soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2015/01/07 KLAXONS @ 梅田クアトロ


2015年のワンマン初め〜。


もう「ヘッドライン・ツアーはしない」と声明してのジャパン・ツアーです。それが解散を意味するのか明確な答えはない、となっていますが”解散”として扱っているメディアが多いようです。
見れるのは最後のつもりで楽しんできました!


お客さんは残念ながらそこまで入ってない……でも最高でした!!


第一音が”DJ!”でいきなり「Atlantis to Interzone」!
うわぁああ!!ってテンションブチ上がったら直後に10秒で「ああ、下手だなw」ってわかる演奏にズッコケ;
なのにアホみたいに踊れて楽しすぎる!


ニューレイヴなんやなぁ、と。荒々しい演奏(≠ヘヴィネス)でがむしゃらにノセてくる……いやノセられる感じ。演奏の上手い下手じゃなくて客とバンドが一体となって盛り上がっていく。そんなパワーを持ったフレーズがいくつも聞こえてきます。
そして実はメロディが半端無く良い。ボーカルも何気にうまい。演奏は満場一致で下手と言われるだろうけど、ボーカル/コーラス関連はかなり上手かったです。良い声してた。


キーボードは青年みたいに若々しくてヤンチャな感じ。ベースボーカルはどっしり構えてここぞってトコで客を煽ってくる。このバランスはすばらしかったなー。一時代を作ったバンドはオーラがあります。


1時間半と短かったけど代表曲はほぼ押さえてるセトリで不完全燃焼な感じはしない。「Surfing the Void」なかったのだけ残念。
一番聴きこんでる1stの曲も良いけど、今回は新譜の曲が特に良かったなぁ。後半で昇天させにくる「Atom to Atom」なんか最高やったー。
「Chirdre of the Sun」とか「Show me a Miracle」はダブステっぽいリズムでヘドバンしながら楽しむことも可。踊れてロックでレイブなところは3作通じて変わってない。



アンコールも5曲と大サービス。
ラストの「It's not over yet」のレイヴィーなシンセでちょっと泣きそうになりました。KLAXONSでこんな感情になるなんて……。
”以前”のデジロックにも”以後”のEDMとも違う感触。ニューレイブやDFA周辺のあの時代の音の最後の叫び声にも聴こえました。
隣の人も泣きそうな顔してたからさらに泣きそうになりました。この時代のバンドに思い入れあるのってまずアラサーだろうし、色々心情を察してクルものが……。


ラストツアーを見れて良かった。
新譜の曲を生で聴いてるとまだまだ高みに行けた気もする。
ライブハウスでレイブさせるパイオニアは、グルーヴもメロディもツボを押さえてました。


明確に解散とは言ってないんだからまた見れたらいいな。



  • Atlantis to Interzone
  • Flashover
  • Gravity's Rainbow
  • Valley of the Calm Trees
  • There is No Other Time
  • Show Me a Miracle
  • Twin Flames
  • Golden Skans
  • Invisible Forces
  • Two Receivers
  • Magick
  • Echoes
  • Atom to Atom

Encore:

  • A New Reality
  • The Bouncer
  • Four Horsemen of 2012
  • Children of the Sun
  • It's Not Over Yet