soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2018/05/26 Noise Mayday 2018(Controlled Death、GRIM) @ 難波ベアーズ

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2018年のNoise Mayday〜。
今年はマゾンナ無し、2組のみと変わった構成で開催されました。

Controlled Death

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マゾンナの新・ソロユニットControlled Death。
キャンドル・オブジェ + ロゴ投写でゴス・ダークな雰囲気の中でのライブでした。徹底されたコンセプト。




爆音ループ+マゾさんのヴォイスってなスタイル。
”死”という概念を"体感する表現物"として操っているかのような音楽。そう思うとユニット名は見事だなぁ。


ループは”意味皆無”なノイズでなくFuneral/Hellな”ムード”が漂っていました。
ハーシュノイズではなく、ドローン/神々しいシンセの音がデカくなりすぎてノイズになっているイメージ。”みょーーん”ってな奇妙な音も鳴ってた。ビートは無し。
気持ち悪いけど快感な音。俺の好きなヤツだ!




ループにマゾさんが黙々とダークなヴォイスを被せる。
ロック的なカタルシスでなくジワジワ迫りくる怖さ。ウィスパーな発声も多かった。
客にかなり接近して叫んだりと緊張感はマゾンナやサディストと変わらない。
絶叫が突然ストップしてループも切り替わる、って瞬間がめっさカッコええ!




スピーカーの近くにいたのもあるかもですが音量は相当なモンでした。
”あ、これは人間の耳が聴いちゃいけない音だ”ってな音量/音域が何度か。
MASONNAのアグレッシブさはない。けど確実に殺しにかかってきてました。よかったなー。また見たい!



ただキャンドルを飾ったり、プロジェクターを使ったりとヴィジュアルも重要なライブなのにずっとライト点けて動画取ってた人がいて残念。今度はもっと暗い空間で聴いてみたいな。

GRIM

ほぼ前知識無しで見る。


神々しいシンセでスタート。
数分してからメタルパーカッション(ってかドラム缶)+ノイズギターが打ち鳴らされる。
”カンっ!カンっ!”って音がインダストリアル好きとしちゃたまらんです。めっっっっっっちゃ良い音。




不穏な空気が漂ってるなか、フロアの後ろでガシャガシャと音が聴こえてくる。
振り返るとボーカルが中に金物が入った缶を客に配り歩いてました。
彼の登場でフロアの雰囲気が一気に”陽”に。
缶に関しては特に指示もなく、客が自由に振ってシャカシャカ鳴らしておりました。




ひたすら打ち鳴らされるメタルパーカッション、ほぼギターとしての音が出ていないノイズギター、そしてギャンギャンと叫ぶボーカルでインダストリアルにトリップさせられる。
あの没入感はTBやSPKはもちろん、陽なボーカルによりCANに近いものもあるかもなぁ。




ときおりボーカルがフロアに突入して煽りまくることも。
ピョンピョンと跳ねながらまわりを巻き込んでいく様子は、ハードコアな突入というより民族音楽で煽動するヲサのようでありました。
でも終盤はモッシュも起こって良い具合にハードコアな現場になる場面もあり。




とにかくメタルパーカッションとノイズギターの音が気持ちいい。快感の塊のような音とリズム。
そこに楽しくさせてくれる陽のアジテーション。どんどんとノセられていきました。いやー、こりゃいいや!




客の熱い熱望によりアンコールもあり。
メタルパーカッションをドラムに切り替えてタムをドコドコとトライバルに鳴らす。


ボーカルがフロアにマゾンナを見つけて無理やり上がらせる。
マゾさん、最初は”えぇ?”って顔しながらも、ステージに上がるとスイッチ入ったように笑顔で配布された缶を振っておりました。


やはり缶を振らせたらマゾさんはピカイチ。様になるなー。
ニヤっとしたクールな笑みではなく、口を開いての満面の笑顔。あんな顔しはるんやー。レアなモン見れました(笑)
短いながらもブチアゲなインダストリアル・トライバルで大盛り上がりで終了!


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配っていた缶がこちら。ナンバリングあり。
終演後に何人かで持ち寄ったら1番、10番、100番とキリが良い数字が揃ったのには驚いた(笑)




今年のNOISE MAYDAYはインダストリアルだったり爆音ドローンだったり、ノイズの文脈ではなあるもののノイズ!ってな風ではなく、少々イレギュラーな内容でした。ハーシュノイズがメインにない感じ。
そういう意味ではNoise Maydayに行った感は少し薄い。
けども楽しかったです~。


早くも2019年のNoise maydayが楽しみ!