soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2017/09/13 DREAM THEATER @ 大阪国際会議場

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今回は名盤『images and words』の再現ツアーなので行ってきました。はじめて買ったプログレのCDはコレだったなぁ。何度も聴いた。細胞レベルで曲展開を覚えてるアルバム。


グランキューブ大阪のコンサートホールで開催。運良く座ったままでもよく見える席でした。ドリムシはやっぱ座って聴きたい。ちょうど(?)足も怪我してたし。
会場BGMは先日に亡くなったスティーリー・ダン。泣かせるやないか。



ドリムシは昔にも一度見てて、そこまでグッとくるものはなく”ライブより音源かな”と思ってたんだけども……今回は涙出るほどよかった!さすがは『images and words』再現。
曲の構成を理解しながら聴けるようになってる自分の成長も感じられたりで……観に行ってよかったライブでした。




第一部は『images and words』以外から。
「As I am」や「Breaking All Illusions」も聴けてすでに満足感あり。
ベースのジョン・マイアングによるベース・ソロもあり。曲はジャコへ捧げるカバー。歌うようにメロディアスなベースはまさにジャコへのリスペクトでありました。 


演奏は素晴らしいの一言。ドラムはポートノイでなくマイク・マンジーニ。要塞のようなドラムセットで繊細なタム回しのからパワフルなビートまでなんでもこなす。
ジェイムズの歌もしっかりしてました。間奏になると後ろに引っ込んで水分補給してるのがなんかかわいい。煽り方も様になってる。
ジョンのギターは昔はアクション少なくて人間味がないなぁとか思ってたけど、あらためて見るとものすごい。超絶テクはもちろんフレーズが良い。クルぞクルぞーって身体の奥から盛り上がる感覚があって、機械的なギターだとか全然思いませんでした。


休憩を挟んでの第二部は『images and words』再現。素晴らしかった。
頭のSEからエンディングまで1秒残らずよかった。ホント隙がない。作り込まれた音楽の極地。展開もソロの音色も全部知ってる。それが完全再現されてる興奮。プログレこそ完全再現ライブにもってこいの音楽だなぁ。


みんなで歌った「Pull me Under」。
FF7のボス戦っぽいソロパートが興奮する「Under A Glass Moon」。
歌い上げる「Surrounded」とか聴きどころいっぱい。


なかでも「Metropolis-Part I」はイントロのSEからしてヤバかった。この曲を超えるプログレ・メタルは無いかもしれないとライブで聴いて改めて思ったほどです。
間奏部分の各パートのフレーズ、そして展開はもう芸術。
ソロパートは「こんな作り込まれた音楽があるのか」と身体が震えるほどだった。1mmのズレも許されない建設物のような。すべてのリズムと調に意味がある。ホントすげぇ!!
ジョン・マイアングの鬼のベース・ソロを生で見れたときは涙が出そうに;
各プレイヤーのソロラッシュから全パートでリズムの鬼になって攻めてくる部分は手に汗をかきながら聴き惚れました。あの緊張感!カタルシス


で、『images and words』の完全再現という見てる方の神経すら疲弊しかねない超絶演奏をしたあとで、アンコールで23分の大曲「A Change Of Seasons」をやるっていう;
あんたらどこまでバケモノなんですか;;;