soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2018/01/11 Leave them all behind(SLEEP、Mutoid Man) @ 梅田TRAD

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商業とは真反対の凶悪なアクトが出演するイベント・Leave them all behind。このイベント名がかっこいいよなー。
今年は伝説のバンドSLEEPとConvergeやCave-inのメンバーが在籍するMutoid Man!

Mutoid Man

Convergeドラムが在籍するMutoid Man、良かった!


ハッピー・キチガイ・マスロックみたいな陽気さで変態ハードコアメタル。基本は変拍子でトリッキー。音の重みってか太さがすごい。全て太めの管で作られた音楽って感じ。
変態なのに妙にハッピー。激重変態プレイヤーが全力でアホテンションやってる感じでした。


「21世紀の精神異常者」やったり「コミュニケーションブレイクダウン」やったり、アニマルの曲をやったり……変態なのにめっちゃパーティなノリに楽しくなってくる。
でいて、ガチでやったらホンモノ。ギターの音とかめっさ綺麗だし、スゴいソロをヒョイと入れてくる。


ドラムはやっぱうまい。
Convergeじゃ客が暴れまくりでマトモに見てられないからこんなじっくり見れるのは貴重です。
マスロック的なドラミング。叩きながら立ったり、ハイハットを蹴ったり……とザックヒルやNANIさん和田しんじさんの雰囲気もありました。

客に歌わせたりとパーティな空気。愛すべきバカなノリでした~。


SLEEP

めっちゃよかった〜!
延々と続く低速リフ。メタルってかサイケですな。超遅いAMT。


ベースが結構メロディアス。ジャズの空気もある。
ギターソロは意外と正統派。ノイズやシューゲに行くことはほぼ無い。
そしてドラムはクソパワフル。そして意外と手数が多い。バンバンとオカズ入れてくる。あれは強烈っすわ。
ドラムが振るスティックに合わせて首振ると気持ちええ~。


音のデカさ、そしてひたすらのリピートがとにかく中毒。そしてサイケ。
朦朧とする音を叩きつけてくるのに、3人の音は聞き取りやすくクリアですらある。
全員が髭モジャで巨漢ってのがまたいいです。


客は基本は音に圧倒されながら見てる。
何人かはめっちゃヘドバン←自分はココ
たまーに、モッシュも起こってたけど基本長く続かず。終わりがないからなぁ;
頭を振るもよし。頭を回してセルフPAN振りにしても気持ちええ〜。


約90分の激重サイケ・リフ。MCはほぼ無く、ほんとに延々とリフ・リフ・リフ!でも全然飽きなかったなぁ。
一曲目でベースの音が出ないのでやり直す場面も。15分くらいの曲をやり直してました;
アンコールはなし。そりゃあの長さの曲はできないわー。


『holy mountain』とはよく言ったもので。山のごとくあるだけ/鳴ってるだけで威厳/存在感がスゴい。
ハードコアにトゲトゲしてるわけではない。”ただあること”のヤバさ。それはセカイでありサイケでありました。



しかし、この日はなんであんなに人が入ってたんだろう?(笑)
TRADが8~9割は埋まってた。
大御所とはいえ狭い範囲での大御所だと思うけど……あそこらへんのファンは普段どこに隠れているのか;