soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2017/07/10 GLMRN、and summer club、メシアと人人、Mississippi Khaki Hair @ 難波ベアーズ

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京都生まれカリフォルニア在住の青年ユードゥー君の青く爽やかなエモさのあるグッドなロックプロジェクト・GRMLN。そのジャパン・ツアー @ ベアーズ。
迎え撃つ日本のバンドもこれまた甘酸っぱくロックしてるバンドばかりでめっちゃ良い日になりました~。

Mississippi Khaki Hair

初見。ギター×2、キーボードの5人組バンド。
パンキッシュだった初期ニュー・オーダーJoy Divisionに、The 1975のスタイリッシュさが合体するようなサウンドでした。これはニューウェーブ、ポストパンク、ローファイの理想形なんじゃなかろうか?!


まず雰囲気がただ者ではない。 全員黒髪で黒Tでスキニー、そしてギラついた目。9mmに似た漢(オトコ)の切れ味&色気に痺れました。  


曲はニューウェーブな怪しさにガッチガチにタイトなリズム。そして音がかなりデカい。心臓がバクバクするロック成分あります。
男性的セクシーさとポスト・パンク的攻撃性。なにげにメロはキャッチー。 
マンチェスター的な憂いのあるメロディが多いのだけど、たまに拳を上げてシンガロングしたくなるようなキャッチーで甘酸っぱいメロディも飛び出したりする。ココらへんが一番の個性か?


エフェクタで歪ませまくったボーカルもよい。The Strokes系統な発音はYkiki Beatあたりから増えてきたなぁ。発音が良いからびっくりします。 



サマソニ応募でも勝ち上がってるみたい……いや、すごい新人が出てきたなってのが正直な感想。ぶっ飛ばされました
あとベアーズって照明がフェーダーのみで簡素なんだけど、手動でフラッシュさせたりで気合はいってたな。バンド専属の照明の人かな?


メシアと人人

ベアーズで見るのは初かな?
”すげーな”の一言。この気迫のライブをサラッとやってしまうとは。
エモの大爆発。いつギターぶん投げてくるんじゃってな緊迫感。ふてぶてしい態度なのにメロディもいいし……熱さと切なさに胸が締め付けられてどうにかなっちゃいそうでした。


ギター1本でも不足感がゼロ。ノイジーに暴れまわってる。気合の入ったぶん回し方がロックキッズとしてはワクワクせずにはいられません。
後半になればなるほどバンドの演奏もこっちの体内/脳内もエモさが増幅していく。うおああああ!ってなりました。


あとメシアと人人の2人は他のバンドをめっちゃよく見てるのが好きです。一番良いお客さんでもある。


and summer club

初見。
なるほど!ロックでポップでストレートに楽しい!ザ・なつやすみバンドとは違う夏っぽさ。
この感覚は……boatか!boatからミクスチャー感を削って、ストレートにパワーポップ/エモを抽出した感じ。


男性ギタボが上手端、真ん中にギターメインたまにコーラスの女性って配置が面白く働いてる
女性リードギターが見た目も動きも独特な空気でマスコット的。小さい顔に比べて髪のボリュームが;
上半身をピンとして弾く独特なスタイルが癖になります。そしてギターは主張する音で激ポップなフレーズを掻き鳴らしてて……とにかく気持ちいい~!


他男性3人はパワフルにポップなロックをかましてる。特にメガネのドラムは勢いがあって、これまたスカッとしました。
バラエティ豊かなことをやるってより最高にポップなロックを一点集中でかます。結果めっちゃ楽しい気分になる!


アングラ風味を残しながらどうしようもなくポップでもあるのは、ジャンルは違えど撃鉄が出てきた時とか思い出しました。


GRMLN

日本用の即席3ピースだそうで。オーストラリアの女性ベースとKK MANGAのドラム(パーカス?)。
KK MANGAの人が普通のドラム叩いてるのは新鮮でした。不器用な感じがパンク。


女性ベースがクール!今まで見た女性ベースで一番クールかも。スマパンのダーシー思い出した。
フロアで外国人女性が他のバンドを楽しんでたのは見たけどまさかGRMLNのベースだったとは。しかもめっちゃカッコいい!


エモくて、エネルギッシュで、青い!ポップなメロディと共に駆け抜けるロック!ライブもそんな感じでした。
ストラップ取れたり、シールド抜けたりトラブル続出しながらも勢いで突っ走った爽快なロックライブ。


アンコールは(今回の即席バンドでは)曲が無いということで本編でやった「Teenage Rhythm」をもう一回。こういうのって会場の熱気がムンムンだと意外と良い盛り上がりになるのです。
終わりたくないと言わんばかりに最後のフレーズを何度も繰り返すアドリブ。クールなベースも動きが激しく、ドラムはさらにパワフルに、フロアの熱気も最高潮の素晴らしい光景に目頭が熱くなりました。


ユードゥー君は2M超えの長身がグローバルだけど、家では日本語を喋るということで日本語めっちゃ上手い。
物販ではちょっとカリフォルニア・トークが出来て懐かしの地名にテンションあがったり(子供時代に住んでました)。グッドガイ感出まくってた!


残念ながらバンドとしてのGRMLNの活動はストップするそうで日本で見れる機会はもう無さそう。でも別プロジェクトできっと戻ってくると言ってたので楽しみにしとこう!