soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2017/08/05 WEST GIGANTIC CITY 2017 (ASIAN KANG-FU GENERATION、coldrain、ポルカドットスティングレイ、ぼくのりりっくのぼうよみ、水谷千重子、ねごと、ゆず、175R、浅井健一、sumika)

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大阪の新しい邦楽フェス・WEST GIGANTIC CITY、略してジャイガだそうです。


アジカン、フォーリミとかフェスに馴染みのあるバンド達と一緒にゆず、久保田利伸平井堅といった他のフェスじゃなかなか見ないメンツも呼んでる。さらにお笑い枠までいてカオスなブッキングで楽しみにしてました。


場所は南港方面。渚音楽祭とかやってた辺りかな?

  • バス待ちゼロ
  • 人はそれほど多くなく移動しやすい&見やすい
  • 色んなオブジェがあったり
  • ウォータースライダーがあったり
  • 足湯…ならぬ足水があったり
  • 日陰がいっぱい用意されてたり
  • シートエリアがしっかり確保されてたり
  • HPの更新も丁寧

……いたせりつくせりでめっちゃ過ごしやすかったです。2017年に行ったフェスで一番快適だったかも。
快適さをウリに宣伝してたので納得。


このボードとかどうです?ありそうで無かったグッズ売り場の案内表。地味に便利。
ただ人が少なすぎて誰も並んでないけど;


なぜか大音量で恐竜っぽいBGMが流れている入り口。コンセプトがよくわからない(笑)




バンドに気の毒なくらいに人がいないことがよくありました。ライブがはじまってもまったく人にぶつからずに前から3列目ぐらいまでいける。
この規模のフェスとしては自分のフェス人生では一番空いてたかもなぁ;
人はいても日陰で休んでたりしてました。


ステージは4つ。二箇所のLステージとRステージ。
移動は5分ありゃできるけど、道が狭いのでライブ終わりだと20分は見といたほうが良さげでした。

sumika

ほんの3ヶ月ほど前にRockin Radioでみたときはまだ勢いつきはじめた若手って感じでしたが……すでにえらくデカくなった感。


明るくて爽やかでええっすな~。海が見える大きい会場で聴くポップなロックは気持ちいい!

浅井健一

ベンジ~。なにげに初見。
旬ではないといえど超大物。なのにステージ前にいた客は100人もいなかったのでは……。
そんなフェスです。


クールに大人の魅力を撒き散らしながら弾き語りしておりました。


175R

当時(高校時代)はそんな好きじゃなかった……いやインディーズ好きな拗らせで声を大にして好きと言えなかった?(「sakura」だけは大好きだった
でも最近あらためて聴くとやっぱ青春なんよなぁ、と楽しみにしてました。


案の定、ステージ前にはちょい歳を取った人たちが集結してました。
ライブはモッシュするほどでなくともみんなで元気にシンガロングする楽しいライブ。特徴的な声は変わってないな―。


「ハッピーライフ」「glory days」「空に唄えば」ここらへんは青春ど真ん中すぎてちょっと泣きそうになった
いや、見れてよかった~。


ゆず

ゆず!初見!こんな機会じゃなきゃまず見れないだろうからな~。
曲はそんなに知らないけどミーハー的に見てみたかった。音楽好きの間でもライブはめっちゃ良いと聞くしなぁ。


当然の人気でこの日1番に人が入ってたかな?
それでも後ろからゆったり見れるのがこのフェス。かき氷食べたり、プールに足をつけたりしながら見てました。


大量のダンサーが出てきてみんなで振り付けで踊ったり、謎のピッチャーマシーンみたいなのが出てきてボールを投げまくったり、エンターテイメント要素いっぱい。普段見るライブと違うから遠い距離から眺めながらも楽しんでました。


MCの”はじめて見る人~。おお、多いねぇ。名前だけでも覚えて帰ってくださいー”ってのはセンス感じた(笑)


途中で”もっと盛り上がれよ!?聴きにきたんだろ!!?”とキレ芸をする場面があったのですが、芸がうますぎてマジギレにしか見えなかった(笑)あそこまでする必要あるのか?
子供が心配そうにステージを眺めてたのが印象に残ってます;


とにかく色々とエンタメなことをするので曲数は5曲と少ない。
でも「夏色」は大盛り上がり。続く「栄光の架橋」も。自分もミーハーに”わーーーー!”となっておりました。
見れてよかった。


ねごと

海風に吹かれる幸子さんがカッコ美しくて惚れた。風が似合うな―。そういや野外で見るのははじめてかも。この頃の幸子さんのステージ衣装(Dancer in the HanabiraのPVの)好きでした。ネックレスが好き。


ゆずから急いでこちらのステージに移動してると、海沿いの景色の良い場所で「空も飛べるはず」が聴こえてきた。これはたまんないシチュエーションですな。


ねごとはライブで客のノリが大人しいなぁ、ってのが不満な点だったんですが、この日は野外の晴れやかな場所で気持よく踊れた!
「Eternal Beat」や「アシンメトリ」は直球なねごと流ダンスミュージックで最高だし、「Dancer in Hanabira」も大きいステージが似合うダイナミックな音で……いやー、完成されとるな!


水谷千重子

友近が歌謡歌手になりきる水谷千重子。完全に憑依してて”友近”としての存在、メタなセリフは一切なし。


いきなり松田聖子の「天使のウィンク」と「夏の扉」を”フル”で歌って爆笑を奪ってく。その後は友近の完全憑依ワールドについていける人だけが笑ってる感じ(笑)


謎の完成度と世界観をもったオリジナル曲を披露。「天使のかわりはいませんか」ってタイトルが最高ですな;


基本はカラオケ。中盤にヴァイオリニストを呼んで2曲。永ちゃんのライブで弾いてる大物なヴァイオリニストだそうです。たしかに音色が美しかった。
一曲はドリカムを歌ってた。選曲の基準が謎だなー。


最後はバッファロー吾郎Aが扮する八公太郎(短い時間で見事にスベリ倒してた)とやぐら&浴衣の踊り子が登場してみんなで踊れる「フレンズ音頭」なるものを。
盆踊りなトラックが聴こえてきたと思ったら水谷千恵子が歌い出したのはレベッカの「フレンズ」
あ、そういう意味ねwwwくだらなすぎてwww
客は誰も踊ってなくておいてけぼりなのが最高っすな。


ライブともお笑いショーとも違う。独自の空間を生み出しておりました。いや~、見れてよかった(笑)


ぼくのりりっくのぼうよみ

寝転びながら話題のぼくりり聴く。日が落ちてきてちょうどいい気温。心地よい音。これは贅沢だ~。


意外とバンド・サウンドだった気がする。途中で気持ち良すぎて寝てしまったけど;

ポルカドットスティングレイ

こちらも話題。ポルカ。このあと更に話題になって一気に火がつきましたね。着火前夜ぐらいのタイミングで見れた。


想像以上に演奏がテクい。CDで聞いてるとキャッチーな部分に意識がいくけど、随所にゴリゴリなテクい部分をいれてマスロック的にすら思うところも。これには驚き。


すでに大きなステージが似合うスター性もある。
ただ……なんだろ、東京な若手のイケイケ感、パリピ感がどうも苦手かもしれない;;結構なレベルで
非リアにみえてけっこうwhooな大学生グループといいますか。



coldrain

メンツのカオスっぷりを加速させてるハードコアな人ら。
名前ゆえ……ではないけどライブが始まると同時に雨が降ってきた(笑)


モッシュまでは起こらないにしてもツーステやヘドバンが発生して、赤い照明もあり今までのポップな雰囲気からガラッとかありました。


会場のオブジェも光だして怪しい感じになってきて……こういう空気にもなるのね。

ASIAN KANG-FU GENERATION

トリはアジカン
ゆずと並んでこの日一番に客がいたと思う。とはいえ肉眼でしっかり見れるぐらいの場所にはスルスルいける程度の混み具合。なんて快適なフェスだろう。


ゴッチのソロを経てようやくアジカンの良さがわかってきたこの頃。
ライブ見ると……やはり良いバンドだなぁ。
衝動的な勢いは当時にすればかなり落ち着いてるんだろう。けどしっかり染みてくる。元々の曲の強度ゆえか。
しかもステージのバックでは淀川の花火が小さいながらも見える。こんなシチュエーションでアジカン聴けるのはヤバいでしょう。


ゴッチもなんだか楽しそうにリラックスしてライブしてた。





初開催。他と同じようなフェスのようで実はかなり変わったことをやってるフェス。
充実した環境、カオスすぎるメンツ、この広さの邦楽フェス。
集客はかなり苦戦してたみたいだけど、個人的にはかなり快適に楽しく過ごせたフェスでした。