soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2015/03/28 Punk Spring 2015(FALL OUT BOY、RANCID、ZEBRAHEAD、RISE AGAINST、Fear, and Loathing in Las Vegas、SiM、MAN WITH A MISSION)


春のパンクの祭典・パンスプ!もう3年連続参加になるんかな?


5番手のSiMは確実にRANCIDには思うことがあるだろうし、MahさんのMCは聞いときたいかもとそれに合わせて到着。邦楽の人気バンドが多く集まってるコトもあってか例年より人が入ってる気がしました。

SiM

洋楽のカッコよさ、自分がどれだけ影響を受けたかのMC。Mahさんは考え方が純粋なキッズやから好きやな〜。


派手なパフォーマンスは見応え充分。ただ曲が最近のはイマイチ魅力に感じないんだよなぁ。声もちょっと苦しそうだった。

Rise Against

待望のRise Against!開始直前になっても前のほう空いておりました;


ボーカルはイケメンすぎ!シュッとした顔立ちがカッコよかったです。
Rise Againstを知る切っ掛けになった「Give it all」をやってくれて満足。男くさくシンガロングしたくなる!
イントロが印象的な「Chamber the Cartridge」も高まった!

しかしライブ時間、短っ!
”これから!”ってトコで終わってしまった気がしました。持ち時間ちょっと余らせてたかな?


うーん、カッコイイんだけど若干の不完全燃焼感も。


Man with a mission

フード食べながら後ろの方でまったりと見てました。


一曲目が一番好きな「Get Off of My Way」でした。こういうヘヴィ/ファンクな方向性のほうが好きだなー。
「emotions」のイントロのゾクッとする感覚もなかなか。
Zebraheadとのコラボもやってました。(マッドマックスの日本版ED曲)

MC中のカメラがずっと引きなのが面白かった(笑

ZEBRAHEAD

演奏はうまくないし音ペラペラやけど……楽しませ方知ってるなー。


入場SEからして「崖の上のポニョ」で登場するアホっぷり。初見の人でも5秒でどんなバンドかわかる(笑
「Hell Yeah」「Postcard from hell」「into you」「Rescue Me」新旧の代表曲を織り交ぜたセトリ。楽しいアップテンポの曲がほとんどでとにかくハッピーにしようとする姿勢で溢れてました。SPICE GIRLSの「Wanna Be」のカバーも!
『MFZB』からミドルテンポの「Hello Tomorrow」をやったのがイレギュラーかな?この曲の哀愁好きなんですよねー。


MCでは日本語しゃべりまくり。「チ◯コダイスキ〜」とかほとんど下ネタ(笑)
謎のおっさんが出てきてスプレーを吹きかけまくったり、急に(当時流行ってた)ラッスゴレライをやりはじめたり……日本愛がすごいです。そりゃ盛り上がる!
ってか洋楽アーティストのライブでフルのラッスゴレライ見ることがあるなんて思わなかった;


「Mental Health」の”Psycho!サイコー! ”の掛け合い、「Call Your Friends」の”トゥットゥトゥルル〜♪”のシンガロング、そしてお馴染み「Playmate of the year」の”Whoo!Fuck!”と曲にも盛り上がる要素がいっぱい。
もちろんベースになるバンドの地力もグッド。アリの高速ラップは変わらずキレキレ。

ラストは「Anthem」。締めにふさわしいまさにアンセム。


終演SEはホイットニー・ヒューストンの「エンダーイ〜 オールウェイズラブユ〜♪」。感動的(?)なBGMで退場していくのがアホすぎて(笑)
最後まで楽しませてくれました。


Fear, and Loathing in Las Vegas

スタンド席から見てました。


日本のラウド系のなかでもラスベガスは音の厚みもステージングも頭ひとつ抜けてるなぁ、と。
ダンサブルな要素が特徴の彼らですがリフひとつひとつの重さ/パワーもレベルが高いです。やりすぎなぐらいのド派手なパフォーマンスにも魅せられました。


RANCID

今年の目当て。世界で一番好きなただただ最高でした……。


2009年の来日はいまいちパッとしなくて。特にティムがほとんど動かず酷かったけど、その時とは比べ物にならないくらい勢いが戻ってきてた!今回のカッコよさにはマジで痺れた〜。
ティムはストラップが超長い独特の構え方。スピンもけっこう披露してたし声もしゃがれててカッコええ〜。ラーズもアニキ感出まくりで客を煽って頼もしいったらありゃしない。




一曲目から「Radio」と強烈な曲でしかけてきてその後もアップテンポの盛り上がる曲ばかり。「Fall Back Down」「Roots Radical」「Tenderlion」「Nihilism」「Bloodclot」……と押さえて欲しいトコロは全部やってくれた2nd、3rdを中心にしたベストなセトリ。
出たばかりの新譜からは一曲と少なめだったから……"see you soon"の言葉を信じてレコ発ツアー的なことやってくれると信じてる!やったのは一番気に入ってる「Honor is all we know」。3人が順番に歌っていくのがたまらなくカッコよくて〜。


『Let the Dominoes Fall』からは「East Bay Night」「Last One To Die」の二曲。ワンマンでは微妙に感じたけど今回のライブではめっちゃグッときた。サビの”Last One〜♪ Last One to Die〜♪”のコーラスシンガロングとかホント気持ちいい。


スカタイムではサポートのキーボードも良い味を出して皆でスカダンススカ・パンクよりオリジナル・スカに近いノリ。足が勝手に動きだす〜♪


一番印象に残ってるのが「Olympia, Wa」。サビの爽やかでちょっぴり切ないメロディを聴いてると「ああ、なんて幸せなんだ!」と笑いながら泣きそうになりました。


全曲聴きこんでるからシンガロングしまくり。「Fall back down」ではいままでの人生で一番ってレベルで全力で歌ってました。 その結果、ラストの「Ruby Soho」では声が枯れて”Echo of reggae〜♪”を歌った時にレゲェDJみたいな声が自分から出てビックリしたw


Rancidはまさにパンクバンド!なんだけどモッシュ的な勢いだけじゃなくロックンロール的な堂々とギターを弾いてる姿がカッコイイ的なとこもあるな、と。*1
だから客のノリがモッシュやサークルじゃなくて、そこそこのスペースで踊りまくってる人達なのが良かった。”おっちゃん”って呼べるような人がすごく良い笑顔で、たまに体力切れながら、楽しん出るの見て歴史があるバンドっていいなぁ、とか。


僕が中学からずっと憧れてたカッコイイRancidが戻ってきてた。やっぱ最強のパンクバンドは最強だった!


Fall Out Boys

トリー。高校時代にガチでハマったのは1stまで。2ndでゴシック色が出てきてからはちょっと苦手に。
人気あると思ってたのに意外と帰ってるお客さんが多かったので最前とドリンクコーナーを余裕で行き来できる状態。邦楽目当て?


パンクってか踊れるロックとして楽しかった〜。
なんだか前方より後ろの方のがっつかないで踊ってる人達のほうが盛り上がってた気がしました。


当時は”バンドの方向性変わってなんだかなぁ”と好きじゃなかった「Dance、Dance」がめっちゃ良かった!あのベースラインはたまらんっすわ〜。
2ndの曲は全部よかった。「I Slept With Someone In Fall Out Boy And All I Got Was This Stupid Song Written About Me」「A Little Less Sixteen Candles, A Little More "Touch Me"」のメロディとかグサグサと胸を締め付けてきました。”う〜ん……”とか思いながら軽く聴いてたぐらいですが細胞に染み付いてたようです。


あと今回の目玉になると思ってらベイマックス挿入歌の「Immortals」は自分も周りも盛り上がるのイントロだけだったなぁ。サビのノリがまったりすぎる?


アンコールのオーラスで1stの大好きな「Saturday」がきてテンションアガって”うおーーー!!”って前に突っ込んだらみんな普通に突っ立ってて泣きそうでした;


最近の曲はパンクから外れてブラックミュージックやEDMの空気も取り入れたロックになってるけど、1stの曲もちょこちょこやっててパンクなとこも忘れてないなぁ、と。
すっきりしした気持ちで2015年初のフェスを終えれました〜。

*1:ロックンロール的なカッコよさの楽しみ方がわかったのは'14のフジロックで見たクロマニヨンズとThe Strypesの影響が大きいと強く実感