soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2018/03/30 Prophets of Rage @ なんばhatch

f:id:soundwing:20180330204602j:plain


Rage Against the Machineの楽器隊 + Public EnemyのDJ LORDとChuck D + CYPRESS HILLのB-REALが組んだスーパーバンド・Prophet of Rage。 


本隊ではないにせよトムモレロを見るのははじめて。楽しみにしてました。
そして……高かった期待のさらに5倍は良かった!!!
めっちゃRATMの曲やるやん!!てかほとんど!!




ライブはDJ LORDによる大ネタだらけのロック/ミクスチャー/ヒップホップのDJでスタート。20秒づつくらいで短くつないでいく。
Beastie BoysLinkin Park(泣く)、Seven Nation Army、Smells like teen spirit……素晴らしい!
繋ぎと選曲センス+DJテクニックがすごい。ジャグリングも披露しておりました。めっさカッコええ!!
最高のライブの入りでありました。




一曲目は挨拶がわりの「Prophets of Rage」。レーバンかけたトム・モレロがニヤリとしてリフを弾き始めた瞬間もうたまらん。一発で火が着きました。


と思ったらはじまる「Testify」!マジで!!?RATMはEPでセリフカバーしてた「Killing in the name」ぐらいかと思ってたので驚き。フロアは発狂。いきなりトム・モレロのシールド奏法を見てしまった。マジでやるんだ。
さらに「Take the Power Back」。え?今日はそういう感じなの?RATM祭りなの?


PORの「Living on the 110」。メロディアスなサビが良い。DJ LORDがメロディ的な音を出してたんかな?
さらにPORの「Legalize me」はちょっと楽しげな雰囲気でRATMとはまた違うノリが楽しめる。


またRATMタイムに戻って「Guerrilla Radio」で大発狂。アームだけで演奏する変態すぎる音のソロ最高!




中盤にDJプレイをバックにMC二人が柵前まで降りてきてヒップホップメドレータイム。
「Can't truss it」「Insane In The Brain」「I Ain't Goin' Out~」などお互いの曲を次々とやってく。クールかつガンガンにヒップホップなノリで盛り上げる。ラストはHouse of Painの「Jump Around」が飛び出す!


「Jump Around」でぶち上がったトコロにトム・モレロが登場してノンストップで「Sleep now in the fire」を弾き始める。発狂です。脳が破裂するかと思った。アンプ前座り込みソロが見れた!


次にクリス・コーネルへの追悼でAudioSlaveの「Like a stone」をプレイ。
ボーカルは無し。客のシンガロングのみ。そこそこ歌えてたほうではないでしょうか。自分も歌詞うろ覚えだったけど;


曲間にトム・モレロがエマニュエル・ゲッチングみたいなギターソロ。こんなこともできるのね。ピック弾きでなく全部アームで音を出してました。変態だ!


「Bulls on Parade」のギュワオワオ・ギターを感じて、ラストに「Killing in the Name」!
ラストにして一番の盛り上がり。”And now you do what they told ya”と”Fuck you I won't do whacha tell me”を叫びまくってきました。
空耳ノリでシャウト大会になることもなく、原曲のままシンガロング。RATM大好きな人達が大暴れしてた!フザケてる場合じゃない。あそこまで理性外して叫んだのは久しぶりだ。最高!


アンコールは無し。いや、満足です。アレ以上のラストはない。



RATM祭りなセトリ。あんな曲からこんな曲まで!
逆にProphets of rageのあの曲やらないんかい!ってな具合でありました。
イントロが鳴るたびに雄叫び → 大騒ぎ!
人口密度もぎゅうぎゅうではなく楽しく見れました。右から中央から左までフロア全体が揺れてた~。


トム・モレロがカッコよすぎて!
アームとフレットしか触らないとか、シールドだけで演奏したり……見たこともない奏法の連続。変態や!
それでいて運指はめっちゃ正確でハードロック的な速弾きテクニックに裏打ちされた演奏。騒ぎながらでもガッツリ見れて最高でしたー。
クールな顔して変態ギターソロをしても、叫びながら必殺ギターリフをかましても最高にカッコいい。
あまりにかっこよすぎるから他のメンバーをあまり見る暇がなかった;
いや全員カッコいいんだけどトム・モレロの興味深さが格違いでして。


RATMだけじゃなく参加メンバーの歴史を振り返るようなライブでもあった。それはヒップホップ、ミクスチャーの歴史でもある。ミクスチャーが流行った世代の祭り的側面もありました。



”新曲を作ってるからまた来る”って言ってました。もしかしてRATM祭りなPORが見れるのは今回が最後かも?



Warped前後にKORN、Prophet of Rage、LIMP BIZKITと連続で見れたわけですが、Prophet of Rageが一番楽しめたなぁ。
はじめての生RATM曲ってのもあるだろうし、Hatchはフロアの柵が少なくてモッシュが発生してたのが大きいです。KORNとLIMPがやったZEPP OSAKA BAYSIDEは柵で細かくわけられすぎてモッシュがほぼなかった;