soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2017/08/19 SUMMER SONIC 2017 day1 (FOO FIGHTERS、GOOD CHARLOTTE、PENNYWISE、NEW FOUND GLORY、ROYAL BLOOD、ALL TIME LOW、NAMBA 69、locofrank、CIRCA WAVES、THE STRUTS)

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サマソニ!!当然今年も行ってきました〜。 
このために生きてんねん!コレがないとアカンねん!


会場のレイアウトを変えたり、バスの乗降場を前売りと当日で変えたり……運営に大批判があった昨年の反省を活かして色々と変更してきたようです。改善できるフェスは信用できる!


前売りのバスチケはソールドアウトだったのであえて当日シャトルバスのコスモスクエアへ。
この読みが当たって待ちなしで乗れた〜。むしろ人が乗り込むの待ってるぐらい。
前売りの桜島駅はけっこう並んだみたいですな。
バスに乗ってたのは20分くらいでしょうか。道が混み始めてたからタイミングによっては倍くらい掛かることもありそう。


フリーテントエリアは昨年の木が生えた場所から昨々年までのテント広場に変更。こっちのほうが開放感あるし場所もあるしで好きです。


オアシスはちょっと小さくなったかも。ただイルミネーションとか綺麗でよかった。
お祭り屋台エリアとして射的とかりんご飴の通りがあったんだけどまったく人が寄り付いてなくて見ててやるせなくなった;


ステージ間の移動はかなり快適に。やはりオーシャンの位置が良くなったのが大きい!ちょい狭くなったけどいまの集客ではこれぐらいで十分なのかも。ちょい悲しいですが;
ステージを入ったり出たりするときに詰まるのも想定の範囲内レベルに。マウンテンの野球場は仕方がないかなぁ。ソニックは1階の出入り口を開けて出やすいようにしてました。


練習スタジアムの建設が進んでる舞洲で、今回の対策はよく頑張ってくれてたと思います。批判はあるだろうけど開催してくれてることに感謝せねばー。


一ヶ月前に無くなったチェスターの思い出の写真を載せたボードもオアシスに。サマソニとは縁があるもんなぁ。ちょい泣きそうになりました。


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THE STRUTS

昨年のマウンテン・トップバッターからオーシャン・トップバッターへ昇格!それも納得の大盛り上がりやったもんな~。


ステージの大きさは変わってもスタンスは変わらずに笑顔!ロックスター!スーパースター!
とにかく楽しいロックンロール・ショー。フェスのスタートには最高です。


おそらくセットリストは去年とまったく同じ。知ってても知らなくてもすぐに歌えるキャッチーさ。みんなで歌って、踊っての楽しさ~。ええねぇ!


CIRCA WAVES

2年前ほどの勢いはなくなった……かな?あのときはソニックステージで若いロックバンドの勢いがもんのすごかったけど……。


1stと2ndの音の差がやはりデカイ。2ndはヘヴィでシリアスなんよなぁ。それはライブでも変わらず。
どっちもカッコいいけど分離してる感がありました。それゆえ前に見た時ほどの衝撃は。
でも曲はいい!なんだかんだで楽しんでました;


locofrank

新しいステージWhite Massiveでlocofrankをチラリ。
相変わらず熱いライブをしてはりますわ。
”熱量”が”勢い”と”ポップネス”へと昇華されて、耳から脳へズキュンと伝わってくる。
MCではフェスのなかでもライブハウス愛を語っていました。ブレない!


White Massiveは旧GARDEN STAGEと同じ場所で広さもほぼ一緒。
ただ簡易的な屋根が出来たりで”ステージ感”が増してました。


NAMBA 69

またもやWhite Massiveへ。
初日のこのステージは邦メロコアなバンドが揃ってて、自称・メロコア・キッズな自分は吸い寄せられてします。
たしかな音と熱気がありました。


ちょいビートダウンも取り入れたパンクロック・モードの難波さん。
カントリーロード」のカバーで外国人がクラウドサーフしてたのがよかったな。自分も軽くモッシュへ突っ込む〜。
いまのところ一番小さいWhite Massiveが一番熱いケミストリー起こってる!

ALL TIME LOW

オーシャンで食事しながらALL TIME LOW。MCがとにかくスラングに下ネタ……ってか口を開けばファックしか言ってない(笑)曲が終わればまず一言目が”ファック!”


音はポップスとメロコアの間な感じ。個人的には毒が弱いかなって気もしたけど、キャッチーなメロにたまにヒップホップ的なビートをポップスの範疇に入れてきたりでとにかく聴きやすかったです。オーシャンでゆったり聴くにはGood!


RICK ASTLEY

”fuckin mountain stageがcool shit!RICK ASTLEY!大人の魅力ヤバい!”
ってなコメントを当日自分はツイートしとるわけですが…ほんとカッコよかった!
80'sに活躍したRick Astley。そんなリアルタイム世代じゃないしそんな思い入れもないんですが完全に魅せられました。


Pet shop boysあたりの80'sディスコ感をがっつりしたデジタル・サウンド+バンド・サウンドで聴かせてくれた。見に来てる人たちも”わかってる”人たちが多い。みんなしっかり踊っててめっちゃ良い空気でした。
Rick Astleyは色気のある大人の男でカッコよかったー。ちょい低めの歌声がかっこええんよなぁ。


驚きがリアーナの「We found love」と自分の曲「Take Me to Your Heart」のマッシュアップ!伴奏は「We found love(生演奏ver)」。歌は2つの曲が交互にやってくる。50歳にしてこの感覚。すげぇ!
サビの中でも2曲が絡み合って……いやー、これはブチ上がりましたわ!
女性コーラスとのデュエット形式になってるのがまたええんよなぁ。EDMサウンドに合わせて皆でジャンプ!


ROYAL BLOOD

フジロックやらに出演したときに”ライブヤベェぞ”という話は聞いてたので楽しみにしてました。
……やべぇ!


ベース&ドラムのみのデュオとは思えない音の厚み。すべての音が曲の最初のバスドラムくらいの説得力。(わかりますよね?)。
ってかベースらしい音がほとんどしてなかった(笑)歪みまくってほぼギター。


2人だけってことはお互いの音が一緒になるかズレるかの2択になるわけだけども、その案配が絶妙。”一緒に鳴って気持ちいい!と”思ったら”ズレて気持ちいい!”となる。


ホントに必要な極上な音だけが鳴ってる。誤魔化しがゼロ。芯だけで形成されちまってる新型ロックでありました。それはガレージでもありモダンでもある。


ときおきモダンヘヴィネスか!みたいな直感的に鬼カッコいいリフが鳴らされるのもいい。「Come on over」とか「Hook, line & sinker」とか。海外ではモッシュが起こりまくってるのも納得でした。


細身とぽっちゃりのコンビっていうキャラをしっかりやってるのもええなぁ。アレは確信的にやってる。ZAZENBOYSみたいな感じで。それが笑いにもカッコよさにもプラスに働くのがよい。
途中でドラムソロがあったりでしっかりエンタメしてるステージです。


最後は1st一曲目の「Out of the black」。この曲こそミニマム・ヘヴィネスによるユニゾンとズレの極地よなぁ。
ラストはベースがドラムセットと向き合って、左手はネックで演奏、右手はシンバルを叩くという絶技を発動。あれは盛り上がらないはずがないです。めっちゃカッコよかった~


(おそらくホルモン待ちが多かった)ポカンとしてた人達もどんどん飲み込まれて最後は拍手喝采でした!
今年度のベストアクトのひとつ!


NEW FOUND GLORY

ここからポップパンク/メロコア3連発!楽しすぎて死んじゃう状態!


一組目のNew Found Gloryの時点でヤバかった。ポップでちょいヘヴィな今のポップパンク……さらにはイージーコアを形作ったパイオニアといっていいでしょう。そして本元がやっぱ一番最高なのです!
メロディの良さ、リズムの気持ちよさ、シンガロング(声)とモッシュ(身体)で応えるバランス…すべてが最高。


一曲目から「understatement」ではブチアゲて、そのまま「All downhill from here」でいきなりの最高潮に。最近は最後にやることが多かったこの曲だけど前半に入れてくるニクさ。
さらに「Selfless」とアルバムの一曲目ラッシュで一気にフロアを盛り上げる。……とここで終わらずに最初の代表曲「Hit or Miss」をやって休む暇を与えない;
ここらで疲れてくる人がでてくるのでピットの密度も良い感じに;


他にも「Something I Call Personality」(NFGで一番好きな曲のひとつ!)「Failure's Not Flattering」など良い曲を引っ張ってくる。
中盤で最近のミドルテンポの曲とかでちょい休めたかな?
そして最後に「My friends over you」。疲れてた人たちも復活して大騒ぎ。自分世代にはサマソニど真ん中の曲であるし……や、ほんとアンセムとしか言いようがないっす。


演奏は安定してる。声もかなり出てた気がする。あんまり客に歌わせてなかったような?
パンクラッシュの一組目にして体力使い切っちゃうんじゃないかってぐらいに楽しんだ。
客はけっこう入っておりましたな。


PENNYWISE

次はpennywise!客層が一番男臭い!
NFGに比べてウソやんってくらいに客が減ってしまった。しかしこれが好きなヤツらだけ集まった的な空気があって個人的には最高でありました。
ワチャワチャしてない”わかってる”サークルが常に回ってて楽しかった〜!


サークル回れ!拳を上げて歌え!のハイスピードナンバーの畳み掛け。MCがラフでダラダラしてるんで休みがあって助かる;
雰囲気がフェスってより小さなライブハウスでやってるってくらいラフ。急に”PennywisePennywise!”ってコールが起こったりで”ここは心斎橋Dropか!”ってツッコミたくなりました。


昼間からずっと溜めてたAnger!Fight!Punk!な感情をポジティブに泥臭くぶちまけられるステージでありました。
「Fuck Authority」「Fight till you die」とか歌詞も最高よなー・


ツービートの突進パンクソングだけでなくBeastie Boysの「Fight for your right」のカバーもある。コレまたしっかり反応する客ばかりで最高。
カバーの始まり方も”あの曲やろうぜー。お前ら知ってるだろ?ビースティ。じゃあ、やんぜー”みたいなラフさで”ここは心斎橋Dropか!”ってな感じでありました。


さらにベンEキングの「Stand by me」カバーもあり。pennywiseでベンEキングの追悼が出来るとは思わなんだ;
追悼を出来てなかったんだよなぁ。人生で一番最初に好きになった洋楽の曲かもなぁ。
ボーカルの”あれやれよー”とラフなフリでめっちゃラフなベース演奏でスタート。演奏も大人しいままにボーカル歌いだして合唱。爆発する……と思わせて一回目は原曲テンポ。そして2回目のサビでパンク化!笑顔でモッシュする最高の光景。これが音楽好きが集う音楽フェスだ!泣きそうになりました。


一番好きな「SOCIETY」の前に誰かが水撒いたせいで思いっきりサークルを走れなかったのが心残り。あの曲のサビで一気に走るの楽しいのになぁ。野外ならまだしも室内のサークルで水はやめてくれ〜。


最後はもちろん「Bro hymn」。
漢の声しか聴こえない野太いシンガロング。もう圧巻であります。
キャッチーとかポップとか無いはずなのに楽しいの気持ちでいっぱいになったパンクなライブでありました。


GOOD CHARLOTTE

パンクラッシュの最後はGood Charlotte
昔のサマソニで漏れてくる音でしか聴いたことないから見るのは初。ずんごい楽しみにしてた。NFGと同じくらいの人数がソニックステージに戻ってきました。ペニワイ;;


ライブが始まる前、BGMでリンキンの「In The End」がフルでかかって大歓声&大合唱が起こりました。コレは泣く。たぶんバンド側の指示で流したんじゃないかな? そう思う理由はのちほど。


ライブは大満足!やっぱ曲がいいんだ!
NFGほどモッシュが起こることもなくみんなでシンガロングする感じ。やっぱメロディが、兄弟のハモりがいいんよなぁ。2人の存在感は色あせてない。
あと個人的に好きだった長身ギタリストの回転するムーヴも健在だったのが嬉しかったです。


ライブは「The Anthem」でスタート。大好きで絶対聴きたかった曲!がいきなりきてテンション一気に最高潮へ~。
そのまま大ヒットした2ndの曲ラッシュ。「The Story of My Old Man」「My Bloody Valentine」「Girls & Boys」「Riot Girls」。ここらへんはもう細胞レベルで曲を覚えてるんすなぁ。青春ど真ん中でたまらんかった。


新譜がかなり良い出来だったのでそこからも楽しみにしてたけど「Life Changes」の一曲のみ;他にも聴きたい曲あったからぜひ再来日を!


「Hold On」の前では”遠くに行ってしまった友人に捧げます。行ってしまう前にちょっと待って(Hold On)と言いたかった。君たちは絶対に待ってくれ。助けに行くから”的な発言を。これってチェスターのことだよなぁ……。


3rd以降の曲で若干テンションがさがりながらも、最後はアンセム「Lifestyles of the Rich & Famous」で締め。もちろんの大盛り上がり。イントロのドラムが好きなんだけどモッシュでグシャッとなってよくわからなかった;
でもええ曲や。ポップでブレイクダウン(っぽいの)もあり。活動再開してくれて良かった。見れてよかった!


FOO FIGHTERS

初日のトリはフーファイ!去年にフジロックで見てるからそれほどがっつかずに途中から見ました。
天下のフーファイでも客がそこまで入ってるとはいえず……最前ブロックにもスルスル~っといけたし、と途中でドリンクや食べ物も楽々と調達できた;快適でもあり悲しくもあり;


ロックの頂点ってのはどんなものか教えてくれる堂々としたパフォーマンス。なんというか気負いとか迷いが一切ないんよな。
サラッとやるのでなく一曲一曲をじっくりやる。歌だけでなく、演奏込みでのロック。ジャムセッション的な部分もちょこちょこ。


フジのときはあの椅子に座ってたけど今回は立ってました。意外と変わらない(笑)ってか声量もほぼ変わらないのがすごいわな。
しっかりした演奏を夜風に吹かれながら聴いてると、”もうサマソニの半分が終わってしまうんだな”と早くもサマソニロス・モードに入りはじめてました;


椅子以外にフジからの違いのもうひとつは新曲の「RUN」。インダストリアルなギターリフに強烈なシャウトの近年のフーファイでは珍しい曲調。ライブでもかっこええ!これは盛り上がるわ~。
そしてそこからの「Best of you」!大名曲!外国人がここぞと大声で歌ってて、そこに加わるように手を空に掲げて一緒に歌ってました。ええ曲や。


ラストはアンコールもなく「Everlong」であっさりめに終わった。
フジロックで初見したときほどの衝撃はなかったけど、やっぱええバンドです。落ち着いてみれたなぁ;



帰りは梅田への直通バスで。そんな苦労せずにすんなり帰れた~
次の日に備えてすぐに寝る!