soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2015/04/29 Comin' Kobe 2015 (八十八ヶ所巡礼、04 Limited Sazabys、ROTTENGRAFFTY、黒木渚、Drop's、怒髪天、80KIDZ、SCOOBIE DO、井上苑子、四星球、フレデリック、KING BROTHERS、踊ってばかりの国)

神戸のチャリティー無料フェス・カミコベへ〜。
楽しみなのはミナホぶりのdrop's、そしてラストのフレデリック→キンブラ→踊ってばかりの関西発バンド3連発!


ポートライナー駅からすごい人でしたが、自分はクラウドファンディングで事前にリストバンドを送ってもらったのでリスバン交換をする必要無し。スッと入れるのは素敵やったけどリスバンと一緒に配ってたタイムテーブルがもらえなかった……。

今年から夙川学院大学が使えなくなったのでステージは(ほぼ)室内オンリー。かなり大きな変化ですが、さてどうなるかー?

八十八ヶ所巡礼 (ESP BLACK Stage)

ESP Stageは神戸国際展示場(インテックス大阪みたいな建物)を利用したステージ。天井が高いので圧迫感は感じませんでした。


Katzuyaさんはサングラス外さずでギターヒーローっぷりは少なめ。とはいえ弾くのはカッコいいフレーズの嵐でよかったわー
一曲目の「仏滅トリシュナー」のイントロでいきなりのギタートラブル。リズム隊は”ズズタっズ ズズタっズ……”と演奏をキープ。
トラブルに動くスタッフを見て緊張感がちょい漂うお客さん。そこに満を持してKatzuyaさんのイントロフレーズが鳴り響いて復活 → 大歓声ってのが鳥肌モンでした。


04 Limited Sazabys (ESP RED Stage)

終わってるかなぁという時間帯にステージに向かいましたが、15分ぐらい押してたから見れた〜。
CDはユルくなった印象ですけどライブはパンクでメロコアでした。やっぱ良いバンド!
お客さんはリフト大量に発生してたなぁ。

ROTTENGRAFFTY (LIVE DAM STADIUM Sing Stage)

次の黒木渚のためワールド記念ホールに早めに入っておきたかったので。スタンド席から見てました。
NOBUYAさんが骨折してて松葉杖をつきながら歌っていました。松葉杖振り回して凶暴さはそのままw


久しぶりに「This World」聴けてアガったー。
「響く都」のコール&レスポンスはまだやってるのねー。
「金色グラフティー」はやっぱ隙無しの名曲っすなー。



ロットンのライブ中にステージ脇で準備運動してる黒木渚を発見。長身でスタイル良くてモデルみたいでした。パッと見て一般人とは違う身体の作り。

黒木渚 (LIVE DAM STADIUM Smile Stage)

ロットン終わりでアリーナの出入り口が大混雑。
ステージ前はめっちゃスペースあるのに降りれないもどかしさ。


客は一気に減ってしまいました。さっきの1/5ぐらい。みんなロキノン系じゃないと興味ないのかなぁ?良い曲やってると思うんだけど……。
ワールド記念ホールの広い空間が歌の上手さ/力強さを際立たせてましたが、客数が少なかったので寂しくも見えた。


「革命」「虎視眈々と淡々と」といった最近のPV曲に「骨」と「フラフープ」。
力強さを全面に出したわかりやすい曲を中心に。フェスだとこんな感じなのねー。

Drop's (ROLAND Stage)

Rolandステージ(= 旧地下ステージ)Drop'sまもなく。
あいかわらず狭いステージだけどこのあとにここで踊ってばかりの国がやるって大丈夫か?
PA環境もアンダーグラウンドで音が殺人的に耳に突き刺さるスピーカーでありました。あそこまでエグいスピーカーは初かも;耳が死亡寸前。


この純ロック5人組はやっぱりカッコいい!
革ジャン女子が贔屓目無しに強度の高いロックンロールをかましてる。メロは絶妙にポップながらも演奏隊が煽ってキメてしっかり魅せてくれる。
特にギターとベースが前に出てきた時は”女子だから”なんて頭の片隅にも出てこないでロックンロールに興奮します。


ちなみにDrop'sはSxOxBが出るようなイベントでDJが爆音で鳴らしてました。それだけ強度のあるロックってこと!


怒髪天 (LIVE DAM STADIUM Sing Stage)

ワールド記念ホールに戻って怒髪天。年齢層の高いフロアの居心地のよさ(笑)


実は初・怒髪天ライブでした。いや〜、なるほどカッコいい!不器用なのにカリスマ性があって元気になる!


4曲全部が酒の曲(笑)
『明日に向かって千鳥足』なんてフレーズは最高としか!あんな曲達が日本にある…ってのがもう素敵!
大人たちがバカで熱い歌に笑顔で盛り上がってる。周りの若さと人口密度に疲れてたなかで安心して過ごせる空間でした。


80KIDZ (VISUAL ARTS Stage)

80KIDZがカミコベ出演は意外。室内なれど照明の関係でステージ上が明るかったのが残念。


正直フロアは盛り上がってなかったけど、後半いくにつれ四つ打ちが段々気持ちよくなって、良い感じに自分のスイッチが入って踊れました〜。

SCOOBIE DO (KissFM Stage)

なんでこんな素晴らしいライブできるんだろ、ってぐらい文句無しのライブ!
テンション高くて”音楽は素晴らしい!”の現場がまさにココでした。


こちらも怒髪天に続き年齢層が高い。好きなように踊ってて良い空間。
鉄板の「BACK ON」→「夕焼けのメロディ」は最高!


ここらで腹ごしらえ。最近、芸人としてのたむけんが好きなのでたむらの焼肉丼が美味しく感じました;
あとカミコベと言えばPIZZA-LAのイメージ!もちろん食べる!

井上苑子 (太陽の風 Stage)

飲食ブース横のミニステージで弾き語りしてる女子高生に心臓撃ち抜かれてました。


井上苑子というらしい。
クリープハイプを題材にした映画「私たちのハァハァ」への出演あたりをきっかけに2015年後半ぐらいから徐々に名前が広まってきてますね。*1


たぶんYUIとか好きなんだろうな、ってなバカ正直なくらいピュアにポップな歌。
この時代にここまでストレートな歌はなかなか無いです。
ザ・王道!だけどそれがめっちゃいい。


こういう出会いがあるからフェスはやめられません。



四星球 (ESP RED Stage)

ウワサは聞きまくってたけど実は初見。


さすが関西のバンド、MCおもしろいなー。自虐ネタから直球で笑えるネタまで。
キャッチーなメロのロックを奏でる曲も普通に良くて……ちょっと泣きそうになりました。
青春!青春!して泣かせるでなく、笑い飛ばせるけどふと心が温まるような音楽。


なるほど、好きな人が続出するわけだ!


フレデリック待ちの横のステージの人達も全員虜にしてたのがスゴい!
煽ったら全員が反応を返してました。


フレデリック (ESP BLACK Stage)

思ったほどフロアはギュウギュウにはなってない。


踊らせる感じのセトリ。大好きな峠の幽霊は無しで”そっちの方向にいくんかなぁ”とちょっと寂しくも。
「オドループ」は完全にアンセムになりましたなー、文句無しに名曲!

KING BROTHERS (ESP RED Stage)

「ルル」はじまりでマーヤがステージにいたのは最初の3分ぐらい。残りはほぼ人の上にいました(笑)
そのわりには客もバンドもマーヤも、狂犬みたいな荒々しさは抑えめだった気がします。


MCで震災や夙川学院大についても触れず寂しく思ってたら……アンコール終わっての最後のシャウトで”地震ファッキュー!”これが聴きたかった!
全体的にも震災について話してるバンド少なかったから……キンブラもか〜、と思ってたところに最後の最後のシャウトでニカッとなりまし。

踊ってばかりの国 (ROLAND Stage)

人いっぱいで湿気がムンムンしたRolandステージ(旧・地下ステージ)。
劣悪なPA環境。ボーカルの返しもほとんどなかったようでいつになくラフな歌い方。


下津さん、そんな修羅場に火が着いたのかギターうぃ振り回したり上半身裸になったりパンクな下津さんが出てました。
汗だくの下津さんはイケメンすぎてヤバかった。不機嫌ってわけでもなさそうだったけどギラッとした攻撃的な目も見せて、最近の余裕あるステージングとはひと味違いました。


セトリは「東京」「OK」「ほんとごめんね」「SEBULBA」「風と共に去りぬ」……キンブラからの移動で音漏れしか聴けなかったけど「踊ってはいけない国」……と代表曲をがっつり入れたフェス仕様でたまらんかった〜


Wアンコールでは人の上に飛び乗ってマーヤ化!
この日の踊ってばかりの国は鬼神のごときのカッコよさでした。サイケ以上にロック!
最悪の環境で、最高の終わり方を出来ました〜



ベストアクトはdrop's、楽しさMAXだったのはscoobie do、意外性あったのは踊ってばかりの国って感じでしょうか。


夙川学院大学が使えなくなって初めてのカミコベ。
室内オンリーになってゆったり休めるところがほとんど無くなったのはキツイ。いままでよく見かけたご年配の方とかには厳しい環境になっただろうなぁ。


グラウンドに咲いていたメッセージフラワーも無くなったりで震災イベントっぽさがなくなったのも寂しい。


ライブは楽しかったもののフェスとしては……うーん、ってとこもありました。
でもこのフェスの成り立ちを思うと続けて欲しい!という想いもあります。

*1:2016の年末にはBIGCATワンマンをソールドアウトさせてる!すごい急変化や