトと楽しんだので、さすがに体力追いつかなく13時くらいまで本気で死にそうでした。スタミナ付く食べ物を求めてOASISをさまよってた……;
The Bots (Mountain)
20/17歳のドラム・ギターデュオってことで若いを通り越して少年みたい。でも15/12歳の時から本格的に活動してるとのことで堂々としてる……スゴイな〜。
音的にはパンキッシュなロックンロール。渋いリフが満載な中に若さ特有の勢いがあります。
スティック長めに持って叩くドラムは映えるし、グワングワン身体をクネラせて弾くギターもカッコよかった。
しかし残念ながら泣きそうなほど盛り上がってなかった。暑さ&足元泥だらけの悪環境が……ちょっとかわいそうだったなぁ。ただ、たしかに楽曲の魅力で物足りなさはありました。
Vintage Trouble (Ocean)
スーツ/カウボーイファッションといった60'sロックな出で立ちでブルース・ロックンロールをかき鳴らす。4人組。土っぽくもスタイリッシュにキマってるパフォーマンスはジェームス・ブラウンを彷彿とさせる部分もあります。しかも全員イケメン!
というわけで、元から見た目がビシッと決まってるうえ、Oceanの巨大スクリーンにモノクロでライブ映像が映り、まるで名作映画のワンシーンを見てるようなカッコよさでで反則でした。
ボーカルのクルクルまわる動きが洗練されててカッコよかった。そのうえ熱い!ロックとスマートは同居する!
元気なロックンロールを見てると尽きかけてた体力がグングン回復するのがわかりました。良い音楽で立ち戻る…そんな自分とフェスという場の関係がなんだか嬉しかったり。
熱いパフォーマンスが生きるロックな「Blues Hand Me Down」「Pelvis Pusher」「Run Like The River」やらも良かったし、”色んな理由でここに来れない人もいる。1人でいいからそんな人を思い浮かべて次の曲を聴いて欲しい” とのMC後に演奏されたロック・バラード「Nobody Told Me」はガチで感動しました。
終盤はPA後ろのタワー(相当な高さ)に登って歌ったりする全力っぷり。そしてラストの一音と共に全員で綺麗なお辞儀。決まりすぎてて鳥肌立ちました。ロックとスマートは同居する!!!
期待値を300%超えの良アクトだった!
Gacharic Spin (Flower)
Vintage Troubleのあとに駆けつけてラスト一曲だけ。
女性オンリーバンドなのにバカテク&激しいアクション。でも曲はめっちゃポップ……ってだけでも相当なオリジナリティなのに、さらにステージングはぶっ飛んだアイドル的エンタメ系。聞いた話では突然けん玉大会とかやりはじめたそうな。
(微妙に哀愁がただよう)ダンサー2人がいたり方向性が良くも悪くもめちゃくちゃでぶっちゃけ狂ってるなぁ、と。
かなり衝撃的。個人的にめっちゃヒット!
メンバーひとりひとりが濃すぎて……デス声かましてるわ、キーボードの上に登って弾き倒してるわでモノスゴイ・ロック。特に元グラビアアイドルなのにTAKE-SHITばりのチョッパーをかまし、最後はベースを一回転させてたチョッパー・F・KOGAさんには惚れました。
どこ向かってるかわけわからん感すごい。迷走してるんじゃなくて芯から頭おかしいんだと思います。
良いモノをかき集めちゃった貪欲さと&できちゃう技量はホンモノかと。なんか納得できる。近いうちメジャーデビューするらしいしこのバンドはクルのでは?
ワンマンとかだとアイドルノリも取り入れた場の空気に入れるかわからないし、マソニという絶好のチャンスでもっとちゃんと見たかったなぁ。またフェスとかで見たい!borofestaとか出ないかな〜?
KREWELLA (Ocean)
姉妹ボーカルがメンバーにいる珍しい(?)形式のEDMユニット。ヘヴィロックなテイストも入ったサウンドが好きでめちゃくちゃ楽しみにしてたアクトです。
しかいスタート少し前にOceanに行くと……あれ?ほとんど人いない?みんなBABYMETALに行ってたんでしょうか?最終的にはそこそこは集まってたけど一時期話題になってたわりには集まり悪かったような……。
とはいえ、ついに見れたKrewella。しかもサマソニのメインステージ!
開始1分で卓の上に乗っかりながらツマミを弄るアグレッシブなパフォーマンスがかっこ良すぎました。とにかくよく動くし、歌もうまいしでロックバンドみたいなEDMライブでした。
姉妹2人しかいなかったけど男性メンバーはどうしたんだろう?*1でも姉妹だけでDJもがっつりやっちゃうのは痺れます。
リンキン、Nirvana、prodigyとか派手なネタも混ぜながらも自分たちの曲が一番カッコイイー。
自分はとにかくアホみたいに暴れていたので汗の量が人体の不思議状態になってました。Tシャツ一枚死亡。客はあんがい大人しかった……。ハードに騒いでたのはEDM層よりColdrainのTシャツ着てるような人のほうが多かった気がします。
一番好きな「We go down」で締めってのも嬉しかった。サビはキャッチー、ブロステパートはめっちゃハードで最強すぎる!
着替え&休憩のためにフリーテントエリアへ。青空の下で上半身裸で寝転ぶのめっちゃ気持ちええ〜。WhiteLiesの出番が迫ってたのになかなか立ち上がれませんでした。
The 1975 (Ocean)
SONICステージに向かう途中で最初の「The City」だけ。ワンマンで見たときも思ったんですがやはり大きいステージが似合う。普遍的に良いメロディが大音量で聴こえてくるとテンション上がります。
めっちゃ良かったけど……後ろ髪引かれながらSONICステージへ。また夏フェスで来日してほしいな
White Lies (Sonic)
Krewellaで疲れきってたで座りながら見てました。
マイナーかつ力強い歌メロのUKロックバンド。ジョイ・ディビジョン系統のニューウェーヴな感触もあって”メロだけ”重視って感じでもない。このバンドも新譜がかなり良かったので楽しみにしてました。ただKodalineといい、こういうバンドのライブは自分に合わないことが多いので不安も少し。
実際、メンバーの動きも少ないし、ライブならではのアレンジもほとんど無いけど元々の曲が良いので満足度高し。同じく歌モノのKodalineより楽しんでる自分がいました。
JAMAICA (Sonic)
ジャマイカという名前だけどフランス出身のロックバンド。陽気でポップなノリです。これまた新譜がポップネス抜群でツボだったので楽しみにしてました。
「オオキニー」とか変な日本語しゃべりまくりな陽気なフランス人で面白かったー。「アリガトー……No,オオキニー、スミマセン」ってMCには笑った。関西弁じゃなかったからって謝らなくていいよwなんて律儀なフランス人なんだww
1stと2ndからバランスの良い選曲。明るい曲多め。youtubeで見ると躍動感が弱そうだなぁと思ってましたが、生で見ると想像よりかは身体が動くライブでした。
ただ客は”踊ってる”って感じの人は少なかくて寂しかったかも。こんな陽気なバンドこそ後ろの方で好き放題に踊る空間ができててほしかったー。1人で踊ってるのもやっぱ寂しいし……。
2ndで一番好きな「Ricky」がライブだとサビの取っ付きやすさが後退してて微妙だったのはちょいショック。
最後は女性客2人をステージに上がらせてギターを渡しちゃうお祭り騒ぎ。フランスのバンドだけどJamaicaだー(?)。なにげに1人の娘はしっかり弾けてたような…?サクラ?
思ったよりノリノリになれる演奏で良かった。思ったほど周りの客がノッてなくて不完全燃焼感も……っていう複雑な感想です。
TWENTY ONE PILOTS (Sonic)
二日目のベストアクト!
ピアノ/ウクレレ/ボーカル/ラップとシンセ/ドラムの二人組。ギラついたデジタルサウンドに合わせてラップでまくし立てた、と思ったら子供服のCMみたいなかわいらしいメロディを歌い始めたり躁鬱が激しいミクスチャーバンド。
ライブはド派手なステージングが圧巻。グランドピアノの上に飛び乗っては超大きくジャンプしたり、バク転してり、ハンドマイクで高速に動きまわったり、水の跳ねるドラムを2人で叩きあったり……驚きと熱狂の連続。
ドラムもBlink 182のトラヴィスよろしく無駄なほど派手な動きでカッコイイ。
そしてなにより曲がいい!激しいとこは激しく。明るいとこは明るく。エモいとこはエモく。メリハリが効いてて気持ちの良いライブ。叫び気味にラップ/歌っててスクリーモが全盛期だったころのボーカリスト達を思い出しました。ほぼ2ndで固めてたのも個人的には嬉しかったところ。
エンターテイメント性の高いステージにフロアもドッカンドッカンとウケてました。歓声あがりまくり。フロアの最前客から一番後ろの客までハートをがっつり掴んでた、って点ではこの日一番じゃないかな?
終いにはステージセット照明の一番高いところまで猿のように登って歌いはじめてトンデモなかったです。
ボーカルは一番動きが激しかった頃の天野ジョージやモタコさんを思わせるものがありました。無駄に身体能力が高くてやることハチャメチャ。ラップはクソカッコイイ。
思いっきり楽しませといて「Holding on to you」のシンガロングではウルッときたり、「The Run and Go」のラストの強烈なスクリームには痺れたー
音楽的にもステージング的にも大満足なアクトでした!
ROBERT PLANT (Ocean)
飯食いにOASISに行く途中のオーシャンでチラリと。
ちょうど「Whole lotta love」やってて「うおー、生で見てしまった!」とめっちゃ興奮しました。歩いてたらギターリフがうっすら聴こえてきて「whole lotta love」と気付く前から下半身がノリノリになってました。本能的にヤバいリフってのを感じ取ったんだろうなぁ。
伝説が見れた!タイミングよかった〜 。
MOGWAI (Sonic)
Mogwaiは圧巻のステージ。見るのは4回目ぐらいだっけ?
フロア真ん中のステージ全体が見渡せる一番いい場所で見れました。
スチュアートはもちろん仁王立ちでずっしりと演奏するベースのカッコよさがハンパなかったです。仁王像みたいな力強さだった。
今回一番キタのは幸福感あふれる「How to ve a Werewolf」。コード進行に合わせて楽しかったサマソニ2日間の思い出が蘇ってきて……終盤のギターソロで涙腺崩壊。素晴らしかったです。
終盤は軽く踊れる「Remurdured」の終わりに、うっすら聴こえてくる「Fear Satan」で当然ながら放心しました。この曲は異次元。このバンドのこの曲でしか味わえない感覚がある。
しかし、そこそこ楽しんでる風だった前の客がFear Satanの静の部分中盤で退出して”うそ〜ん!?”ってなりました。普通なら絶対動けなくなるところなのに;
「Fear Satan」で終わりかと思ったらまさかの続きあり。しかも「Mexican Grand prix」。ライブでやると普通のボーカル曲に聴こえる(笑)
余韻が飛んでポカーンとなったけど最後の最後は「We're No Here」の爆音ノイズでしっかり締めてくれました。
Mogwaiみたいな繊細な音楽のライブは周りの客の動きとかも気になるけど、隣の人がちょうと自分と同じくらいのノリ人なのも嬉しかったです。(たまに腕振りあげるけどノリノリまではならない)最高の空間に音でしたー。
ソニックに移動しながらArctic Monkeyの最後を聴けたけど「R U Mine」であっさり終わって「えー、そんな地味に終わるの?」と。あまりの地味さに正直吹き出しました。不完全燃焼だった人多いんじゃなかろうか?
PHOENIX (Sonic)
客もバンドもオオトリ・テンションのシッチャカメッチャカで最高の締めやった!
Phoenixはかっちりしたライブをするイメージがあったからあまり期待してなかったけど……とんでもない!
ボーカルがフロアダイブかましまくりでめっちゃテンション高い。シュッとしたルックスしてるのにヤンチャです。ギタリストの一人がギターをマシンガンのように構えてるのもまたカッコイイ。
客もラストってことでリミッター振り切れてて最高のロックパーティー空間になってました
曲も代表曲ばかりでイントロ鳴るたびにテンションあがります。特に大好きな「Liztomania」は発狂モンでした。
一曲目の「Entertainment」のイントロは中華風でアク強すぎなイメージがあったんですがライブで聴くと中国とかアジアとか関係無しに
ただただ楽しくなるフレーズ!
「1901」の”Fold it, Fold it, Fold it♪”のシンガロングなんてシアワセの極みでした。
基本はひたすら楽しさに溢れたライブなんですが、ときにアンビエントな空気をもった曲で息抜きも忘れない。スクリーンに綺麗な映像を流して”静”の演奏も素晴らしかったです。
最後はボーカルがクラウドサーフしてフロア中を転げまわるわ、担ぎ上げられて歌うわのお祭り騒ぎ。音楽/ライブの”楽しい!”がこのうえなく詰まったライブ。Sonic Stage全体に魔法がかかったみたいに笑顔、多幸感が溢れてた。
”Phoenixで今年のサマソニ締めるのってどうなんかな?”とか思ってましたが……最高のサマソニの終わり方ができました!
Mogwaiの圧倒的なライブがある意味トリで、Phoenixは最後のスペシャルライブ的な感じで楽しめました。フジのPoguesみたいな。
初日の最初に雨に襲われてどうなるかと思った2014年のサマソニ。
二日目はVintage TroubleやTwenty One Pilots、そしてPhoenixといったエンターテイメント性に溢れた楽しいライブが多くて”やっぱ俺にはサマソニが一番だ!」ってな気分にさせてくれました。
フジもRushballもTaico Clubももちろん好きだけど、やっぱり自分はサマソニが一番好きな気がします。
2015も楽しみだ!!!!!