soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2016/07/23 FUJIROCK FESTIVAL 2016 day2(WANIMA、MARK ERNESTUS' NDAGGA RHYTHM FORCE、ROVO、ザ・クロマニヨンズ、BECK、G&G Miller Orchestra、スマートソウルコネクション、MOROHA、BAAUER、polloca、TODD TERRY)

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3日間で一番楽しかったフジロック2日目。
温泉入ってダラダラしてたらホムカミ見逃しました。ヘヴンの踊ってばかりの国も間に合わないっぽい。でもグリーンのWANIMAがめっちゃ良いライブしてた!


WANIMA

いつものやり過ぎなくらいのポジティブな笑顔をフジロックの一番デカいステージでも。
スカッとするメロコアに合わせて余裕を持ったスペースで楽しむ人たち。良い笑顔が溢れてて、自分も思いっきり拳を突き上げてシンガロングしてました。


セトリはガチ。このときのWANIMAをすべて出しきってた。「TRACE」「THANX」「1106」も全部あり。青空の下で聴く「1106」は胸に響きました。メロコアってやっぱいいなぁ。

ネームバリューもない新人バンドがメロコアでグリーンを湧かせてるのがグッときて自分もなんだか泣く寸前でした。俺が憧れてたコロのフジロックってこんな音がパワーあったんだよな。


MARK ERNESTUS' NDAGGA RHYTHM FORCE

アフリカ系バンド。民族音楽にちょいテクノ。
身体の奥底にあるノリが西洋やアジア人とは格が違う!たぶんほとんどの客がこのバンドの存在を知らないだろうにアフリカ系の言葉だけでヘヴンを完全に虜にしてた。


腕と腰を振り回して踊るアフリカならではの踊りをする女性ダンサーがバカウケしててアウェーだった会場をどんどん虜に。
そのダンサーがフロアにいた知り合いの日本人女性をステージに上げて向き合って踊る。日本人女性がしっかり踊れてる意外性に客も大喝采。ヘヴンがひとつになってたなぁ。


ROVO

フジロックが20周年。ROVOも20周年。それにくわえ前のアクトが良すぎたので"普通に良い"くらいのライブだと食われぞ!今日のROVOは絶対に気合い入ってるはずや~。
前の方はMDTとかでちょこちょこ見たことのある顔が(笑)


リハ中に(おそらく)即興でセッション。その完成度の高いのなんの。始まる前からテンションがバリあがり!
山本さんと原田さんに椅子があり。原田さんは基本椅子。山本さんは立ったり座ったりでした。


「BATIS」でジワジワ始まって、「ECLIPSE」で完全にハート掴んで、「KMARA」で爆発して、「SUKHNA」で更に高みに登って、「SINO DUB」と意外な曲で締め。真っ昼間なのもあり宇宙よりとにかく”踊る!”ってな演奏でした。なんだかバンドも楽しそうだったなぁ。


ECLIPSE」終わりに原田さんのハープが聴こえてきて"「KRAMA」だ!"とテンション爆上がり!
山本さんは「KRAMA」も座って演奏したんだけどもカッティングの鋭さがヤバすぎた!たぶん2016年でもっとも鋭いカッティング。弦が全部切れるんじゃなかろうかってな勢い。


いつもよりお祭り感があってハッピーな演奏だった気がします。
特に思ったのが「SINO DUB」のベースとハイハットだけになる部分で原田さんがあまりやらない小粋なアレンジをして、それにメンバーみんなが笑って応えるっていうシーン。あのROVOはなかなかレア。


がっつりメンバー見れる位置で踊りまくってベストアクトのひとつ!
だけど思い返すと休みの時にベースを抱えて三角座りしてる原田さんのかわいさだけが頭に浮かぶのはなぜだろう(笑)SHISHAMOの松岡さんと同レベルにキュンとした。


あと、山本さんがマスクを外すだけでロックスターが上着を脱いだかのようにテンションの上がってる自分はこの人に完全にお熱なんやなぁ、と;思わずそんな自分に笑ってしまいました(笑)


ペース配分も無視してリミットブレイクで踊った!20周年を祝おうとするファン達の空気に完全に当てられましたー。



このあとに喉の痛みや体力尽きたこともあってテントで眺めの休憩。この時点で風邪ひきはじめてた可能性あり……;

クロマニヨンズ

人がギュウギュウのレッドマーキークロマニヨンズ。熱狂的なファンから、あまり興味のなさそうな外国人も多かったりで場所によってテンションの差が激しかった;


シングル曲連発の盛り上がりセトリ!シングル集からも「流線型」と「飛び乗れ!ボニー!」以外は全部やったはず。
赤い照明をバックにロックンロール。やっぱりカッコいい!


”楽しんでる?楽しい曲いっぱい持ってきました!”のあとに一番好きな「スピードとナイフ」がきて発狂しました。シンプルでシンガロングしやすくて、歌ってたら歌詞がジンジンと胸に染みてくる。やっぱカッコいいわー!


途中でマーシーヒロトのギターソロ vs ブルースハープのバトル的展開もあり。
ずっと見ていたかったけどBECKを見るために泣く泣く途中退場。ラスト3曲ぐらい見逃したのかな?


BECK

めっちゃ楽しみにしてたBECK


予想通り「Devils Haircut」でスタート!……したけどビートがハウス寄りのやんわりしたアレンジになってて出鼻から”あらら?”と;なんか思ってたのと違う……。


そのあとも昔の曲を多めにやってくれたりしたんだけどもどうもノリきれず。うーむ。
ただBECKの堂々した佇まいから出まくってるカリスマ性&イケメンっぷり、そしてどっか頭おかしいテンションのバンドメンバーは見てて面白かったです。


前半にヒップホップ色のある曲 → 中盤に最近のアルバムの静かな歌モノ → また盛り上がるって展開。


本編は普通だったけどアンコールが自由すぎて死ぬほど面白かった。
まず白いタキシードに衣装替えして登場。
ステージに出てくるやいなや”渋谷のパルコの娘に捧げる”とピンポイント過ぎる対称にバラード捧げる。
そしてラスト曲がもう終わるってとこで"この瞬間を終わらせたくない"とアンプに腰掛けて無音のなかマッタリ。


その後、メンバーをひとりづつ紹介 → 紹介された人が有名曲のフレーズ弾く → バンド全員が合わせて1サビまで演奏、を4人分+自分もやる自由っぷり。最後の曲で15分はやったんじゃなかろうか?
終わりよければそれでよし。


G&G Miller Orchestra

二日目のトリはG&G Miller Orchestra。ビッグバンド・ジャズ+ボーカルに曽我部さん、エゴラッピンのよっちゃん、加藤登紀子というスペシャル企画。


人はまばらで前の方でも座りながら見れる感じでした。大人な音楽が夜中に奏でられてこういうのもありやなぁ、と。


エゴラッピンの時とはまた違うよっちゃんが出てくるとステージ上の空気がビビッと締まる感覚がありました。
一足早いグリーンでの「Power to the people」の演奏。そして忌野清志郎のカバーをみんなで歌ってカバーしたのが「雨上がりの夜空に」が良かったー。音楽の祭典・フジロックらしい締め。

スマートソウルコネクション

苗場食堂でなんとなく見てたスマートソウルコネクションがかなり面白かった。


ヤンチャな大人のロックに歌でなくハーモニカが乗る変わったスタイル。コミカルになるほどビシっと決めたジェントル感が最高でした。


ハーモニカの演奏力がすごくてこんなにも繊細な音が出るのだなぁ、と感動。
この日はヒロトBECKとハーモニカを吹くとこ見てきたけど、スマートソウルコネクションが段違いに上手い。ハーモニカはこんなにも色々な音色が出せるもんなんやなぁ。


MOROHA

レッドマーキーのKILL THE NOISEの爆音DJがモロ被りななかでのMOROHA。
確実に音被りしてるんだけど、脳はMOROHAの音しか聴こえてなかった。


リリックにフジロックが出てくるMOROHA。どんだけ気合入ったライブになるだろうか?と思ったけども、MOROHAはフジロックに出る前からいつも全力でした。今回が特別じゃないくていつもスゴかった、とか思いました
ただ今回はちょっと嬉しそうでした。


"ついにフジロックに出た!"


BAAUER

綺麗なCG映像のVJにちょいインテリジェンスなトラップ。数年前に同じレッドマーキーで見た時とは別人みたいにクールな音になってた。
ワイルドさを楽しみにしてたのでちょいノリきれない感はあったかな?


まだ「HARLEM SHAKE」かけてないけど途中で泣く泣くルーキーへ。(結局「HARLEM SHAKE」はかけなかったみたいです)


polloca

ルーキーでpolloca。サンクラで視聴して気になってたバンド。なんと結成して3ヶ月だそうで!


サイケでドリーミーなインディーズロック。
音が少々尖っててどっぷり浸かるドリーミー感は想像してたより薄め。でも絶妙なポップ感があるのが面白い。


音大で結成したそうで演奏力は全体的に高め。特にドラムが音源で想像してた5倍はシャープだった。千住さんばりの切れ味。
キーボードも変わったリズムを右手左手でバラバラに弾いてたりでうまい&面白い。音色もこの手のロックには珍しくフュージョンっぽいトコがあって彼女がこのバンドの個性の肝かな?


なにより気に入ったのがメンバーのツンとした雰囲気。初期のceroやミツメにあるような生意気な感じ。この態度で良い音楽やられるとニヤっとするんだよなぁ。特にキーボードの姫様ツンとした感じはツボで~。
演奏中はツンとしてるかと思えばMCになると年齢相応(?)に笑顔を見せててこのギャップはええなぁ、と


メロディセンスは◎。アレンジも面白い。音の深みは……ルーキーの音響じゃまだわからないかも。D.A.Nもルーキーでは本領発揮できてなかったし。
このバンドはくる気がする!大阪にも遠征したりする意欲はあるみたいだから楽しみにしとこう~。


TODD TERRY

間違いないハウスでがっつり踊れた!


さらに「Jump Around」 → Beastie Boys(「Triple Trouble」だっけ?) → 「Smells like teens spirits」と特大の大ネタもぶっ込んでくる!
これが神のDJか……。



踊りまくって2日目を終えました。