soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2016/12/08 SWANS @ 梅田クアトロ

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SWANS、現体制でのラストツアー。
巨大で無慈悲なチカラは美しくもある……とシンゴジラでの衝撃を追体験。スゴかった……。


積み上がったアンプを見てライブが始まる前からもうたまらんない。


前来日よりメロディの割合が減って拷問のような轟音の反復が中心になってました。インダストリアルな感じからノイズじみた状態までとにかく重くてデカい音まみれ。
絶対的な力を持った”音”のチカラは無慈悲であり、かつ神々しさすらある。


ドローンSEに音を足すカタチで流れるようにライブスタート。
ジラの指揮でほぼノイズな爆音コンポジション。足元から揺れるような大轟音。
いきなりの超絶な音に集中しすぎて一曲目が終わったあとには肩で息してました;


フレーズがイチイチかっこよすぎる爆音ベース。
かきむしることなく必要最低限の音を弾くアート・リンゼイ風貌のギター。
パワフルなだけでなくちょこちょこ器用なドラム。
何やってるかよくわからないけど爆音が鳴ってるのは確かなスティール・ギター。
ロディアスな部分をほぼひとりで担ってるキーボード。
それぞれがキャラが立ってて、かつジラの世界のひとつになってるパーフェクトなバンドでありました。


デカい音でリフを刻み始めるベースに”ギャっ!”ってなったり、音でワープしちゃいそうな爆音ノイズに”うぉっ!”ってなったり、誇張抜きに驚きと興奮が口に出てしまう場面が何度もありました。


約2時間の冷徹な音が続いた到達点に「THE GROWING MAN」。ノリノリな終盤の開放感がスゴかったです。CDにはない(?)キーボードのアレンジがめっちゃカッコよかった!同じ音程をリズムを変えて魅せる!
そして終盤の爆音のストップ&ゴーの連続。ラリってくるジラのボーカル。興奮ハンパない!


普通のバンドは盛り上がって → 一度音を引くってメリハリがあるけどSWANSはずっと爆音。引くパートがほとんどないのが特殊だなと。常に天変地異が起こってる感覚。究極のストイック。そりゃ耳も脳も理性もおかしくなりますわー。


バンドとして素晴らしい完成度だったので”現体制ではラストツアー”ってのが寂しい。今後どうなるのか注目です。


ライブ後に外に出たらベースの人が普通にタバコ吸ってたので握手してもらっちゃいました!手デカ~。