soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2018/06/09 D.A.N. @ 梅田TRAD

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うてなさん抜きの3人編成で初全国ツアー。うてなさんのサポートは卒業なのかな?


出来なくなった曲も多いけど新曲いっぱいで新しいフェイズに入っておりました。
うてなさんのウワモノパートをカバーするのがベースってのがスゴい。
なんて音を出してんだ。ほぼシンセやないかー。今のD.A.Nのライブはベース要注目!


既存曲をテクノのように繋げていく演出が鳥肌でした。あのベースラインやら、あの声ネタやらがシームレスにつながっていく興奮。
上向きスポットライトみたいな照明演出も素敵。



新曲達はインパクトの点では弱いかも。いきなりガツンとくるタイプではない。
アルバム聴き込んだら変わってくるかな?
印象的だったのはRETURNでもやってたハウスな曲。
あとBPMが早くて展開が多い曲。踊れる!




うてなさんがいなくなってから、モロにうてなさんのソロっぽい新曲があるのが面白い。
デジタルでホラーを描き出すようなテラーなサウンド。そこにファルセット効きまくりのボーカル。完全にうてなさん。
今までお世話になっとことからのリスペクトかな?



演奏は3人になったことでロックバンド的な側面が強くなった気がする。
既存曲でも“ソコそんなにがっつり3人でキメてたっけ?”ってな場面も。デデデデン!みたいな。



3人の演奏力はすごい。
菜箸で叩いてるのか?ってくらいにシャープなドラム。
身体を大きく揺らして低音からウワモノで担当するベース。
色々な機材を弄りながら超高音を聴かせるボーカル。
ただ全員で”ひとつ”となる非人間的なほどの深みってのは薄まったかも?


ボーカルのどこまでもいいヒトな人間性は大好きです。
"ありがとうございます!"ってハキハキと言う。生徒会長ばりに。まわりからもかわいいの声がー。
テラーな新曲で客を圧倒したあとのド丁寧な"ありがとうございます"は音とのギャップありすぎて笑っちゃいました。


D.A.Nは真面目人間の希望よなぁ。
捻くれたりしてなくてもカッコいいんだって証明してくれ!
音じゃなくて人間性の話。




ドープになったけどもガツンとくるポップネスな部分が抜けちゃったかも、ってのは『Obscure〜』のceroや『すとーりーず』のZAZENを思わせる。
両者とも音源をリリース後も成熟させまくって素晴らしい音に昇華させてる。D.A.N.はどうなるかー?


バンドはめっさグルーヴィな踊れる出してるのにお客さんは大人しかったなぁ。自分の周りだけ異常に踊ってたけど;
うーん、ソールドアウトするほど人気なのに。なんかもったいないなぁと思ってしまう。色々な意味で。