soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2015/08/22 One Music Camp 2015(Keishi Tanaka、トレモノ、マッカーサーアコンチ、Rei、鎮座DOPENESS、moja、dry river string、Kidori Kidori、Fox Capture Plan、TWO MILLION THANKS、ROTH BART BARON、TAMTAM、neco眠る、Qomolangma Tomato、モーモールルギャバン、吉田ヨウヘイGROUP)

兵庫のキャンピングフェス・One Music Campへ〜!
三田駅で酒買ってバスへ乗り込みます。

Keishi Tanaka

バスがバス停に着き、会場まで歩いてると山奥からkeishi tanakaの歌声が聴こえてきてヤバい心地よさ!


今日はアコギボーカルとピアノのアコースティックなライブだったようです。
Keishiさんの声は木々に囲まれた会場によく合う!


トレモノ

トレモノのライブを聴きながらテント設営。Keishi Tanakaの作った空気をそのまま引き継ぐような明るさで会場のピースフルな空気をさらに濃くしてました。

マッカーサーアコンチ

復活一発目のマッカーサーアコンチ、真面目に音楽やってるはずがそことなくかもしだされるアホ感は変わらず〜。楽しー。

ナタリーで発表されていた復活クアトロ公演より一足早めに見れたので、(たぶん)正真正銘の復活一発目ライブ!
7人編成でktrさんはサイドドラム/パーカス/サブボーカル的なポジションに。天使の翼つけてキテレツなルックス(笑


アチャコさんの一言一言キャラ出まくりのMCトーンも変わらず。産休経てのアイさんのワイルドな暴れ方も変わらず。ギターが結構前に出てた気がする。曲は「POPO」や「KIMONO」など既存曲オンリーだったかな?楽しかった!



Rei

女性ソロのギター・ボーカル。
見た目はサンリオでも好きそうな高一女子高生って感じなのに、ギタープレイはがっつりブルースでロックンロール。さらにクラシカルギターなプレイもありでギャップがすごい。なるほどコレは注目されるわ!


アー写よりさらに若く見えてギターめちゃうま。
帰国子女とのことで英語の発音の良さにニヤリ。曲終わったあとのThank youの言い方が艶っぽくて雰囲気ある。ミニアルバムからの曲と紹介してた曲が良かったなー。


ちなみに行きのバスが一緒で、降りる時に乗車料の払い方がわからなくてワタワタしてたのに和んだ。そんなトコ見てたからよけいに渋いブルースが衝撃的でした。

鎮座DOPENESS

ブッダの「funky methodist」をかけてライブをスタートしました!最高か!!


客のロックフェスなハイテンションに戸惑いながら、それをグルーヴに組み入れてく臨機応変なセンスはさすが。ハイテンションでなく自身の戸惑いを活かすのが鎮座流。


どこまでフリースタイルかわからん自由自在のフロウがスゴい。MCが先生みたいな口調だったのはなんでだろう?(笑
トラックもラップも完全にひとりでやるスタイル。環ROYも同じスタイルだけど、鎮座は自由度めちゃくちゃ高くてまた違うな、と。


かなり奇抜なループ/ビートにも楽々と乗ってラップしていくのはスゴいの一言。サンプラーいじりながらポツリと発した「ひとりでやるのも楽しいですよ~」ってラインがめっちゃ印象に残ってる。もうこの人は喋ってるだけで気持ちいいわ~。



moja

ベースとドラムのデュオで「2人だけど意外とメロディアス」みたいなバンドを最近ちょこちょこ見かけるけど、この人らは勢いとリフで押しまくるタイプのデュオ。カッコいい!たまらんわー


ベース&ドラムで大爆走ロック。踊りやすいLightningboltといいますか。ここの女性ドラムはホントすごい!ぶっ叩きまくりで最後は床にぶっ倒れてた。この路線の客が少なくてフロアがおとなしかったのがちょい残念。



dry river string

ここらへんからお客さんがまったりモードに入ってた?
久しぶりのdry river stringはまさにまったり聴くのが良い感じ。ガタイの良い人の見かけによらない(?)繊細なギターが好きやわ~。


Kidori Kidori

一部に人気あるのは耳にしてたkidori kidori。ようやくちゃんと見れたー。
新加入したベースの人が好青年な感じで自分の中のバンドイメージと離れてて意外でした。
本フェスは森っぽいバンドが多いなかオーソドックスなバンドサウンドが心地よくて良い気分にー。

Fox Capture Plan

今月入って見るのは2回目。昔に比べてキーボードの安定感がだいぶ増したなぁ、と。
前はもっと荒かった気がする。「Born Slippy」のカバーからノンストップで「疾走する閃光」に繋げるのめっちゃカッコええ!


ゲストでkeishi tanakaさん。ネットで連絡取りあって、作曲して、前日にはじめて合わせたという新曲。いつもどおりフロアに降りてくkeishiさん。曲はまだしっかり煮こまれてないって感覚はあったけどスペシャル感あって高まりました~。


ラストはOasisの「WonderWall」カバー。インストなのにボーカルが聴こえてくる感覚。キーボードにシンガロングしちゃう。たまらんわー。COVERMINDのレコ発ツアーとかやってくれないかなぁ。


TWO MILLION THANKS

タイから来日してたTwo Million Thanks。toe系ポストロックを歌モノロックに落とし込んだみたいなサウンドで良かった!難解でなくポップ。


歌が曲の終盤にちょこっと入ってるだけだったり、インストとボーカルのバランスが定番フォーマットにこだわってなくて自由な感じが面白かった。ギターは良い音色してたなぁ。


ROTH BART BARON

日が落ちた直後、ステージから15Mほどの見やすい高台に腰かけて見る。Roth Bart Baronを見るうえで、このうえないシチュエーション!


ブラス隊が飛び跳ねまくってたりで想像以上にパワフルなライブでした。
人気出れば出るほどシンガロングが活発になって良いライブになりそう。月と星が見える夜空の下でのライブはめっちゃ贅沢やったな~。


TAMTAM

TAMTAM初見。
ダブと言われてるわりにPVとか見るとポップでピンとこなかったけど……ライブみてなるほど~。しっかりダブに踊れる!


ベースが跳ねまくりながらも地面に吸い付いてるプレイで鬼スゴかった!地上から離れたら死ぬみたいな狂気さえ感じた。
ベースを聴くときはよく地面からの距離に意識を向けることが多いです。跳ねてるのかしがみついてるのか。うまく説明できないけど;


ダブっぽくないって感じるのはギターのプレイスタイルゆえかなぁ。他パートは完全にダブの手法のなかギターが異質なモンで切り込んでくる。それが個性でもあるんだろうけど個人的に馴染まない部分も。
シンプルに裏を取ってくるキーボードはツボやわー


で家に帰って調べてみたらベースはサポートでした。しかも元SuiseiNoboAzの溝渕さん!おあー、あのヤバいプレイも納得!ってか気づけよオレ;


neco眠る

NECO眠るから一気に人増えた。人気あるんやなー



「ENGAWA DANCE HALL」で始まり「BOYS」終わり。踊れる曲はアホほど盛り上がったし「BOYS」みたいな最近はまったりグルーヴも同じくたまらん。


サウンドチェックでだいぶ手こずってたみたいで本番中も「泥酔してる時」の肝のBIOMANのウニョウニョが聴こえなかったり、とトラブルも合ったけどアホほど踊った!最高です。


「車で東京行く時」の栗原さんが2番から弾く「ギュイっ!」ってギターが死ぬほど好きと再確認。
客は盛り上がりまくってたけどちょっと行き過ぎ/方向性違うトコもあったかなぁ、と。「KANIMISO」でオイオイっぽい表ノリになるのは個人的には違う。やっぱ”カニミソ~♪”でノラねば。


Qomolangma Tomato

neco眠るのテンションのままでチョモランマトマト。激情につぐ激情でめちゃくちゃ良かった!
ナルトさん、えらく肉付きいい体格になったなぁ、と。合わせて演奏も重心ががしっかりした気がする。勢いそのままで。


ナルトさんはフロアに何度も突撃して「through your reality」では柱によじ登ったりもしてた。アホみたいに血が騒いだ!次のためにモールルTに着替えたのに即ビショビショに;ステージ/フロアの段差がゼロのチョモのライブはええな~。


いま(2018年)は解散してしまったので、これがチョモランマを見た最後のライブになってしまいました。まさか解散するとはなぁ。

モーモールルギャバン

新譜と旧曲半々くらい。大好きな「烏龍ハイ」あり!あと「ユキちゃん」「細胞9」「サイケな恋人」。
「さらば人類」のユカさんの「戻れない~♪」のとこ一緒に歌うのがめっちゃ気持ちいい。「バイララ」のクライマックス感がすごいー。
 

当時は個々が自己主張しまくりのまま3人で突き進んでいく感じだったけど、今はバンドとしてのトータルで動いてるような気がしました。良い変化でもあるだろうしちょい寂しいトコもある。


モーモールルギャバンに出会ったのが20台前半。恥ずかしい気持ち忘れさせて”パンティ!”って叫ばすスゴいバンドやなぁって思った。
20台もまもなく終わる今、まだ全力で”パンティ!”って叫ばせてもらいました。ホントあの場だとびっくりするぐらい抵抗なくなるんよなぁ;

吉田ヨウヘイGROUP

トリ!
めちゃくちゃ良いバンドになったなぁ。盛り上がりすぎることなく、かといって不完全燃焼なわけでもなく……良い終わり方でした。しっかり音楽聴く人らが残って良いムードで堪能でました。


新譜の曲がもうめちゃくちゃ良い!
あとギターの人が一人だけ目立ちたがりなのが良い意味でバランス崩してる。演奏テクもトクマルシューゴばりにヤバくて……一発でファンになりました。


「ユー・エフー・オー」のコーラスも「サバービア」のドラムも完璧に演奏されててスゴい地力のあるバンドやなぁ、と。特にコーラスはCDそのまま。たぶんキーボードの人の声がすごい魅力持ってる。


新曲もありでコレこそまさにギター弾きまくり!な曲でした。リミッター外して指が動き回ってた!
旧作からは「ブルーヴァード」はもちろん「ドレスはオレンジ」やってくれたのが嬉しかったなー。最高のクロージングでした!

吉田ヨウヘイgroupが終わったあとにfula流れたのめっちゃ良かった。*1フェスの歴史/カラーが積み上がってきてるの実感してブワッときた。
終演直後のBGMって重要ですなー。



夜中の映画上映Save the noonを途中から。映画館でみてるけど風営法が動いた今見るとまた考えさせられるモノがありました。
BOSSの「夜通し酒飲んで音楽聴けるのなんて日本だけなんだよ。何も考えずにその環境に居る(意訳)」って言葉を聞きながら、後ろでは夜のDJで盛り上がってるのが聴こえてくるのが印象に残りました。


Little bitch

夜のロックDJ・Little Bitch、邦楽メインで流した時が好みっぽかったけど、その時はテントで休憩しながら聴いてました;
洋楽メインになってから人少なくなってちょっと寂しかったな―。Ting TingとかStone Rosesとかはグッときたー。


ラストのwhatever / OASISまで見届けて全部終わり。寝る〜




ずっと楽しかったけど終盤のROTH BART BARON→TAMTAM→neco眠る→チョモランマトマト→モールル→吉田ヨウヘイGROUPの流れはずっとギアがトップに入ってました。


今年も楽しかった!
メンツが有名ドコロも結構多いので客層がどうなるかと不安でもあったけど、むしろOMCらしいパーティピーポーがさらに増えてた気がする。ただちょっと行き過ぎ感もあった気が。ダイブが手段じゃなく目的になるのは哀しいかなぁとか。


テントエリアで真夜中まで大声で騒いでる人がいるのも会場が狭い分逃げ場がなくてツラいなぁとか、盛り上がるとステージ前のコードに足かけそうで怖いとか……気になる点はいくつか。でもあのメンツの充実、規模、盛り上がりは他フェスでなかなかない良さ。


飯はピロサンドが牛すじ、スパイシーチキンの両方ともうまかったっす。あと氷結を缶で売ってるのが最高ですわ

*1:fulaは初フェスがOne Music Camp