soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2016/06/09 Patti Smith @ Billboard Live Osaka 1st Stage

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ロックの日はパティスミス、あふりらんぽ、白波多カミンと色んな種類/世代の女性のロックを感じてきました。感受性応答セヨ!


てことで、まずパティスミス。
の前にパティの娘のジェシー(ピアノ)とチベット(民族楽器色々)のミュージシャンがOA。
トライブを感じる静のスピリチュアルとポエトリーで場をメインに向けて浄化していきました。最後に使ってた弦楽器が三味線みたいな音でリズムが少し違って面白かった。



そしてパティ・スミス。めちゃくちゃよかった!
見た目はすっかりおばあちゃん。でもロックなカッコよさがポロポロ出て……いやまだまだ若い!まるで幻海みたいなー。




バンドは娘ジェシー(ピアノ)+レニー(ギター)のトリオ編成。本人はギターを弾いたり弾かなかったり。語るような歌い方、腕をフラフラとするダンス……phewさんを思い出すなぁ。


ベスト盤で8割はカバーできるような代表曲満載のセトリで嬉しかったです。
アコースティックだとメロディの良さが際立つなぁ。メロディメーカーとしても確かなセンスを持っているのを再認識。


多くの曲で演奏するまえに誰かを追悼していました。
モハメド・アリ、東北/熊本の地震の被災者、過去の詩人や活動家たち。でもしんみりするより彼らの栄光を称える、音楽の強さを感じさせるポジティブな空気がありました。
エイミー・ワインハウスへ捧げた曲で”Blood that turned into wine”って歌詞が詩的で気に入りました。


パティ・スミスは凛としたカッコよさと同時にお茶目も大量に。
入りで何回もミスって娘と話しあう姿はお母さんの姿で「あれ?ホームパーティーに呼ばれてるんだっけ?」なんて錯覚したり;自然体ですな~。


1曲目は歌のみ、2曲目でギターを持って椅子に足を乗せるのが「ロックだ!」と興奮したけど、”弾きにくいわ(笑”と結局座ったのが面白かった。あそこで完全にパティ・スミスのゆるふわロックな空気に取り込まれた。


「6/9はジョニーデップの誕生日なので彼にもらった靴を履いてるの」と嬉しそうにダバダバダンスを踊ったり、ライブ終わって帰る方向を間違えて娘に注意されたり……お茶目炸裂。
でも歌ってるときはすごい気迫。ポエットで盛り上がって、歌へ切り替わる展開でのパワフルさには心底震えました。


生”gone gone♪”にウキウキした「Redondo Beach」、昇天する気持ちよさの「Southern Cross」、本編最後に歌った「Because the night」の名曲感。良いモン見た!


アンコールでは「Banga」でロックに吠える。客にも歌わせて"You guys are Dogs of Osaka"とカッコいい名前を与えてくれたり。
最後は「People have a power」を力強いメッセージと共にみんなで合唱。
大人たちが真っ昼間から、普段は座る場所で立ち上がって、拳を挙げて「People have a Power」と歌うのは最高にロックな空間でした。涙出そうになった〜。