soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2015/02/14 いかんせん花おこし、山本精一、丸尾丸子+みやけをしんいち+矢田伊織 @ 難波ベアーズ

バレンタインはベアーズへ。入口で手作り(?)のお菓子をもらいました〜。素直に嬉しい!

丸尾丸子+みやけをしんいち+矢田伊織

丸尾丸子(アコーディオン&歌)+みやけをしんいち(サックス)+矢田伊織(ベース)のトリオ演奏。
まどろむ空気が流れた日常な歌モノ。


丸尾丸子さんのソロは一度見てきたことありましたがその時はピンと来ませんでした。
でもこの日のは”一番手で全部持ってったんじゃないか!?”ってぐらいに良かったー。


アコーディオンエレキベース、ミニサックスと西洋の楽器を使ってるのに”日本”って印象が強かった。”和”でも”ジャパン”でもなく”日本”。
年明けに見たいな、って強く思いました。寝正月のような気怠さとこの先一年の楽しみがあるような……そんな贅沢な時間の使い方に繋がるものがある。

山本精一

”一番手が全部持っていった?”と書きましたが山本さんもまったく遅れを取らない名演。
ここ数年でみた歌モノライブで一番よかったかも。いや”歌モノ”を逸脱したなんでもアリ演奏だったけども。フォーク、サイケ、ノイズ、シューゲイザー、ポップス……色んな音楽要素がごちゃまぜキメラになりながら押し寄せてきました。


なんたって今回のラインナップで初っ端から昇天音響派ギターで始まったのには驚いた。そこからアルペジオループを何重にも重ねて最終的にノイズになったり……ぶっ壊れた歌モノスタイル。
かと思ったら歌はエモーショナルで。この日はいつになく人間味のある歌い方だった気がします。歌詞の言葉が直接的な感情を伴って届いてきた。


MCで「原点戻って普通じゃない演奏する。ココ(ベアーズ)はそういう場所や」と喋りながらシールドの抜き差しノイズでテクノループ作ってたのが狂気感あってゾクゾクしました。

いかんせん花おこし

初見。
前2組が強烈だったんでどうなるかと思ったけど適度にまったり、適度に面白いアレンジで心地よかった〜。


粒の細かいドラムがめっちゃ好みでした。ドラムはシュッとした女性の方なんですがその姿に良く似合う上品で凛としたドラミング。綺麗な音をしたギターも良かった。でボーカルが世界感作る的な。


なにやら本日でギターが脱退、バンドは一時休止だそうな。
残念、もっと早くに知っておけばよかったなぁ。でも最後に見れたからよかったです。
そんなシチュエーションなんで最後2曲はメンバーも感極まってたように見えました。それが演奏にもプラスに出てた気がします。


終演後に物販でCDを買いました。BGMにしても集中しても気持ちいい良作です。いまじゃすっかりお気に入りのバンド。



3組とも心から素晴らしいと思えるライブでした。さりげなく超名演が繰り広げられた一夜。




ちなみにこの日からベアーズのお茶でお馴染みの移動喫茶キンメさんがマイコップ持参スタンプカードをスタートしました。
キンメさんが”スタンプカードのサイズがおかしくなってしまったんです……”と言いながら”カード”としてあるまじきサイズのモノを取り出してきたのがおかしくて仕方がなかったです(笑)ライブがシリアスなのばかりだからギャップで余計にw
この時の思い出し笑いをする日々が数日続きました;