soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2015/10/01 青葉市子×石橋英子×山本達久 @ ムジカジャポニカ

青葉市子×石橋英子×山本達久の組み合わせ @ ムジカジャポニカへ〜。どんな感じになるんだろう?と楽しみにしてました。


2部制。
1部は半即興(?)で市子さんの曲を断片的にノンストップにやっていく感じ。ひとつのセッションみたいな感じ。
2部は曲をまるごと演奏。石橋英子さんの「Imitation of life」を市子さんがメインで歌ったり。基本は静の演奏。実験的でもあり心地よい緊迫感がありました。


3人とも「ココにはコレしか考えられない!」ってなフレーズをバンバン入れてくるからスゴい。原曲にないフレーズ入れてもそれが完成形みたいに聴こえるクオリティの高さ。


山本さんは”擦る”を多用。明確なリズムを叩く時間はかなり少なめでした。
ふわふわ~と音が空気中を漂ってるアブストラクトな演奏だけど”その音がそこにあるのが自然体”としか言いようのない嗅覚。
”ウソやろ?”ってな超速痙攣連打でテクニックを魅せる場面も。


石橋英子さんはピアノ中心でたまにフルートやコーラスも。
フルートにエフェクターをかけてシンセの音みたいにしてループ。さらにフルートの生音を重ねてひとりアンビエントを作ってるの見て”やっぱこの人すごいな”と。コーラスでのハモりも綺麗だったなぁ。


青葉市子さんのギターは繊細かつ明確な音で石橋さんのピアノと(良い意味で)区別つかない時ありました。演奏スタイルとか曲の弄り回し方とかが七尾旅人に似てたような。
ただ旅人さんがデジタル駆使して極上の音を創ってくのに対して、市子さんは生の音のままでやってることが多かったかな。


個人的には第一部の実験的な感じが好きでした。ピースを選んで構築していく。