soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2016/02/06 PHEW、goat @ CONPASS

2016/02/06 PHEW、goat @ CONPASS
CONPASSの目の前でチケットを忘れたの気付いて当日券で入場。
そしてロッカーにドリンクチケット入れたまま閉めてしもうた……泣きそう。


ステージに行くとphewさんの機材が並んでる。ヴィンテージ感がかっこええ。YMOみたいです。


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goat

思ってたよりガッツリやってくれた。6曲だっけ?あっさり始まって「ん?昔ほど緊張感が……」と思ったけどどんどん集中力と爆発力が増していって最終的には全力で拍手してました。


めっさカッコよかった!最初は緊張感と爆発力が弱まったかな?と思ったけどジワジワと良い感じに。最後のスモークのタイミングが完璧やった!


2曲目にやった「Solid Eye」はここまで展開が多い曲だっけ、と?3曲分聴いたぐらいの満足度。この時点で完全に世界に持ってかれた。全曲でひたすらリズム刻んでるイメージがあるけどstdとOn Fireでは日野さんとサックスがインプロ的に爆発。あれたまらんない!



下手最前の良位置で見れたので今回はサックスとベースに注目してみました。サックスに合わせてリズムを取ってみるとドラムのスネアから微妙にズレたフレーズを弾いてる。一瞬でも気が散ると釣られちゃう……と思ったらドラムが急にまったく違うリズムを叩きだしたりで……どんな集中力で演奏してるんだ。
ちなみにサックスの人が清 竜人に見えてきてから(俺の)集中力が弱まりました。
あと足元にコーラあるのにお茶のペットボトル持ってきたの笑った。つっこむのはコーラじゃないとダメなのね


今まで注目してなかったベースも日野さんと一緒に刻むときと音数少なく土台を支えてるときがあって追ってると新発見がいっぱい。ひとつの楽器を追ってると周りとシンクロしてるトコロとズレてるトコロが見えてきて面白い!


途中でスティック折れたのにかまわず繊細なフレーズを叩き続けるドラムにびっくり。一瞬でも動じたらぐちゃぐちゃになりそうなのに
「On Fire」のイントロスネアを片手で叩く絶技は何度見ても笑っちゃう(スゴすぎて


ラスト曲(stdだっけ?)の終盤でサックスがコーラを外して生音でのソロしてるのにはじめて気付いた。CDでも生音入ってますな。足にサックス押し付けてミュートさせたり熱狂的なプレイに魅せられました。


phewさんファンにもウケてたみたいで曲が終わるごとに拍手喝采。それも納得の熱演。無機質なんだけど前より生々しくなってる気がする


goatはbonanzasの流れで捉えちゃってるから随所でハードコアなノリになってしまうのだけど、バンド側がどう思ってるのか気になるトコではあります。じっくり見てほしいのかノリノリで見てほしいのか。


そういえば今回のgoatは2回ほどミスったの発見。あれだけ緻密なサウンドだとミスすると目立つな。ってかそれぐらいしかミスらないのがすごい……;



Phew

Phewさんは大量のヴィンテージっぽい機材に囲まれての電子音楽。PCじゃないアナログ/ハードだからこその深みのある音に完全にヤラれました。音の質感がCDと全然違った!予想の250%超えの素晴らしさでした。


アルバムの曲を全部やったとのことだけど、わからないくらいに再構築/洗練されてた。CDだと声が浮いてるようでどうも苦手だったんだけどライブだと見事に音に溶け込んでました。中盤で電子音と声とで高まってく展開はオウガのライブにも近い感覚があったなぁ。


ひたすら深く研ぎ澄まされた電子音楽がノンストップで続き、終着点で浜辺の歌の日本的な美旋律を歌い上げる見事なライブ構成。一本の映画をみたような感覚。goatがあんだけ良いライブしたあとなら食われるんじゃ?と思ったけどさすがのphewさんでした!


外国のお客さんもちょこちょこ見かけたのは坂本教授からなのかホルガー・シューカイあたりからなのか気になるところ。