soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2015/08/04 矢谷ウメ子、二十人、There is a fox @ 難波ベアーズ

平日のベアーズ。客の数はまさに平日のベアーズ。

There is a fox

見るのは二度目。やっぱ北欧の匂いを感じる日本人離れした音でした。
今回はギターオンリー。でもエフェクタ駆使してベースやシンセも鳴ってるみたいだった。
ドローンに歌を中心に轟音展開が2回。ライブを通して清らかな昇天というひとつの方向へシンプルに向かってた気がする。

二十人

二十人(ニジュウニン)はギターボーカル+エレクトロニクス専門+エレクトロニクス&ギターの3人。
リズムとウワモノはチープ、ペラっとしたギターの音、決して上手くない歌……完成度は高くないけどなにかと引っかかるフレーズが多くてなかなか好みな感じでした。


内向的な空気のデジタル+ギターの人の異質っぷりがすごかった。
ギター持ってるのに2曲以外は最初にPCをワンクリックするだけ。あとは曲の終わりまで一切動くことなくPCを睨みつけてる。「なんだあれ?ギターはシールド繋がってる?」とハテナマークでいっぱいになりました。

矢谷ウメ子

WEBで試聴してよさ気だなーと思ってたキーボード弾き語りの女性。
やはり良かった!
シンプルな弾き語りがメインかと思いきやルーパーを多用して音を重ねまくってました。でもあくまで芯になるのは”歌モノ”。
なのでJulianna Barwickみたいなヴォイスアンビエントにならずポップスの土台をしっかり踏んでるのが逆に個性になってた。


キーボードの音色は基本ピアノ。たまにデジタルな音色も入れてアンビエント/ニカのエッセンスもたまに顔を出したり。
そしてなにより1発でズキュンと胸を貫くメロ/ピアノの魅力が圧倒的。良いミュージシャンがまだまだいるもんだなぁ


ビョークが好きなんでしょう 歌ってあげる」と歌うAメロからサビでHyper Balladを借用して歌うのも面白かった。
ただ最初ビョークがビョーキにしか聞こえず「ビョーキが好きなんでしょう」ってすごい歌詞だなと思ったりw