soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2015/10/27 山本精一・ノイズ童謡 @ 難波ベアーズ

イベント名だけでは内容がまったくわからない謎の催し。こういうのが一番ワクワクする自分がいる。



二部制。


第一部のはじまりは童謡の旋律をノイジーなギターで奏でる。安易とも言える発想に”らしくないな?”と思ったり。
のちに明確なメロは薄くなりノイズ濃い目に。ノイズ100%のスイッチ入ったかと思いきや童謡のメロディ(っぽいメロディ?曲名は判別できず)に戻ると境界を行ったり来たりする演奏。なるほど、これは面白いかも。


”童謡をノイズに”より”童謡の音を鳴らす”という縛りを設けてノイズのライブをしてた印象でした。振りきれないもどかしさも感じながらも”ノイズ童謡”という設定がなければ生まれないであろう演奏があったのも確か。




第二部はメロディ要素が少しだけ前に出てました。”猫がこたつで…猫が……”と小さな声での歌も聴こえてくる。
遠くから聴こえてくる童謡……母のお腹の中から聴いてるような、濃い霧の奥から聴こえてくるような不思議な世界観でした。
最後にノイズ鳴らしながら”人はみんな死ぬ~♪”と終わるのが綺麗すぎて自然と笑みがこぼれました。山本さんのノイズ童謡ワールドにすっかりハマってたみたい。


童謡の優しさとノイズのブラーが混ざり合ってた二部が良かったです。


終演後は由紀さおり安田祥子の童謡が流れてました。
そういえば人生で最初に見た音楽コンサートってこの姉妹の童謡ショーだったなぁ、とか思い出したり。