soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2015/10/05 ZAZENBOYS、MOON♀MAMA @ CONPASS

ラウンジでアチャコさんがカレー売ってる。めっちゃ美味い!マッカーサーアコンチでの口調そのままで切り盛りしてるのが面白かったです。

ZAZENBOYS

ZAZENよかった!良い意味で"普通のバンド"に戻ってる気がする。「破裂音の朝」とかが映える。
ギミックもいままでより自然と曲に溶け込んで技というよりインプロのひとつみたいな感覚がありました。


「Kimochi」始まり→2曲目「Cold Beat」。
「Cold Beat」中間で向井がお馴染みのチャルメラ弾いてて"またこのパターンか~"と思ったらメンバーがそれぞれの楽器でチャルメラを演奏→拍ズラして重ねてく→独自にフレーズ発展/アレンジさせてインプロ大会ってのがカッコよかった!新アレンジですな。


「泥沼」は途中で「ポテトサラダ」→「HONNOJI」に移行してまた「泥沼」に戻ってくる構成。
「6本の狂ったハガネの振動」ではまさかの4人アカペラ始まりで笑いました(笑


「asobi」や「weekend」は無しでラストは「破裂音の朝」。終盤の松下さんのMAXパワーのドラミングがスゴすぎて笑ってしまった。


前より演奏にクドさが無くなって4人のアンサンブルがスムーズになった気がします。それが”普通のロックバンド”に戻ってきた感じがした。
そうなると映えて来るのが初期の曲。「IKASAMA LOVE」が異常なほどカッコよかった!特に前半の4人の絡み合いは完璧。


あと、始まる前にラウンジのカーテンの奥(控え室)から

ドンドコドンドコ♪
ンヤっ!
ハッ!
ドンドコドンドコ♪

って練習してるのが聴こえてくるのが面白かったです(笑
練習からしてオリジナリティありすぎるわー


Moon♀Mama

あふりらんぽのPIKAさんが率いるMoon♀Mama。


実はPIKAさんの世界観ってあまり得意じゃなかったりします。
今日も最初はナスノさん坂本弘道さんばかり耳で追ってた。


坂本さんのチェロ独特ですごいなぁ。ノイジーなアバンギャルド演奏もチェロならでの流れるような演奏もいける。回転ノコギリで火花散らしたりもしててぶっ飛んでたー。
ナスノさんのベースはほんとに気持ちいい!ベースの仕事しながら、足元から曲に感情付けてく。Christopher Owensの「Nothing More Than Everything To Me」のベース・ライン思い出したー。


で、前半はナスノ/坂本の上手ラインばかり見てたんだけど中盤あたりからPIKAさんの言葉の力にどんどん引き込まれていきました。
特に「うたうひと」以降は完全にフォーカスがPIKAさんの歌になりました。終盤はもう神がかってた。素晴らしい演奏といっしょに歌が別次元へと飛び上がっていった!


PIKAさんの歌にフォーカスが定まって、バンドの音がメインではなく歌を支える音に聴てきた……。とか思いながらナスノさんを見ると父が子を見るようなやさしい笑顔をバンドに向けながら演奏しててなんか泣きそうになりました;


Neu!みたいな気持よさの曲があったり、「Reason」のグッドメロディだったり。「星のうた」では目を閉じたら曲の情景が鮮明に浮かんできてセルフ妄想映画を見れました。それを可能にする歌と演奏のパワー。すばらしかった~。


一番キタのは「うたうひと」だなぁ。完全に心奪われた。今まで苦手だったPIKAさんの良さが今日分かった気がした。