soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2016/09/15 奇妙礼太郎 @ Billboard Live Osaka 2nd Stage

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奇妙礼太郎さん at BILLBOARD LIVE。ちょっと良すぎた。良すぎて涙堪えるの必死でした。生きるように音楽するってああいうコトか。


キーボード、ドラム、ベース、ギターのスタンダートなバンドスタイルから途中でホーン2人+パーカスが増えてプチ・ビッグバンド状態に。
さすがビルボード、ホーンの音がめちゃくちゃ綺麗だでした。ストリングスかと錯覚するコトも何度か。


カバー曲が多め。ノラ・ジョーンズキン肉マンテネシー・ワルツ、SWEET MEMORIES、ストロベリー・フィールズ、愛の讃歌……大ラスはなんとドリフターズのいい湯だな!最高じゃないですかー。


なんといっても驚いたのが「キン肉マンGo Fight!」。なんでこんな良い曲になっちゃうの?
”私は ドジで 強い つもり”って歌詞も奇妙さんによれば不器用な女の子の気持ちに聴こえてきます。
ビルボードキン肉マンのテーマ歌ったのは後にも先にも奇妙さんだけだろうなぁ。しかもめっちゃハートに響く形で。
”心に愛がなければスーパーヒーローじゃないのさ"って素敵な歌詞だ。


洋楽のカバーは英語歌詞で歌ったり、独自日本語verで歌ったり、曲中でもコロコロと自由に切り変わる。
テネシー・ワルツ」の歌い出しはその場で作ったコメディな日本語歌詞で歌ってました。……もしかして他の曲も即興で日本語歌詞を作ってた?


自分の曲は天才バンドの「DANCE MUSIC FOR ME」(大人なジャズ・ロックアレンジ)と「天王寺ガール」。
後者はドリ◯ムっぽくやるver。”わかるわかるw”と笑いながらもパワフルな歌い上げ方が神がかっててライブの一番のピークでした。あのときの奇妙さんはゾーン入ってたなぁ。


エレキ弾き語りで家族を歌った即興ソングも。
兄ばかり可愛がられるとイジけるように歌ったりと笑いどころいっぱい。だけど家族の思い出もホロリと感じさせてとても良かったです。


弾き語り即興ソングの出口が見えなくなってどうしようもなくなった時にビートルズの「Help」歌い出したのは爆笑しました(笑)
”Help! I need Some body help~♪”と歌ったら参加してくるキーボード。そこからの「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」は鳥肌モンでした。


一曲目から”ギター!”、”キーボード!”とソロを交互にめちゃ振り(?)してご機嫌でありました。
ビルボードからしっとりするんじゃなくて、むしろ元気な演奏/歌が多かった。でもフェスノリとは違う大人の明るいミュージック。


元・赤犬のドラム濱本さんの演奏も素晴らしかった。
MaNHATTANでのカチッとしたドラミングが嘘みたいな柔らかいビートでありました。

味園、シャングリラ、フジロック……奇妙さんが似合う場所はいっぱいあるけどもしかしたらビルボードこそ一番光る場所なんじゃなかろうか?
じっくり聴けて、声もめっちゃ出てて……音楽って歌ってスゴイ!と思う瞬間が何度もあった。ホントに最高のライブだったなー。


自由で、動きがスターで、歌がほんとパワフルで。今日は奇妙さんの良いところが全部出てました。