soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2016/04/01 奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 ラストライブ @ 味園ユニバース

2016/04/01 奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 ラストライブ @ 味園ユニバース
奇妙礼太郎トラベルスイング楽団、正真正銘のラストライブです。
最後がユニバースってこのバンドらしいな。会場内ではマッカーサーアコンチアチャコさんがカレーを販売。ウマイ!


フジロック3日分の音楽的シアワセがユニバースの3時間にありました。ただただ楽しかった!
中盤あたりはずっと泣いてた。こんな楽しそうに最高のライヴする人達がなんで解散するんや……と思いながら見てました。




明るいアップテンポな曲が中心のセトリ。解散することを一切触れることもせず、ハッピーに突き抜けていきました。


「どばどばどかん」「東京ブギウギ」「あの娘に会いにゆこう」……と盛り上がる定番曲が連発される。最近でレアだったのは「オンリー・ユー」あたりかな?
赤いスイートピー」の二番の歌い出し”4月の雨に降られて」”が雨の4/1にドンピシャで……これを呼びこむのが奇妙さんマジックよなぁ。




中盤で元メンバーのまいこさん(SAX)、サントウさん(tp)、現カルメラのPAKshinさんとたなせさんが参加して最後までずっと一緒に演奏してた。懐かしのメンバーで演奏する「桜富士山」で号泣。自分にとってサントウさんの笑顔こそトラベルスイング楽団ってイメージがあるのです。そりゃ泣く。


さらに杉瀬陽子さんも登場。先日のローリングサンダーレビューでしっとり歌い上げていた「SWEET MEMORIES」が、杉瀬さんと奇妙さんのデュエットにより音楽の自由さを感じる楽しい曲に変わってた。ふたりで譲り合ってハーモニーで重なる時の鳥肌!




奇妙さんはホントいつも通りでした。
自由に歌って、自由にメンバーを弄って、そしてロックンロールスターがちょこちょこ顔を出して。
トラベルスイング楽団のメンバーは感極まってるメンバーが何人かいたような気がする。特にサックスの田中さんはどこか緊張してた(笑 


あのビッグバンド感、大人数が奇妙さんひとりに振り回されながらも……最終的にはしっかりついていく実力。これは奇妙さんの他のバンドにはない魅力なんだよなぁ、と。
ラストツアー中にできたという”十円玉の裏には~♪”の曲は客のレスポンスも含め最後にして完成形になってたように思えます。


本編最後は「男と女」。ラストに照明がほぼ真っ暗になり奇妙さんが先にはける。ステージに残ったトラベルスイング楽団が堂々と演奏をしてるのはカッコ良すぎてブルっときました。映画のワンシーンみたいに素敵な光景だった。 
今回の主役は奇妙さんでありトラベルスイング楽団だったんだなぁ、と。そんなことを感じたラスト。




アンコール(曲はなんだっけか?;)でメンバーを紹介していく奇妙さん。”長年やっててもメンバー紹介は上手くならなかったけど”とポツリ。そんな風に思ってたのか。あのめちゃくちゃな紹介が最高なのに。


終演後はメンバー全員が一列に並んで礼 → BGMに「オー・シャンゼリゼ」。客のみんなで合唱。泣くより笑ってお別れ。


最高にロックンロールでハッピーなラストショウでした。
ただ最近やってなかったし色々と思うことがあってのことなんだろうけど……「オー・シャンゼリゼ」は生で聴きたかった!というのが本心ではあります。その一点以外はホントに完璧だったなぁ。 


オー・シャンゼリゼの”いつも~♪なにか~♪素敵な~♪ことが~♪あなたを待つよー シャンゼリゼ~♪」って素晴らしい日本語歌詞だな、と。最後にみんなで合唱してグっときた。耳に目に一生残るでしょう。


会場が味園ユニバースってのも良かったな。ソールドアウトだけどギュウギュウにならずみんな余裕持って見れた。
途中でトイレに行ったら段差の下でも好き好きに見てる人達がいて。階段では子供がお絵かきしてて。後ろでアチャコさんがカレー売ってて……。あの空間が最高に奇妙礼太郎トラベルスイング楽団すぎた。トイレに向かいながら泣きそうになってました。
がっつかずとも、後ろの方で見てても最高のロックンロールが楽しめるライブってのは奇妙礼太郎トラベルスイング楽団が築きあげてきた空間やなぁ。


”いつも〜♪ なにか〜♪ 素敵な〜♪ ことが〜♪ あなたを待つよー シャンゼリゼ〜♪”