soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2016/08/21 Summer Sonic Osaka 2016 day2(THE STRUTS、RAT BOY、上原ひろみ、星野源、CHARLIE PUTH、AT THE DRIVE IN、WEEZER、UNDERWORLD)

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THE STRUTS

最高のオープニングアクトでした!
ハードロックなノリなんだけどリフやソロよりポップのメロディをいかにわかりやすく楽しく伝えるかを重点に置いてる。
愛すべきアホテンションHR。ヘドバン/エアギターより手拍子で煽る。とにかくハッピーになりました。良い1日になるぞ!


もはやネタに片足突っ込んでる純ハードロックな風貌とノリは笑顔になれるエンターテイメント。フロント3人がドラム前に集結してケツをフリフリしてキメ!なんて最高。
ド直球できたOkamoto'sみたいな。人の良さも滲みでまくり。こりゃ楽しい!


RAT BOY

RAT BOY最高でした!


ファットボーイスリムみたいなビッグビートかと思いきやバンド感強くてありゃミクスチャーですな。自分が一番ノリやすいノリ~。
昔に妄想した"Fatboy Slimやケミブラのビッグビートノリをバンドでやったら面白いんじゃ?”ってのを自然にやってのけてる。パンクでワイルドでデジタルなハッピー。ドツボです


本人もバンドメンバーも悪ガキ感たっぷり。大人を舐めてる感がよかったなー。
とにかくシッチャカメッチャカに騒ぐフロアにしたいんだろうな。
”ジャンプ!”と日本語で書かれたウチワを掲げたり、サークル作れって煽ったり。


ベーシストにしては大きく腕を振る独特の奏法がラフでめっちゃ気に入った。とにかくステージから醸しだしてる悪ガキ感がたまりませんでしたなー。
ビッグビートなノリとパンクなノリが絶妙に混ざってて……もう大好き!


初見のバンドでは今年のサマソニで一番好きだった。ぜひとも単独で再来日してモッシュピットで騒ぎたい!


RAT BOYのミクスチャーなノリって、まさにレディへが出たサマソニ'03あたりに流行った頃の音だよなぁ、と。
まだこういうサウンドのバンドが出てきてて嬉しい!


上原ひろみ

当初予定されていたアンソニー・ジャクソンサイモン・フィリップスが来日できなくなったのでウィル・リー&クリス・パーカー+タップダンサーの熊谷和徳を迎えてのライブ。このメンツがギリギリで呼べるのがすごいよなぁ。


プログレ/フュージョン感のあるトリオ・プロジェクトよりジャズテイストが前に出てきてるサウンドでした。上原ひろみのピアノテクが笑っちゃうくらいスゴすぎて……歓声の嵐だった。
テクニックをただ見せつけるだけじゃなく、顔を客側に向けることで、客を取り込んで一緒に楽しませるのが上手い!


ピアノとベースのソロ対決でロックの名曲のフレーズを入れたりとロックフェスに合わせた遊びも挟んできたのが面白かった~。


オーシャンでインストで盛り上がるのはステキな雰囲気でした。”音楽フェス”って感じがして良い意味でサマソニらしくなかった。こういうアクトもっと今後も増やしてほしいなぁ。


星野源

音源流してるのかと思ったらリハで音出ししてました。演奏安定しすぎやろ!


めっちゃポップでちょい変態で泣けるほどよかったー。
いまのこの人がウケてるのはすごく健全なことの気がするな。


石橋英子さんや伊藤大地さん等すごいバンドメンバーに囲まれての超ステキなポップス。
最新アルバムで明るいポップスに吹っ切れてからの星野源はホントにええなぁ。シングル曲に混ざって大好きな「Week End」をやってくれたのがめちゃくちゃ嬉しかった!


ラードはゼロ。ノリの良いナンバーばかりで盛り上がりました~。
めっちゃポップなのにちょこちょこ毒のあるアレンジが聴いてたり、ズキュンと歌詞が突き刺さったり。
星野源がクネクネと自由に楽しそうに踊ってるのも見てるこっちが楽しくなる。今、日本人でオーシャンが一番似合う人のひとり!

DJダイノジ

休みながらフォレストのDJダイノジの音だけを聴く。最初の宣言してた通りにヒット曲パレード。「アクエリオン」「People=Shit」とか。
SMAPの「ダイナマイト」をかけてるとき、周りの人たちが一緒に自然と口ずさんでてちょっと泣きそうになりました。SMAPは偉大だ。

CHARLIE PUTH

ピアノを弾きながら美声で歌うCHARLIE PUTH。スーパー・シンガーソングライターでした。曲がメロディがとにかく良い!イントロからアウトロまでずっと鳥肌モン。それが全曲。いやすごい。


落ち着いた青年ってイメージだったんだけど、マウンテンに着くと上半身裸。
女子をドキッとさせるようなことを言っててなかなかヤンチャっぽい。ジャスティン・ビーバーって自分の中ではこんなイメージです。そんな人がホントに美しい曲を書くのだから反則。


ドラム、ベース、ギターのバンドを引き連れてたけど本人の存在感がハンパない。アップテンポの曲はないけどゆったり身体を揺らせる曲もあっていい感じでした。


AT THE DRIVE IN

9割黄色ジャケからと嬉しすぎるセトリ!


セドリックがマイクスタンドを高く放り投げるわアンプからジャンプするわで想像以上に動いてたのがたまらんかった!そしてオマーもしっかり動いてた!たまにドラムあたりまで移動したりでウオッシャー!と大興奮。


癖のあるリズム/曲展開なのにノッてる側も勢いでブチ上がれちゃう衝動力。いや、最高でしたわ……。モッシュも起こってて汗だく。外国人が前の方に来てからはさらにぐちゃぐちゃに。リミッター外して楽しんだ!


パンキッシュに暴れたくなる場面もあれば、音響的なギターでトリップするようにうっとりしたくなる場面もある。不思議なバンドです。改めて聴くとATDIの時点でマーズボルタ以降の要素も入ってたんだなぁ、と。


個人的に一番テンション上がってたのが「Quarantined」。"Have trigger, will travel!"を一緒に絶叫するのが最高に気持ち良すぎた。音源だとそこまで好きな曲でもなかったので自分で意外。


他には引きと爆発するサビの落差が楽しい「Enfilade」とかも良かった。
しかし中盤でどっぷり浸れる系の曲をやらなかったら体力切れて確実に死んでた……。
終わってから、最高に気持ちいい疲れを感じながら芝生にぶっ倒れてたのがシアワセでした~。こういうサマソニの楽しみ方好き。


WEEZER

メドレーも含めたわかりやすいセトリで盛り上がり。「Beverly Hills」「Island in the Sun」「Undone」「Buddy Holly」「Say It Ain't So」……全部大好きな曲!


マウンテンいっぱいに入った客がみんなユルユルと、でも心から楽しんでる雰囲気がWEEZERらしくて良かったです。音響トラブルで音が止まっても大合唱が起こってリヴァースを助けたシーンなんて素敵すぎた。


リヴァースはやっぱギター弾いて歌ってるのがカッコいい!しっかりと日本語を扱ってて何度も爆笑を引き起こしてました。
ラスト「Buddy Holly」終わり、ドラムの高台に集まった4人がポーズを取ったのがめっちゃかっこよかった。リヴァースがギター掲げてるのがまた!


しかし夕焼けを見ながらの「Island in the Sun」 → 「Say It Ain't So」は最高の体験でした。今年の夕焼けタイムを持って行ったのがWEEZER


UNDERWORLD

大トリのUnderworld
PA前という好位置でも思いっきり手を伸ばして踊れるくらいにスペースがありました。ライブ中に普通にドリンク買って戻ってこれた。ちょっとありえないけど踊る分には好き放題できて快適ではありました。周りファンばかりで盛り上がってたし!


新譜曲を中心にヒット曲を織り交ぜたセトリ。新譜曲はライブで化けるってのは無かったかな。
ただ夜風とPAブース(=真後ろ)から発生するスモークにまみれて「Low Burn」や「Nylon Strung」のゆったりビートはかなり気持ちよかった~。


3曲目と早い段階で「Two Month Off」を持ってきてしっかりブチアゲてるのがステキ。
カールは声しっかり出てるし、キレキレな動きで踊りまくってる。むしろ数年前より踊りまくりなんじゃなかろうか?結構な年なのにダンスの化物やわ……。


途中で抜けだして酒買いにいったりと自由に楽しみました。踊りながら移動するのが好きなんだよなー。ライブハウスではできないフェスの醍醐味!
ちなみに酒を買いに行く時に気づいたのですが、前の方はスペースあったけど出口付近に結構な人数がいたのに驚き。あまり動かずに後方に集まってる姿は正直なトコ不気味でもありました。
初日に退場に時間が掛かるかも/バス乗れないかも……という意識を客に作ってしまった影響がこんなとこにも。


ラストは「Rez」 → 「Cowgirl」 → 「Born Slippy」と最高の終わり方。「Born Slippy」の最後にカールがステージを降りPAブースにきて踊りはじめたのは死ぬほどテンション上がった!3M先くらいにカールが!もう二度とできない経験かも。


なにがどうこう……というより完全にトランス状態に入って踊りまくってた。全部を出し切って楽しんだ大トリでした!
「BORN SLIPPY」でフェスを終われるって最高駅ですね。踊り倒した〜。