soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2017/12/13 The Twoks、たゆたう、ライトノヴェルズ、Atsumi Yukihiro @ 難波ベアーズ

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オーストラリアのアヴァンギャルド・デュオThe Twoksのジャパンツアー @ ベアーズ。

Atsumi Yukihiro

クラシックギターのインストソロ。


純邦楽を取り入れてるらしくて、三味線など邦楽器をコンテンポラリー・クラシック・ギターで演奏する。Japanese guitarと命名しておりました。
テクニックはめちゃくちゃある!打楽器的なスラップから三味線的速さのある速弾きまで。ミニマルな感触もあったり。


江戸とか各時代をカバー/表現してて、昭和のカバーってことで清志郎verデイドリームビリーバーのカバーもやってました。
最後の三味線的テレテレ音を実験音楽/ミニマル的に使ってた曲が面白かったー。


ライトノヴェル

野中比喩さんとandmoギターの菊池さんのユニット。初見。


野中さんは奇抜なコトをやってる地下アイドルなイメージあったけど真正面からノイズを鳴らしてました。
ノイズに加えてマイクで語りも。あと手持ち照明をミラーボールみたいに使ったり。ベアーズが異空間に。良い演出。


菊池さんのギターリフを“バック”に、そこまでうるさくないノイズ。
冬をイメージしたそうで吹雪みたいなノイズ。ギターが音が小さいのがいい感じに働いてました。


やることを絞って、展開を考えてトータルで聴かせてくれた。こりゃあ、なかなかよかったぞ!



たゆたう

バイオリン/スチールパンとアコギの女性ふたり。ちょこちょこ名前は聞いたことあるけど音を聴くのは初。


穏やかでとてもいいなぁ。音も旋律も心地よい。演奏はうまく、ちょこっとトリッキーなこともやってた。


なんか二人の雰囲気が芸人みたい;
曲中にSE的に活用してた鳥のモノマネは礼状(中川家)やぐっさんも驚きのクオリティ……となると余計に芸人しか見えなくなってきた;


優しさとシアワセが同居してる感じ~。


the twoks

本日の本命。オーストラリアのバイオリン/歌とドラムのデュオ。
感激級に良かった!


幸せにアヴァンギャルドなバイオリンポップス。
幸福感はMaia Hirasawaに通じるモノがありました。一曲目の曲名が「BOON」だから余計に;
Maia Hirasawaとkishi basiと溺れたエビと奇妙礼太郎が融合したみたいな感じ?


音色は生バイオリンなんだけど不思議とケルティック・フォークな感じはしませんでした。
ドラムはトライバル・ロック気味だし、バイオリンのフレーズもよく聴くとロックやロカビリーみたいなとこある。


歌とバイオリンで盛り上がってく曲もあるし、インストでnabowaのようにドラマチックに聴かせてくれる曲もある。
シリアスに実験的なのは今回はなかったかな、基本アッパーに攻めてました。


演奏力、そしてグイグイ突き抜けていくパワーはものすごいものがありました。
梅田クアトロでやっても1階から3階をぶち上げるくらい速攻性のある楽しさだと思う。
MDTでROVOと共演とかしても違和感無さそう。


途中で葉加瀬太郎のカバーをやるとのこと。はじまったのが「情熱大陸のED曲」。めっちゃ良いな!素晴らしい旋律に葉加瀬太郎の才能を改めて感じることに。
アレンジは完全にThe Twoks流で素晴らしかったです!海外でもこの曲は有名なんだろうか?


MCは日本語がめっちゃうまかったんだけど勉強してたんだろうか?
PAのことをキリハリ(切り貼り?)って言ってたのはなんなんだろう?(笑)


最後は全出演者をサプライズで呼びこんで全員セッション。ちょいギターの音量が大きすぎたか?意外と野中さんのピカチュウ型シンセがいい仕事してた(笑)