soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2015/09/21 畑中葉子、JOJO広重、山本精一 @ 難波ベアーズ

ベアーズで畑中葉子×JOJO広重×山本精一!後ろの二人はよくつるんでますが畑中さんが一人入るだけでこのカオス感!
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ベアーズ入り口もラブレター・フロム・ネコ仕様


お客さんは普段ベアーズでは見ないようなスーツの人から、普段のベアーズでも見ないくらい出来上がってる(?)酔っぱらいまで幅広くカオス。いつもと違う空気が漂うなかBGMがクラフトワークなのがなんかシュールでした;

山本精一

まずは山本精一さん、黒いジャケットでビシっと決めた正装(?)は初めて見た。かっこええ……。知り合い曰く「JOJO広重さんに合わせたのでは?」と。なるほど。


エレキギター弾き語りで歌謡曲のカバーオンリー。
山本さんらしいギターもあったけど中心にあったのは歌。少しい物悲しい歌謡/フォーク5曲ほどに聴き入った流れでのラストの「あの素晴らしい愛をもう一度」はたまらんモノがありました。歌を軸にしながらギターもドリーミーに歪んで音源ver.と同じくらいの夢見心地に連れて行ってくれました。目を閉じたら綺麗な夕日が見えた。

JOJO広重

JOJO広重さんは中屋さんとデュオ。「歌謡カバーでくるか?オリジナルでくるか?」とワクワクしてると、一曲目にまさかの初音ミクが歌う「タンゴ/じゃがたら」に合わせてJOJOさんが恨みをぶつけるような歌唱。予想外すぎたー。


初音ミクトラック(Vo無し)にノイズギター。おおまかにいうと初音ミク階段でやってることを人間・初音ミク役無しでやる、というスタイル。だけど歌うのがJOJOさんになると印象はほぼ別モノ。なんというか……すごく生々しかったです;


曲名はわからないけどスマパンのtodayみたいなリフの曲が良かったなぁ。エモーショナルだった。

畑中葉子

畑中葉子さん、いままで触れてきたこと少ない歌謡曲。めっちゃ良かった!カラオケトラックが意外と良い音。
そして歌が上手い!音程外れないし、ビブラート綺麗だし、芯がしっかりして”メイン!”って感じの音感。ロック歌手とは違う方面で説得力があるなぁ。


一応youtubeで予習してきた曲も良かったけど「SOLITUDE」という初聴きのバラード曲がとてもよかったです。メロディがグッとくる。


謡曲の歌詞ってスゴイなぁ。RADWIMSや中村一義みたいに言葉をこねくりまわしてるわけではなく。素直な言葉選びなのに歌詞がグッと胸に入ってきて情景が浮かんで自分の心と重なってくる。ストレートってのとも違う。正当な言葉選び。


その歌詞の素晴らしさ一番感じたのが「SOLITUDE」のAメロ。「ホテルの窓によりそい 見下ろす都会はジュエリー 遠いあの人は今ごろ 眠りに落ちたかしら」素晴らしい~。説得力持たせる畑中葉子さんの歌もスゴい。
奇妙礼太郎の歌う赤いスイートピーで「うわあああ!昔の曲すげぇ!」ってなった感覚が再度きました。


昭和60年代生まれの自分でも知ってる代表曲の「もっと動いて」と「後ろから前から」で沸かせてJOJOさん山本さんとコラボ。中屋さんもいたけど基本的に音出しポチっとな、だけだった?


JOJOさんは思いっきりノイズをぶち込んでくる。山本さんは旋律ありの非ノイズなギターが中心。フレーズに合わせてるとこがあっておぉ!ってなりました。曲はまずカバーで由紀さおりの「手紙」ともう一曲カバー。


最後に「ラブレター・フロム・カナダ」。名曲の後ろでノイズが渦巻きまくっててカオス。男性パートはJOJOさんが歌ってました。ドスの利いた声で原曲とかけ離れた歌い方(笑


アンコールに「後から前から」のコラボver.。カラオケが聴こえなくなるくらいの爆音ノイズが鳴ってるのに、しっかり振り付けをして歌うタイミングも完璧な畑中葉子さん。さすがプロだなぁ。


やー、すごいモン見ました。レア感すごすぎる!