2017/07/01 夏びらき(Nabowa、iri、BASI & The Basic Band、Nulbarich、OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND、七尾旅人) @ 服部緑地公園野音
去年から大阪でも開催するようになった野外フェス
ヒップホップ、R&B、ジャム系……など大型ロック・フェスとはちょい違いオサレ寄りのメンツを集めてるのが面白いフェスです。
ステージ裏の椅子も開放してソールドアウト!めっちゃお客さん入ってました。子連れや年配の方も多かったかな?
転換中のDJがええ感じ。「ゆれる / EVISBEAT feat. 田我流」「サマージャム / スチャダラパー」 「夜のベイビー / 空きっ腹に酒」……”夏や~”って曲を良いタイミングでかけてました。イベント通してサマージャムの夏の気の抜けた心地よさがずっとあったなぁ。
Nabowa
ラインナップからすると若干のアウェー感があったnabowa。
「sun」はじまり → 新曲×3(スパニッシュなの、テクノなの、ドラマチックなの) → 「ナイスパレード」のセトリ。
盛り上がれて、切なくなれて、踊れて……そして柔らかい音色にどこまでも心地よくなれる一時でした。
もともと良いバンドでしたが、ここ最近はさらに良いバンドになってきてる。全員のセンスが爆発してる。どのパートに耳を傾けても面白い!
個人的にはギター推し。アドリブ多めなのでカッティングでくるのか、アルペジオでくるのか、オサレ?ロック?……ワクワク見れる!
新曲はどれも過去のライブで聴いたことのある曲でした。早くも身体に馴染んでる。スッと好きなれる曲達です。新譜がめっちゃ楽しみ!
OAUも出演者なので新譜にあったfeat. toshi-lowも期待しましたが……今回は無しでした。でもレコ発はOAUと対バンするみたいなので期待しておこう。
「ナイスパレード」のキメポイントのひとつであるブレイクからヴァイオリンの入り……は間違えた?あそこは音源だとピアニカだからなぁ。ヴァイオリンバージョンのときは前から同じフレーズなぞってたっけ?
iri
女性ソロアーティスト。
声は低めでR&Bってな歌声。あまり生で聴くことのないタイプの歌声なので新鮮でした。
弾き語りで一曲。そのあとDJを呼んでちょいEDMっぽい部分のあるアーバンなR&Bも。
BASI & The Basic Band
韻シストのラッパーのソロ。めっちゃよかった!
ラップ&歌のBASIさんにキーボード、ギター、ベース、ドラムのバンドスタイル。
ヒップホップ!ってな雰囲気の韻シストに比べてThe Basic Bandは普通な感じの人達。韻シストに比べてストリート感が薄まりとにかく心地よい。この違いは結構大きいっす。
適度にチルで適度にグルーヴィンな演奏にBASIさんのローに余裕なラップが絡む。夏の野外で見るには最高。
しかも奇妙礼太郎verシャンゼリゼの替え歌で”な~つびらき~♪”と夏びらき替歌をやったり。最高ですな!
他にも会場にいた誕生日の人にアカペラで祝ったり、一発でわかるコール&レスポンスを投げたり……ステージングがうまい!
最後の「NICE」の頃には僕もめっちゃ気持ちよくなってました。シアワセすぎて泣きそうな状態。BASIさんは客席に降りてって大いに沸かし、ラストに大声でシャウトして感動的に終わった。この日で一番良かった!
夏びらき恒例の会場全体で乾杯タイム。SOILの社長とOAUのToshi-Lowの挨拶で乾杯。Toshi-lowは前日(ってか今朝?)がっつり飲んでたらしく眠そうでした;
Nullbarich
一部で話題のNulbarich。ブラック要素の大きいシティ・ポップ。
グッドメロディ、ツボ押さえた各楽器ソロ。酔って聴くとグルーヴで身体が充満してシアワセ溢れ出ちゃう。
ただ…うーん、個人的にはこの人らならではってのでガツン!とくるものは無いんよなぁ
Overground Acoustic Underground
ブラフマン・メンバー総動員+αでトラッドフォークな曲を演奏するOverground Acoustic Underground。
ブラフマンという鬼の迫力のバンドがありながら、どうしてこんな和やかなステージが出来るのか。ブラフマンじゃ見れない優しい笑顔。これもこの人達の本当の顔なんですなぁ。
盛り上がる曲としっとりした曲を半々ぐらい。
外国人のMARTINのヴァイオリンがまたええんやなぁ。伸びやかだったり軽やかだったり。
toshi-lowはコーラスとギターが中心。ギターも普通にうまい!
終盤の軽快な曲の途中でtoshi-lowが二階席ジャンプして登る!あまり盛り上がらないアウエー感;
戻ってきて客席にダイブするフリをしてニヤっと笑ったり。和やかなだなぁ~。
最後はtoshi-lowボーカルの震災を経ての曲。基本は和やかだったけど最後はずっしり胸にきました。
七尾旅人
昨年の夏びらきで”お前たちだけ濡らすわけにはいかないだろ!”と客席に飛び込んだら最終的に雨があがる奇跡を起こした七尾旅人。
MCはユルくも曲は完全にシリアスモードでした。
自分は途中で抜けないと行けないので前半分くらいしか聴けてないけど……グッと胸に残るモノがあった。
身内の不幸を経ての完全新曲。ストレートな弾き語り。サビはちょいキャッチーで「湘南が遠くなっていく」っぽいトコがあったかな?”この最終電車は本当に最後なのかな?”って歌詞がグサりときた。
「メモリーレーン」も歌ってました。この曲はグルーヴィーに歌われてもしっとり歌われても好き。この日はしっとりな感じだった。心に響く。
用事のため”そろそろ行かねば…”とソワソワしてたら”そんな急いでどこ行くの?”の歌詞が耳に飛び込んできてハッ!となりました。
100%にただの偶然。でも自分の心と歌詞がリンクしたのも事実。
時代と、世界と、会場と、個人と……どの規模であれリンクする偶然。毎回奇跡が起こる七尾旅人のライブが今回もありました。