soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2018/02/26 Mogwai @ BIGCAT

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ポストロック/シューゲ/エレクトロニカ系来日ラッシュの締め。
MOGWAIの轟音とともに俺の耳やら色々が死んだ……。



新譜のリリースジャパン・ツアーにあたるのかな?
とはいえ新譜中心でもなく、歴代の代表曲をくまなくやってくれた印象です。
よかった!どんどんと熱量を帯びていく轟音にぶっとばされ、浸りまくりました~。あの音量と緊迫感でBIGCATをいっぱいにするぐらい人を呼べるってのはスゴいことだなぁ。


新譜で一番大好きで今回一番楽しみにしてた「Crossing The Road Material」がまさかの一曲目!
ちょい用事で人を待っていたのでロビーで聴くことに;おお~ん、まさかいきなりなんて……。
まぁ、この曲は代表曲になるだろうし今後もセトリに組み込んでくれるでしょう。


二曲目に「I'm Jim Morrison, I'm Dead」で新譜モードからいきなりはずれる。予想外でウホー。
眉唾は4thの名曲「Killing All the Flies」。ボコーダーの歌が印象的。自分がMOGWAIで一番最初になった曲。綺麗なメロディながら後半に大爆発するのがめっちゃ感動的なんよなぁ。


「Rano Pano」ではダークでヘヴィなリフが繰り返されて脳がグワングワンしてくる。MOGWAIの名の通りバケモノのようです。轟音と泣きの旋律と酒でもう感情がわかわからんことになって現実なのかわけがわからんような精神状態に。


新譜からはアルバム一曲目「Coolverine」の悲しいコード進行でドンヨリと押しつぶしてくるのが美しくもあり素晴らしかった。
「Don't Believe the Fife」のアンビエントのような静けさの前半から後半で一気に爆発するカタルシスにも大興奮。


新譜ラストの「Every Country's Sun」もモノすごい爆音。
ストロボ・フラッシュと一緒にド迫力のサウンド……でも同時に美しいリフがかき鳴らされて精神が飛んでいってしまいそうに……。


と震えてたら「Mogwai Fear Satan」のイントロが聴こえてくる恐ろしい流れ。明確にフレーズを弾かなくてもこの曲は気配でわかる!
ホントこの曲はすごいです。感動と興奮が境目ゼロで昇天する。モグワイでしか味わえない体験。静かになって、溜めて溜めての……大爆発!!!!!


「Fear Satan」あとの興奮状態のまま、本編ラストとして演奏された「Old Poisons」は強烈だった!
いままでのMOGWAIにはないガムシャラに凶悪なリフの嵐。ポストロックにとどまることなく、オルタナにまで手を伸ばしたようなヘヴィネスっぷり。ヤバい!



アンコールはMOGWAI流ダンスミュージックの「Remurdered」。
彼らにしては軽い感触な曲の印象なんで”これ一曲で終わらんやろう”と思ってたけど、キックに合わせてどんどん熱くなってく演奏は相当な名演で”これで終わってしまうのもありえる!”ってほどでした。アルバム発売時からめっちゃ育った曲だな。


でやっぱりもう一曲あって「We're Not Here」。これもダークに凶悪な轟音で空間を塗りつぶす曲。サマソニでみた「My Father My King」を思い出す凶悪さでした。BIGCATがぶっ壊れるんじゃないかと思った;


最後はスチュアートがギターをマイクスタンドにかけて、座り込んでエフェクターをいじってのノイズ大会。デカい難波ベアーズ状態。
こんな音にこれだけの人が集まるって……改めてすごいことだよなぁ。


ギター/ベース/キーボ―ドが入れ替わるメンバーが3人。
スチュアートはギターに専念。play atomicの時にはほとんど見られなかった身体を揺らしながらのギターを存分に堪能できました。


ドラムが”スキンヘッドじゃない?髪生えた?”と思ってたら、あとで代理メンバーが来てたと知りました。腕を大きく振るパワフルな演奏で正規ドラムとまた違った良さがありました。


いやー、よかった!でもすぐにでもまた見たくなる!聴きたい曲がまだまだある。今回も「Xmas Step」なかったしなぁ;


今回のMOGWAIは自分の心情と音とがダブったりズレたりとカオスに絡まって一生忘れられない一夜になりそうです。
会場に入る時、ライブを見てる時、会場を出ていく時。すべてのビジョンが映画の印象的なカットのように記憶に刻まれてる。