soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2017/04/04 Generation Axe(Steve Vai、Yngwie Malmsteen、Zakk Wylde、Nuno Bettencourt、Tosin Abasi) @ ZEPP NAMBA

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スティーヴ・ヴァイが発起人となってトップ・ギタリストを集めたプロジェクト・Generation Axe。メンツはスティーヴ・ヴァイイングヴェイ・マルムスティーンザック・ワイルドブラック・サバス)、ヌーノ・ベッテンコート(エクストリーム)、トシン・アバシ(Animal as Leaders)!
このメンツが一度に見れる機会なんてまずない!
イングヴェイは単体でも見たことないし、”コレは!”と思って行ってきました~ 。


バックバンドにベース、ドラム、キーボードを従えて、5人のギタリストが順々に登場して有名曲や自分が携わった曲を演奏。
たまにコラボもあり。約3時間、休み無しでギターを聴き続けてさすがにお腹いっぱいになりました(笑)


積み上げられたアンプの数に圧倒(ほとんどはイングヴェイの;)
音は正直かなり悪かったです。繊細さがほとんどなかった。野外より音が悪い。たぶん今年一番に音質悪いライブになりそう。トップギタリストが揃うお祭り感がなければ絶望してたと思います。



全員セッション

まずは全員セッションでBostonの「Foreplay」を演奏。
満面の笑顔で登場する5人がええなー。個々のテクと存在感は言うことなしです。イングヴェイがハイキック連発でいきなりイングヴェイ色出しまくりなのが良い。去り際はギターを袖にポーンって投げていきました(笑)

Tosin Abasi

次にトビンのコーナー。Animal as leadersの曲を4曲ほど。
つい先日にソロを見たばかりなので衝撃は薄れてたけど……やっぱ上手い。
あとバックバンドのベースとドラムがしっかり再現出来たのに驚き。
今回のメンツではアウェイな音楽性でフロアの反応はあまり、かな?


最後の「Physical Education」でヌーノとコラボ。変態テクニカルなAALの曲に難なくフレーズを挟んでくるヌーノはさすが。


Nuno Bettencourt

次はヌーノのコーナー。「Get the Funk Out」などエクストリームを中心に5曲ほど演奏。


5人の中でも一番にファンキーな佇まい。
ギター一本押しではなく歌やリズムに絡み合うギター・プレイ多い。
カッティングで魅せたり、歌も自分で歌っててとても器用。バックバンドも楽しそうに演奏してたなー。


Zakk Wylde

ブラック・サバスザック・ワイルド
プロレスラーみたいに太い腕、安定感抜群の下半身。力強く”ワイルド”の名前を体現してる。豪快な演奏スタイルは見てて快感!
ブラック・サバスの「N.I.B」やジミヘンの「Little Wing」などを演奏。


Steve Vai

元々大好きなギタリストってのを差し引いても一番良かった!
勢いのあるロックも、パッション前回のバラードも、キテレツな変態フレーズもズキューンと胸に響くギター。センスとパッションの塊なんよなぁ。


音は他と同じく悪いはずなのだけれどヴァイのときだけは気にならなかった。オリジンの音の気持ちよさが悪音響を越えた!
「Tender Surrender」のあまりにセクシーなギターには、男の自分も足から崩れ落ちそうになりました。


Yngwie Malmsteen

ついに見れたイングヴェイ
やー、もうスゴかったです。ギターがスゴいとか曲がすごいとかのまえにイングヴェイという一つの”体験”として面白かった。


まず今までずっと楽しそうに演奏してたドラム&ベースから笑顔が消え、動くことなくステージの端で演奏してる。大量のスモークが焚かれるためほとんど姿は見えなくなってました……。


イングヴェイのギターにトラブルが発生するとギターをポーンと袖に投げて一度履ける。客が必死に拍手で機嫌をとって呼び戻す……ってのを3回ほど。なんだコレは!


出演者の中でも特に音が酷すぎてよくわかりませんでした。
速い気もするしほぼノイズ状態な気も……と思ってたら最後はアンプにギターをぶつけたりで本当のノイズに。ノイズ・ミュージックファンとしては大興奮ですよ!


イングヴェイという存在に(斜めからの目線で)ときめいたものの、音が汚いためギタリストとしては……うーむ。


ただ一曲アコースティック・ギターで弾いたんですがこのときは超高速で滑らかに弾いててやっぱこの人めちゃくちゃ上手いなと。
エレキだとディストーションでぐちゃぐちゃになってわけわからなくなってるけど、ベースの実力はホンモノだ。


最後にヴァイと共演して「Black star」を。意外と楽しそうにインギー様も弾いておられて安心。さすがにヴァイくらいのギタリストなら認めるのだろうか。


ファイナル・セッション

イングヴェイが一度引いて残り4人でEdger winterの「Frankeinstein」。ヌーノがパーカッションを叩いたりと器用さをここでも発揮してました。


そして最後にイングヴェイも含めた全員で「Highway star」。ヴォーカルはなんとイングヴェイ!”なんで?!”と思ったけど、そうかインギーはリズムギターなんて弾かないのね。弾くぐらいなら歌う、と。そしてソロの時だけ元気よく弾いてる; 


ソロ合戦になるとイングヴェイは一度ステージからいなくなる。
全員のソロが終わったら元気よく走って登場。ヴァイ達が手でヒラヒラ~と煽ってました。なんと接待なセッション。こういう気苦労のおかげでツアーが継続できてるのでしょう;
原曲の有名な高速ソロは5人が中央に集まって全員で弾く。これにはさすがに魂が揺さぶられた!


音響があまりよくない状態でひたすらギター尽くしはさすがに疲れた……けど最後のお祭り騒ぎな「HighWay Star」で強引に満足して帰れた。
イングヴェイが”体験”出来たのもええしなぁ。いやこういうスペシャルなのは見ないと損です。