soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2015/10/24 ボロフェスタ 2015 - day1 (Homecomings、neco眠る、Brian the Sun、Baa Baa Blacksheep、シャムキャッツ、Yogee New Waves、パスピエ、フレデリック、黒猫チェルシー、在日ファンク、トクマルシューゴ、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団)

2015年も行ってましたボロフェスタ〜。


今日の注目は黒猫チェルシー
休止前そんなに好きじゃなかったのに今なぜかめっちゃ聴きたい。久しぶりのトクマルシューゴも楽しみ~


高校の学園祭みたいな独特な空気は毎年味合わないと(大学ほど大きくない
メインステージに入ったら暗闇に慣れるまでドキドキするのは毎年のこと;

Homecomings

最後歌ってるのをなんとなく聴けたレベル。
早い時間帯から人いっぱい!

neco眠る

一曲目がまさかの「猫がニャ~で、犬がワンッ!」
"誰が歌うの?"とキョロキョロしてると、なんとさっきまでライブしてたステージからHomecomings&平賀さち枝さんが歌ってる!最高のサプライズやー。


「Engawa dance hall」「お茶」「KANIMISO」など。そして意外とセトリに入ってる頻度が高い「すごく安い肉」(笑
最後は「BOY」


森さんやBIOMANの音が出なくなったり本調子ではなかったみたいだけど踊りまくって楽しかった~。
お客さんはおとなしめ。前方の数名だけアホみたいに踊り狂ってました(自分含む



SEUSS目当で地下ステージをチラリ。人多すぎて入れない〜。こんな人気になってたんか……

Brian the sun

ライブの途中から見た。客数はちょっとさびしいことに。
でもめっちゃ良いライブしてた


スッと入ってくるロック。メロディがシンプルにいいんよなー。
イケメンなギターにヤンチャそうなベースとキャラがあるのもいい。


ボーカルはなにかにイライラしてた。不満そうだった。おそらく集客。


不満を持ってることを素直に言った後に「ロックンロールポップギャング」が演奏される。
”気に入らないことばかりだ  腑に落ちないことばっかりだ"の歌詞が今のシチュエーションにストレートに飛び込んできて……劇的すぎるやろ!


不満を隠さず、その感情が音楽と直結してる。
ポップな感触の音楽だけど、これ以上なくロックなバンドやと思います。
何気に今年のボロフェスタで一番ドラマがあった場面だと思う。


シャムキャッツ

座りながら見てました。

がっつかない、ダルそうで、でもポジティブな良いロックが気持よくて~。
なんか夢のなかにいるみたいな気分で聴いてました。気持ちいい。

Yogee New Waves

オサレで毒気のない踊ってばかりの国って印象。


そこまで好みでもないけど、ちょこちょこ変わったアレンジもしてて面白いバンドだなぁって思った。*1


パスピエ

うーん、なんかもっさりしてるのか、メロディがくどいのか……なんか昔ほど高揚感&爽快感がなかったなぁ。ポップネスが自分にフィットしない感じ。

ここ数作の音源はずっとそんな印象で、ライブで見ると変わるかなと思ったけどむしろ確信となってしまった。


「S.S」がけっきょく良かったり。


でも「トキノワ」の終盤の楽器隊が暴れまわるパートは"うわぁ、やばいやばい!"ってテンションがアガりました。地力はやっぱすごい人達。

フレデリック

「オドループ」始まり。「オワラセナイト」終わり。


フロント両サイドの2人がモニタースピーカに乗ったりと魅せ方がロックショー。勢いがあります。 
ロックな路線の魅せ方がわかってて”あぁこっちのセンスもあるんだ”と気付かされる。
いまだに「峠の幽霊」のイメージが強いので驚きます。

新曲「トウメイニンゲン」も披露。BPM早いなぁ。結構好きでした。


フレデリックは意外と人が集まってなくて、シャムキャッツの方が人が多かったです。他のフェスじゃ考えられない。ボロフェスタの特異性。

黒猫チェルシー

約3年間活動してなかった黒猫チェルシー
当時はそこまで好きじゃなかったのになぜか最近になって異常なほどヘビロテしてました。妙に楽しみにしてた。


それに応えてくれた素晴らしいライブ!キャラがロックでポップでカッコイイんですよ!


特にボーカル。ヒロトにも近い、”あぁ、普通の人とは違う感覚なんだ。それでいてカッコイイんだ、”ってな感情が生まれる。
ギターもこんなに音カッコよかったっけ?


「ベリーゲリーギャング」からスタート。ギターがいきなりカッコよすぎる!
「アナグラ」のグイグイくる感じもたまんない。


朝ドラ『まれ』の曲で「涙のふたり」。役者として出演してるのもまったく知らなかった;
良い曲でした。見てたらもっと感動やったろうなー・


ポップサイドの曲は「恋はPEACH PUNK」。めっちゃ好きな曲。音源だとポップすぎる感じもしたけどライブでは浮くことなくロック成分が良い感じのポップに昇華されてた。
「HEY ライダー」で締め。この曲もギターソロかっこええなぁ。


お客さんもボーカルを筆頭にバンドのキャラに引きこまれてって、終わったあとは「よかったね」って声をいくつも聞きました。
「廃人のロックンロール」とか「YOUNG BLUE」とか「平成ストレンジャー」とかまだまだライブで聴きたい曲あるんで絶対ワンマン行くぞ!


在日ファンク

空気を完全に持っていった!こうなるとハマケンは強いです。アホみたいに盛り上がる。


「むくみ」の前のハイスピードセッションみたいなのが鬼みたいにカッコよかったです。
高速ドリルみたいなベースで突き進むのがいかす。
「爆弾こわい」はすっかり代表的なキラーチューンに。


「京都」では”京都&レスポンス”。NJJ(二条城)という言葉をフューチャーして煽ってました。この京都&レスポンスがアホやけど盛り上がるんよなぁ。
最後に「場」とグッドメロディな曲をドロップ。良い曲でした。


どこか優等生な空気のあったお客さん達が在日ファンクを境ににお祭り騒ぎのアホ騷ぎの場になりました~

トクマルシューゴ

超人的なライブ。震えた……。色んな楽器が並んでてセッティング中からワクワクします。


色んな楽器が空間を舞って”上質な”音楽に満たされる。


新曲も披露。次々に展開、演奏する楽器が変わるバカみたいに複雑な曲。もはやプログレ状態。一流が集まってるこの人達だからできる。すごすぎて思わず笑ってしまうほどでした。


田中さんがベースを弓で弾いてて楽譜代に弓を置いたと一緒に楽譜が落ちる。それを片手で拾いながらもう片方の手ではベースを弾いてる。どれだけギリギリの中で演奏でしてるんだ。
しかもそれを見てドラムが笑う。この詰まりまくった演奏中に笑う余裕あるのかよ!


さらに”コンタクトがあると観客が見えちゃう”とコンタクトを外すトクマルさん。ありえねぇ!


”ドラムが21時に会場を出ないといけないので時間は押せない”と真面目なトクマルさん。
しかも40分の持ち時間なのに50分のセットを組んできたらしい。出来るトコまでやります。と言いながら曲をどんどんハイスピードにして全て届けてくれる客思いのトクマルさん。恐ろしい……。


高速演奏に見てるこっちまで手に汗が。
最後の「Down Down」なんで1.5倍くらいになってたんじゃなかろうか?
人間の限界に挑戦するような演奏が終わった時はあふれんばかりの拍手が鳴ってました。席ありライブなら100%スタンディングオベーション


最初は身体を揺らしながら聴いてたんですけど、しだいに棒立ちになって聴き入ってました。
スゴすぎる音楽を聴いた時って身体が止まっちゃう時がありますけど今回もそうだった。


天才すぎる人を前にして途中、涙が出てきました。
カッコ良すぎて泣いたってことはあるけど天才すぎて泣いたってのは初めてかも・才能が可視化してトクマルさんの中に見えた。

奇妙礼太郎トラベルスイング楽団

トリ!


バンドオンリーで長いインストナンバーをやってから奇妙さん登場。
奇妙さんは出てきた時からベロンベロン。じゃっかん呂律まわってないし;
優しい声と熱い声のどっちも出せる人だけど、この日は最初から最後まで吠えるように熱唱してました。酔ってる;
ムーディーな「愛の讃歌」でさえしゃがれた方の声で歌ってた。


お祭り騒ぎ。トクマルシューゴがシリアスなトリで、奇妙さんはクロージングアクト的のお祭り的な空気でした。
とにかくテンションが高い奇妙さん。サックス逆立ちさせてソロ吹かせたりやりたい放題。無茶振りする姿はただの酔っ払い。それでもアホみたいに良い声で歌うんよなぁ。



本日、唯一(?)のステンドグラスご開帳……するも「照明消してー」と真っ暗にしてジャム → ピーク時に再度点灯で大盛り上がりというとんでもない技を。カーテンが開いて徐々に姿を見せるのでなく、一気に点灯させるのもまた乙ですな。


サックスの人がフリーハグの看板持って客席に突入したり、アンコールで後ろからホーン隊が登場したり……。
音楽と酔っぱらいが溢れてるカオスなボロフェスタの姿がありました。



終盤の在日ファンクトクマルシューゴ奇妙礼太郎トラベルスイング楽団が楽しすぎたー。ドッカンドカンきてた!
在日ファンクが流れ作ったなー



終演後のスライドの曲がtelephonesの「LOVE&DISCO」。Telephonesが解散するこのタイミングで!毎年セレクトの良さに感心するわー。

*1:2年後にyogeeに大ハマリする