soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2017/11/02 Tara Jane O’Neil+John Herndon、中村佳穂 @ ニューオーサカホテル心斎橋

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女性SSW・Tara Jane O'Neilのジャパン・ツアー。
オニールさんについてほぼ知らないのですがTortoiseドラマーのジョンハーンドンが同行するってのと、OAの中村佳穂さんが久しぶりに見たいなーと思い行ってきました。
あと会場が心斎橋の洞窟スペース・ニューオオサカホテル!あそこに行くだけでもワクワクする~。

中村佳穂

中村佳穂の完全ソロ。ピアノで弾き語り。


人懐っこいけどどこまでも美しい声。
口がふさがらなくなるテクニックによるクラシカルとポップスが絶妙に溶け合ったピアノ。
そして遊ぶようにコロコロと転がり周り自由に描かれるライブ展開。
ホンモノ!って感じがします。
テンションはクセあるけど一度は見ておいたほうがいい人です。


洞窟内に反響する音もよかったし、最後の乱打ピアノには”おおおお!”ってなった。やはりホンモノでした。


Tara Jane O’Neil + John Herndon

Tara Jane O'Neil、洞窟内で麦わら帽子。ほぼ表情が見えない。そんなミステリアスな佇まいの時点でカッコよすぎました。


音は正統派な歌モノ。
ギターを弾く手は小さくしか動かない。けどなにげに複雑なフレーズを弾いてる。一回ストロークしただけにみえてコードもアルペジオも聴こえる。素敵!


3曲目ぐらいでジョン・ハーンドンが入ってくる。シンプルで音数すくないながら確実に肝をとらえたドラミングでした。


素朴でちょいオルタナな歌モノが非常に心地よい。うっとりしながら聴いてました。
派手なテクニック/飛び道具はない。でもシンプルに見えて複雑なことやってる2人。かなり楽しめました。


最後に”ディディディ♪”と刻むギターと一定ハイハットで睨み合うようにリズムを重ねたミニマルなセッションは、ずっと続けてきた歌から離れてて面白かったなー。


とにかくカッコいい女性でした。パティ・スミスのような。もっと飄々としてるかな。
表情見えなかったからクールに見えたけど”Yeah!”とか陽気なかけ声もあり。オルタナ/グランジな女性のカッコよさですなー。